ライフコーポレーションが京都市内5年ぶりとなる四条烏丸店をオープン、近畿圏初のホテルと共同出店

2022.04.22

2021.09.17

ライフコーポレーションは9月15日、京都市下京区にライフ四条烏丸店をオープンした。京都市内には5年ぶりの新規出店となった。今回のオープンによって同社の店舗数は首都圏124店、近畿圏158店の計282店となった。

阪急京都本線烏丸駅、京都市営地下鉄烏丸線四条駅から西へ約500mに位置し、京都市内有数の繁華街である四条烏丸の西側、京都市内を東西に貫く幹線道路である四条通に面した北側に位置。

入居するビルの3~8階には、「リッチモンドホテルプレミア京都四条」が2022年3月上旬に開業予定。近畿圏では初のホテルとの共同出店となる。

ホテルのあるビルの1階に出店

店舗周辺は大通りに囲まれ、オフィス、ホテル、マンション、戸建住宅が密集し、交通量と人通りが多い。周辺の人口と世帯数は共に増加傾向にあるという。

主たる商圏として東は烏丸通、西は堀川通、南は松原通、北は御池通付近までを想定。500m圏9802世帯、1万6360人、1㎞圏3万5346世帯、5万8975人と商圏は厚い。

足元商圏の年齢別人口構成は京都府平均と比較して20~40代が多く、北側は10~50代の2人以上世帯が多く、中・高所得層も見られ、人口と世帯数はともに増加傾向にある。

また、世帯構成比では単身世帯の構成比が500m圏、1㎞圏共に63.2%で京都府平均より25.0%高くなっている。そのため、単身世帯が多いことを受け、各部門で少量目商品を強化した。

また、近年の健康志向の高まりに加えて、在宅時間の長期化などで食事を見直する人が増えていることから、「体に優しい」製法や素材で作られた商品を種類豊富に品揃えする。

さらに地元京都府の商品も強化。地元のお客、旅行客の双方に向けて「京都自慢のおいしさ」を集めた。

入口に農産売場とインストアベーカリー売場を併設した
農産では京野菜など地元京都で採れた野菜や果物を品揃え
インストアベーカリー「小麦の郷」では朝食、昼食提案として手作りサンドイッチをコーナー展開。フルーツサンドも品揃え
インストアベーカリーでは肉の代わりに「大豆ミート」と五穀を使用したホットドッグなども商品化している
ホールセールパンでは、地元商品として地元京都の「山一パン」を展開
水産では京都中央卸売市場の他、舞鶴近郊漁港からも商品を引く
畜産では兵庫・京都産地鶏「丹波黒どり」を展開
材料がカット済みで余らない、時短需要に対応した肉、野菜、麺入りのライフオリジナル鍋セットを品揃え
首都圏、近畿圏双方でコーナー化する店も増えてきた「ビオラル」コーナーを導入。調味料や菓子など気軽に取り入れやすい「体に優しい」商品を展開
同様に惣菜では、コロナ禍でなかなか旅行に行けない中、旅行気分を味わえるロコモコやタコライスなど人気の海外グルメを品揃え
惣菜では店内で白だしに漬け込み、うま味を凝縮した「漬け寿司」を品揃え

また、今回、彌榮自動車が所有する土地に2021年9月に竣工した「JR西日本不動産開発ヤサカビル」にライフコーポレーションがテナントとして出店したこともあり、彌榮自動車(ヤサカグループ本社)と組み、オープンに合わせコラボレーション車両である「ララピーの四つ葉タクシー」を1台、9月14日から半年間の予定で運行する。

ライフのオリジナルキャラクターの「ララピー」をあしらいつつ、両社とも、幸せを意味する「クローバー」をモチーフとしているため親和性を表現するために、ヤサカタクシーの三つ葉のクローバーと、ライフの四つ葉のクローバーをハートで結んだデザインとした。

ライフ四条烏丸店概要

所在地/京都府京都市下京区四条通油小路東入傘鉾町50

オープン日/2021年9月15日

営業時間/9時30分~24時

駐車台数/23台

建物構造/鉄骨造地上8階建て売場1階、駐車場2階

売場面積/1205㎡

年間売上目標/19億円

店長/廣岡 豊

従業員数/69人(社員16人、パートナー53人)

お役立ち資料データ

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