マミープラスあけぼの店が5月30日オープン、同フォーマット16店目、鮮魚自社プロセスセンターの活用も着々

2026.06.08

マミーマートは5月30日、同社標準フォーマットの「マミーマート」からのフォーマット転換の形でマミープラスあけぼの店をオープンした。同店はマミーマートとして2002年にオープンし、およそ24年に渡って地域に根付いてきた。今回の転換で、マミープラスとしては千葉県で6店目、全体では16店目となった。

約24年に渡って同地で営業を続けてきた既存店をフォーマット転換。建物は生かしているが、什器などを入れ替えているため、転換に当たってはそれなりの投資をする

マミーマートは現在、これまで出店を進めてきた標準店の「マミーマート」フォーマットを生鮮を強化した広域商圏型の「生鮮市場TOP!」と小商圏型の「マミープラス」の2フォーマットへ転換する戦略を進めている。

千葉県柏市内では全8店中3店を生鮮市場TOP!に、今回を含め4店をマミープラスに転換済みで、柏市内でのマルチフォーマットによるドミナント展開に弾みを付ける1店となった。マミープラスは、「家計にプラス」「おいしさをプラス」「満足をプラス」をコンセプトに掲げる小商圏型のフォーマットで、どちらかというとグロサリー、日配をディスカウント販売し、頻度高く買ってもらう「補充型」の買物を想定する。

ゴンドラは2mと高くしつつ、通路は広くなるようにした。「日常の買物をするときにストレスにならないように、通路は調整して広めにした」(斯波雄也・執行役員マミープラス事業部長)
日配でも豆腐などの頻度品をしっかり売り込む。生鮮市場TOP!も同様だが、ケース陳列で補充作業の負荷を減らし、高回転を支える
牛乳はケースごとさらに、それをカートに載せた状態で、カートごと冷蔵しているゴンドラにはめ込む方式で、補充を効率化
「補充型」のフォーマットであることもあって、ペットボトル飲料は常温販売し、さらにその旨を掲示
酒は売場も広く取る主力カテゴリー。あくまで常温販売、一部ケース売り。この辺りは生鮮市場TOP!も同様ではあるが、マミープラスの「補充型」の目的によりかなったものといえる
マミープラスはワンストップショッピングの機能を強化しているため、生鮮市場TOP!と比べても非食品の売場はしっかり確保するようにしている
マミープラスでは主通路側のゴンドラエンドはエンドを設けず、かご車でスポット商品を量販するようにしている。一方で中通路のエンドは店によっては売場を設けるケースもある
マミープラスではグロサリーのスポッターを用いながらさまざまな表現で「安さ」を訴求している。販売商品に沿ったものやユーモアの要素も感じられるものもあって、読んでいて楽しい

一方、日配、グロサリーを強化しているとはいえ、生鮮についても壁面主体、かつ品目を絞りつつ効率化を図りながらではあるもののしっかり展開している。青果は平台のない壁面特化のパターンで、品目は絞りつつの展開ではあるが、地元野菜などもコーナー化して展開している。鮮魚は惣菜と並んで店内加工も多用しつつ、刺身の他、寿司も品揃えする。

鮮魚については4月からマミープラスフォーマットをターゲットとして自社のプロセスセンターが稼働を開始し、商品供給のバックアップ態勢が強化された。あけぼの店はオープン時からプロセスセンターからの供給を受けることになったが、既存店でプロセスセンター供給に切り替えた店では鮮魚の売上げが前年比で2割ほど伸びている。センターから商品供給を受ける店はあけぼの店で10店目となったが、早々に年内にはマミープラス全店に供給するようにしていく意向で、オペレーションの効率化がさらに進む。

精肉は全てグループ会社の彩裕フーズのプロセスセンターからのアウトパックによる商品供給だが、交雑種のオリジナルブランド牛「武蔵黒牛」など牛肉もしっかり品揃えする。惣菜も彩裕フーズの工場からのアウト供給を活用しながら、米飯の主力商品や温惣菜については店内加工による出来たて商品の売り込みを図る。

