無印良品 グランフロント大阪がリニューアルオープン、西日本の旗艦店

2023.08.01

無印良品を展開する社良品計画は、9月8日(金)に「無印良品 グランフロント大阪」をリニューアルオープする。

これまでは4階フロアのみでの展開だったが、2階、3階、4階にフロアを拡大し、売り場面積はリニューアル前の約2倍で、関西最大の店舗となる。

日々の暮らしに必要な衣服や食品、日用品から家具、家やリフォームしたマンションの部屋まで無印良品の商品が全て揃うほか、収納やリフォーム、住宅、オフィスデザインや公共空間の設計の相談までをワンストップでできるようになる。

また、無印良品やIDEEの家具展示、生活のイメージができるようなモデルルームを店内に設置する。キッズスペースやコワーキングスペースなど無印良品がデザインするスペースも設置し、オフィス家具や空間デザインを見るだけでなく体験できるスペースを増やす。Café&Meal MUJIは全メニューを刷新し、近畿の食材を中心にした内容に変わる。

無印良品の商品を知り、体験、体感できる西日本の旗艦店

無印良品は、「全国津々浦々で、生活の基本を支える」ことを目指し、日常の基本を支える商品、サービスを手に取りやすい適正な価格で提供することを進めている。

「無印良品 グランフロント大阪」が位置する梅田地区は、再開発が進み、新駅ができることで国内外より大勢の人が集まる関西の玄関口となっているエリア。

「無印良品 グランフロント大阪」は、東日本の旗艦店である無印良品 銀座と並ぶ西日本の旗艦店として、「みんなのライフパーク」をコンセプトに、商品の販売だけでなく、暮らしの発見やヒントが得られる暮らしのテーマパークのような店舗としてリニューアルオープンする。

暮らしをテーマにしたイベントの実施、1人暮らしや家族での生活などの居住スタイルに応じたモデルルーム、キッズスペースや無印良品で初めてコーヒー焙煎機を設置し、焙煎したてのコーヒーが飲めるコワーキングスペースの設置、試食の実施など、暮らしのイメージができたり、無印良品の商品を試したりすることができる機会を提供する。

また、無印良品の旗艦店として、最新の商品やサービスを提供するだけでなく、店内放送や店舗のSNSを通じて新しい情報を伝えたりすることで、お客に無印良品でのお買い物をより楽しんでもらえるようにする。

「無印良品 グランフロント大阪」リニューアルのポイント

1.無印良品が提供する空間を体験し、気軽に相談が可能に

無印良品の空間設計は、木材や鉄、土壁など自然素材を多く取り入れた設計で、地球環境や地域の資源循環を考慮した素材選び、使う人が愛着を持って使い続けられるよう、使う人たちや地域に関わる人たちとの共創をテーマに空間作りを行っている。

地域に根ざした空間づくりを進めるべく、「無印良品 グランフロント大阪」では空間設計に関するサービスを全て提供できるようにし、体感できる場も用意する。

インテリアや建築、空間設計の専門家を増員。西日本初の空間設計事務所を設置

無印良品として西日本で初めて空間設計事務所を設置する。これまで空間設計の事業は、「無印良品 東京有明」の店舗内に事務所を設置し、店舗とオンラインを中心に相談を受けていた。

そのうちの約半数が、関西圏のお客からの問い合わせだったことから、西日本地域でも手軽に相談できるようにする。インテリアコーディネーター、建築士、宅地建物取引士、マンション管理士など、住まいに関して相談できる専門家が事務所に在籍する。相談窓口としては、「住まいの相談カウンター」を新たに設置し、住居用品や空間設計に関する様々な相談内容をまとめて受けられるようにする。

戸建て販売、マンションリノベーション、部分リフォームなど住まいそのもののご相談から、インテリアプランニング、収納計画、引越し、模様替え、片付けなど暮らしにまつわる相談まで、ワンストップで相談可能。

関西で初めて、リノベーションの相談も可能に

関西で初めてリノベーションの相談が可能になる。関西圏でのリノベーションに関する問い合わせが年々増加し、ニーズが増えてきたことを受けて、関西にもリノベーションに関する相談窓口を設ける。

