ダイエーがイオンフードスタイル西大島店をグランドオープン、建物の建て替えに際し、多層階総合型の店からワンフロアSMに
2025.12.14
2025.12.11
ダイエーは12月5日、東京・江東にイオンフードスタイル西大島店をオープンした。もともと1973年7月のオープン以来、2021年2月の営業終了まで47年7カ月に渡って営業を続けてきたダイエー大島店の跡地に、新たな店舗として再出店した。
旧店は直営売場だけでも3層(一部テナント)、テナントフロアを入れれば5層という多総階型で、直営でも衣食住フルラインを取り扱う総合スーパー(GMS)タイプの店だったが、今回は1階のみに約550坪のスーパーマーケット(SM)としてオープン。食品の売場は旧店よりは広がった。取扱品目数は食品が約9075品目、非食品が約2300品目の約1万1375品目。
建物の上階は446戸のマンションになっていて、まだ、賃貸の募集が始まったばかりではあるものの、今後、住人の利用も見込まれる。

都営新宿線西大島駅から徒歩3分に立地。店舗の周辺1km圏は約5万3000世帯、約8万9000人が居住する非常に密度の濃い商圏。30代~40代の子育て、共働きのファミリーや20代~30代の単身世帯が多く、さらに今後も人口増加が見込まれているエリアだという。
密度の高い商圏のSMとして、近隣商圏をターゲットに日々の食生活に「おいしさ」「安さ」「便利さ」を提供する、「毎日便利なマイストア」を目指すとしている。徒歩、自転車での来店がメインになると想定していることもあって、小量目、かつ必要な量だけ買えることを重視。売場では小量目の商品を充実させると共に、ばら売り、より取りのバンドル販売やバイキングなどの売り方を多用している。

入口が2カ所あることを生かし、メインの入口側にはデリカ、もう1カ所の方には農産を配置。品揃えでは特に「簡単・便利がかなう品揃え」として、生鮮では骨取りした魚をレンジやフライパンで調理するだけの簡単メニュー、魚や肉、野菜をベースとした調理不要の個食鍋、デリカでは買い置きできるチルド弁当などを展開する他、広く展開するフローズンコーナーでは、アサイーなど人気のフルーツや簡単調理の食材を強化した。











また、サラダ売場では生のマッシュルームとこだわりのドレッシングを合わせた「フレンチレストランサラダ」など、すぐに食べられるこだわりのメニューを多数取りそろえる。また、家族向けにはハンバーグにナポリタン、ポテトなどの副菜が入った大きな「おかずDELI」や週末限定のメガパック惣菜など、家族でシェアできる惣菜を販売する。




一方で、組み合わせて買うことができるバンドル販売として、巻き寿司やフライ、ベーカリー、カットフルーツの各コーナーで1品ずつ選べるバイキング販売を実施。巻き寿司では歯ごたえあるたくあんを合わせた「とろたく」など4種の中巻寿司、揚げ物ではかき揚げ、コロッケ、白身魚など約10種のフライ、ベーカリーコーナーでは人気のプチチョコデニッシュやミニクロワッサンなど約8種を展開。青果のカットフルーツもバイキング販売することで、ベーカリーとカットフルーツはまとめ買いでさらに買い得になる仕掛けとしている。





他にもあん肝をワカメやネギと共にポン酢であえた「あん肝ポン酢」など、小サイズの惣菜シリーズに加え、旬の魚などによる単品の刺身などを展開し、「食卓に加えるもう1品」や「おつまみ」として提案する。

トレンドのおにぎりについては定番のアウトパックの他、店内で炊き上げたご飯を使用した「クリームチーズベーコンバジル」など創作系のおにぎりをラインアップする他、バンズと素材にこだわったバーガーやコッペパンをシリーズ展開。




素材としても毎朝、近隣の千葉県橋市場から直送される野菜、東京都の豊洲市場から届く旬の鮮魚を中心に、素材そのもののおいしさを味わってもらえるような品揃えを心がける。

また、野菜売場では、インド料理に欠かせない香辛野菜「メティ」を江戸川区の第2の特産品とする活動を行い、地産地消を目指す「えどがわメティ普及会」と連携。地元江戸川産の野菜「えどがわメティ」「小松菜」を販売する。







サービス面ではイートインコーナーを17席分用意する他、ラストランマイル施策として今後、ウーバーイーツにも対応する計画。
今回の西大島店の出店で全社192店体制となり、うち関東は78店。今期の出店としては4月にオープンした約300坪のイオンフードスタイル墨田横川店(東京・墨田)に続く2店目で今期の出店はこの2店となる一方で、期末にかけて期中に7店の閉店が計画されている。
すでに発表されているとおり、ダイエーはイオングループの近畿圏エリア戦略の中核企業に位置づけられ、26年3月1日予定で光洋と経営統合する一方で、関東事業をユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス傘下のマックスバリュ関東と、同じく首都圏でSMを展開するイオンマーケットと経営統合するなど、イオングループ内での店舗網の組み換えが行われる。
ダイエーでは既存店のバックヤードなど製造設備を資産と捉え、一部店舗にプロセスセンターの衛生基準を整備した「マイクロプロセスセンター」(MPC)を設置し、他店への商品供給拠点として活用。関東では柴又店(東京・葛飾)、立花団地店(東京・墨田)、相武台店(神奈川県座間市)、南浦和東口店(さいたま市南区)の4カ所で、都市部でのバックヤードスペースを効率化した出店の態勢を築いている。
26年3月からダイエーは、近畿圏に180店超の店舗網を持つ売上高3000億円企業として生まれ変わることになるが、首都圏の店舗についてはこれらの経営統合によってダイエーの管轄から外れることになる。移管後については未定の部分も多いとみられるが、例えばイオンリテールに承継された旧いちかわコルトンプラザ店ではさつま姫牛が継続して取り扱われるなど、ダイエー時代のマーチャンダイジング(MD)の要素が残される事例もある。
その意味では、移管後の店の変化と併せ、ダイエーがこれまで築いてきたMPCなど先進的な取り組みも含めたMDの方向性についても関心が寄せられる。
イオンフードスタイル西大島店概要
所在地/東京都江東区大島4-6-17マンション「パークアクシス西大島コンフォートスクエア」1階
オープン日/2025年12月5日
営業時間/7時~23時
駐車場/41台
駐輪場/227台
売場面積/546.4坪(うち直営545.4坪、テナント1坪)
店長/杉浦則子
従業員数/72人(正社員12人、パート・アルバイト60人)
目標売上(年商)/約26億円