生鮮市場TOP!と異なり、青果は平台を用いず、壁面のみの展開。その分、量販するために1品目当たりの陳列量は多い
品目を絞りつつ、トマトでは15種を品揃えするなど、商品によっては品揃えを深掘りする
地元野菜をコーナー化している
マミープラスについては一部商品を鮮魚の自社プロセスセンターからアウト供給する態勢に変更した。丸物、切り身、塩干などをプロセスセンターで商品化し、供給する
プロセスセンター活用を進めつつ、刺身と寿司は鮮度が重視されることから店内加工で商品化する
精肉はマミープラスの場合は、全て子会社彩裕フーズのプロセスセンターからの供給。牛豚鶏全てアウトパックだが、牛肉では自社オリジナルブランド牛の「武蔵黒牛」などしっかり展開
アウトパックではあるが、特に頻度品の豚、鶏の価格と量目を重点的に強化しているという。鶏はホルモンも展開。壁面の生鮮は、以前は多段ケースを用いながら「売場の密度」を重視していたが、今回は買いやすさを重視し、低多段ケースを主体としている
惣菜売場で展開される焼きたてのピザは、マミープラス、生鮮市場TOP!両フォーマットで核商品となっている
惣菜の什器は生鮮市場TOP!では平台を活用するが、マミープラスではゴンドラ型の什器を採用。ゴンドラ型の方が棚割り管理がしやすい他、陳列もしやすいことからローコスト運用の観点から導入している。マミープラスとしても惣菜の売上げは伸びているという
米飯ではアウトパックも活用するが、本体価格399円の丼物は店内加工。非常に良く売れているという。天重、カツ重、ロコモコ丼と、売れ筋をラインアップ
マミープラスを象徴するともいえる本体価格199円の米飯シリーズ。アウトパックだが、かなり値頃のため良く売れている。今回、新商品として鶏そぼろ丼にエダマメを添えた商品を投入(右端)。斯波事業部長は、低価格だからこそ「しっかり改廃をしていかないといけないと考えている」と強調する
惣菜では専属パティシエによるスイーツを常温、冷蔵で展開。彩裕フーズとしてこうしたカテゴリーを育成してきたことが大きな差別化要素になっている

あけぼの店はJR常磐線、東武アーバンパークラインの柏駅から徒歩約12分、北方向に約850mの場所にある。南側の駅との間には国道6号線が東西に走り、また、東側には国道16号線が南北に走っていることから国道2本に分断される閉鎖商圏といえる。駐車場も89台とそれほど多くないこともあって、足元商圏の集客が肝となるマミープラスに転換したのは妥当といえそうだ。

2km圏内で見ても競合は多く、国道で分断されない西側にベルク、ピーコックストアの他、自社のマミーマート柏旭町店(千葉県柏市)、16号線の先ではあるが、北側1km強の距離でロピア、マックスバリュも存在する。また、間に6号線が走るとはいえ、柏駅内にはオーケーも出店している。

特に広域ターゲットのロピアなどは16号線を超えての足元商圏への影響も大きいことから、フォーマット転換による集客力強化を図ることも狙いの1つだ。「どちらかと言えば1km、2kmの商圏の中でどれだけ密度を高められるか」(斯波事業部長)が問われる中、マミープラスの特性が立地に合致すると判断した。

一方で柏駅の利用者、あるいは国道16号につながる常磐自動車道の柏ICから車で約16分、約6.2kmの距離にあることから、足元商圏に加えての広域からの集客も見込める立地でもあることはプラス材料であるといえる。

生鮮市場TOP!の標準的なSKU数は約1万だが、マミープラスは日配、グロサリーを強化したフォーマットであることもあって標準のSKU数は約1万2000やや多くなる傾向にある。ただし、あけぼの店の場合、売場面積が約470坪と小ぶりのため、これよりはかなり少ない約1万SKUとなっている。

特にグロサリーではしっかりと品揃えをしつつ、壁面主体の生鮮、惣菜についてはかなりの絞り込みをするめりはりのある商品構成は、生鮮を強化した生鮮市場TOP!とちょうど補完関係になっていて、フォーマット戦略として非常に分かりやすい。

マミーマートとして柏市のマーケットを3店の生鮮市場TOP!と、今回のあけぼの店を含め4店のマミープラスで押さえたことで、まさに同社の考える今後のドミナントの形を先取りしたような感がある。残る1店の標準店・マミーマート柏旭町店の今後を含め、柏市におけるマミーマートの動向は大いに注目すべきだ。

マミープラスあけぼの店概要

所在地/千葉県柏市あけぼの3-8-37

オープン日/2026年5月30日

営業時間/9時〜21時45分

駐車台数/89台

売場面積/469.0坪(1548㎡)

店長/茂木良明

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