また、無印良品が提案するリノベーション「MUJI INFILL0(インフィル・ゼロ)」のモデルルームを店内に設置する。インフィル・ゼロは、「永く使える・変えられる」をコンセプトに、目に見えないものの生活に欠かせない構造やインフラなどを再整備し、内装はつくり込みすぎず、住む方が編集する余白を残したリノベーション商品で2015年より販売している。ライフスタイルの変化や家族の成長に応じて、空間を家具や建具などで仕切り、自由に変化させることができる。 

団地をリノベーションするMUJI×UR のモデルルームを全国で初めて店舗に展示

独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と株式会社MUJI HOUSEが10年前に大阪からスタートした「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」において、実際の住戸をそのまま再現したモデルルームを店舗内に全国で初めて設置する。プロジェクトの今までとこれからの取組を体感できるモデルルームとなる。

※「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」:団地にこれからも多くの方に長く心地よく住んでもらえるように、「こわしすぎず、つくりすぎない」というコンセプトで取り組んでいるプロジェクト。

オフィス空間や子供の遊び場など、法人や自治体向けの空間を体感できる場を用意

無印良品が設計、デザインし提供する空間を体感し、利用できる場として、4階に「コワーキングスペース」「キッズスペース」「打ち合わせスペース」「Café&Meal MUJI」を設置する。オフィスや商業空間、公共空間での課題に対し、無印良品のものづくりの考え方を用い、解決方法を提案する空間。無印良品の商品中心にコーディネートしており、実際の使い心地を感じれる。

また、コワーキングスペースやCafé&Meal MUJIでは、無印良品で初めて導入するコーヒー焙煎機で焙煎した、淹れたてのコーヒーを飲むことができる。新たに販売を開始するブレンド3種類、シングルオリジン8種類の計11種類のコーヒーを「無印良品 グランフロント大阪」と「無印良品 銀座」限定で楽しめる。

2.Café&Meal MUJIをリニューアルオープン 近畿地方の食材をふんだんに使ったメニューに刷新

Café&Meal MUJIでは「素の食はおいしい。」というテーマのもと、自然の恵みを豊富に受けた旬の素材の良さを生かした、身体にやさしく、美味しいメニューを取り揃える。

他店のCafé&Meal MUJIは料理を注文し、お客自ら座席まで運び飲食するセルフサービスの形式だが、当店はお客とのコミュニケーションを増やすべく、リニューアルをきっかけに、無印良品のスタッフがお客の座席で注文を取り、座席まで料理を運び、説明などを行うフルサービスの形式に変わる。

生産者とお客を繋げることを目指し、リニューアル後には約7割のメニューを、大阪府、京都府、兵庫県など近畿地方で採れる食材を使ったメニューで展開する。

地場の旬の食材をふんだんに使用し、食材本来の味わいを楽しんでもらえるように、食材や時期に合わせた食べ方で提供できるメニューに。特に野菜は、みずみずしさや、甘み、旨味を感じられる内容となっている。

また、店内什器はすべて購入可能な無印良品の商品で、商品を体感できる空間となっている。地域木材の活用も行っており、空間全体を含め、地産地消を感じられる店舗となる。

3.お客との接点を増やすため、コミュニティースペースを収容人数約2倍に拡大し、イベントを定期開催に

店舗がコミュニティーセンターになることを目指し、全国で繋がった自治体、地域の生産者や事業者、学生などと共に、暮らしの役に立つ情報を発信するトークイベントやワークショップなどを定期開催する

これまで不定期でイベントを開催していましたが、キャンセル待ちになるイベントがあるなど、リニューアル前から好評だったという。そこでコミュニティースペース(OpenMUJI)の収容人数をこれまでの約2倍に拡大し、暮らしをテーマにイベントを毎週開催する。9月は食や防災、アートなど暮らしにまつわる様々な内容をテーマにしたトークイベント、10月は自治体と共に観光や移住をテーマにしたイベント、11月には「無印良品 銀座」で実施した巡回展などを開催予定だ。

店舗の概要

店舗名 無印良品 グランフロント大阪
所在地 〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3-1グランフロント大阪 ショップ&レストラン2F~4F
オープン予定日 2023年9月8日(金)
営業時間 11:00~21:00
※Café&Meal MUJI 11:00~22:00

お役立ち資料データ

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