関西で大きな話題! ロピア寝屋川&尼崎を「肉」視点で体験してみて分かった「強さ」の一端

2020.11.14

城取フードサービス研究所代表 城取博幸

ロピアが関西地区に出店した。1号店は9月29日に大阪府寝屋川市にオープン、次いで10月27日に兵庫県尼崎市に2号店をオープンした。さらに11月24日に大阪市鶴見区に3号店をオープンさせる予定だ。10月下旬に2店を訪店したがどちらもよくお客が入っていた。

ロピア寝屋川島忠ホームズ店。寝屋川島忠ホームズ内に出店。入口から入れば左側にロピア。レイアウトは青果売場から右回りになっている。入口から行列ができている
アル・プラザ香里園。道を挟んですぐの平和堂。競合店は平和堂だけでなく、香里園駅前のライフ、少し歩けば万代と関西を代表する強力なスーパーマーケットに囲まれている。どの店も魚の品揃えと鮮度、惣菜の品揃えは抜群であった
ロピア尼崎島忠ホームズ店。尼崎島忠ホームズ内に出店。入口を入れば右側にロピア。青果売場から左回りになっている。寝屋川のような長い行列はできていなかったがよく客が入っている(10月30日16時)
イオン尼崎店。道を挟んでイオン。かつてのカルフールの跡地だ。食品売場は2階。平ケースを多用した食品売場が特徴。さらに近くにはコストコがあるという競合状況

ロピアは精肉に注力したスーパーマーケット

ロピアの安さと鮮度ばかりに目が行くが、「肉」を中心に店を見ればロピアの狙いが見えてくる。果物売場には「カットフルーツ」がない。鮮魚売場には「寿司」はあるが「刺身の盛り合わせ」がない。これらだけでも普通のスーパーマーケット(SM)とは違うことに気づくだろう。惣菜売場では肉を使った弁当や惣菜を販売している。

特に精肉売場のステーキは圧巻だ、精肉では「ブロック」「カット」「スライス」「ひき肉」「自前の加工肉」を販売し、惣菜売場ではメンチカツ、ミートローフなどひき肉を使った惣菜を販売している。惣菜売場があることで肉を無駄なく使い切っている。

加工食品部門では、肉に使うソース、スパイス、乳製品などもまとめてゾーニング。ソース、たれ、スパイスなど肉関連でゴンドラを各1本使うなど売場を広く確保している。

ステーキを焼く、すき焼きを作るときの野菜、他の具材、ソース、たれ、香辛料の品揃えの多さと価格の安さを見れば他との違いが分かる。さらにデザートや飲料の品揃えも豊富。それだけ肉を主軸に置いた売場づくりがされている。

肉を主軸に置いたロピアの惣菜

肉や魚は家庭で料理しなければならないが、惣菜はそのまま食べられる。即食商品は精肉に強みを持つ同社ならではの肉惣菜を品揃えしている。ロピアの惣菜売場は、寝屋川では鮮魚売場と精肉売場の間、尼崎は青果売場と鮮魚売場の間にレイアウト。

多段ケースは使わず常温平ケースと冷蔵平ケースを活用。インストア製造にこだわり店内の食材を使ったオリジナルの惣菜、弁当を製造、販売している。懐かしい「昔の肉屋さんのメニュー」もそろえている。寝屋川、尼崎で何品か購入したものを紹介する。

「豚バラ肉の焼肉弁当」(380円、本体価格、以下同)。自店製造の焼肉弁当。炒めた玉ネギと豚バラ肉の下には千切りキャベツが敷かれている。定食店のものとほとんど変わらない味付け。ご飯もおいしい。さらに梅干しのたねは取ってある丁寧さ
「メンチカツ」1個(100円)。ロピア名物の自家製キャベツメンチ。鶏ムネ肉とキャベツを使って製造。シャキシャキとしたキャベツの食感が残る。薄味なのでソースとのバランスも良い
「鶏レバー煮」(250円)。昔からの精肉店のメニュー。鶏のレバーとハツ(心臓)、卵、ショウガを調味料で煮たもの。高鮮度と、下処理(トリミング、血抜き)がしっかりできているため臭みはなく、やわらかくておいしい
「マンガ肉」(350円)。ミートローフのような肉の塊から骨が出ている。骨付鳥モモ肉に、味付けひき肉を包みオーブンで焼いたワイルドな商品。ミートローフも販売している
「サラダボウル(自家製コンビーフ)」(400円)。カット野菜の上にベーコンと自家製コンビーフ、ゆで卵、アスパラガス、ブロッコリー、ミニトマトをトッピングしたオリジナルサラダ
「プロの味 贅の頂 ビーフシチュー」(299円)。ロピアオリジナルの冷凍ビーフシチュー。「じっくり煮込んだコクと旨みが絶品」と書かれている。確かに肉が多めでこくのある味。ビーフシチューとしては価格競争力高い商品
「トッポギチャプチェ」(199~299円)。韓国から輸入された商品で、加工食品。餅、はるさめ、ソースがセットになっていて、野菜と細切り豚肉を加えるだけのミールキット。肉関連商品として販売している
「あんバターサンド」(80円)。ロールパンを半分に切り、たっぷりの小豆あんとバターを挟んだもの。あんはたっぷりだが薄味であるためもたれない。バターともよく合う
「ベイクドチーズケーキ」(399円)。グループ会社の利恵産業の焼きチーズケーキ。ナチュラルチーズ、卵、マーガリンを惜しみなく使っているため濃厚な味。399円は安い
「魚萬握り8貫」(890円)。肉ではなく番外だが、鮮魚の本マグロ4カン、ホタテ貝柱4カンの大きなたねの寿司。弁当の隣りで販売している。寿司飯も大きめで食べ応え十分。本マグロを使った寿司は差別化になる。しかも、890円は安い

かつての「肉屋さん」を思い出すロピアの惣菜

かつて街の肉屋さんには、コロッケやメンチカツ、鶏の唐揚げ、もつ煮、鶏レバー煮などの自家製の肉惣菜があった。その町の肉屋さんも数が減って「肉屋さんの惣菜」もあまり見ることが少なくなってしまった。ロピアの惣菜は町の肉屋さんの手作りメニューを再現している。

「商品補充が間に合っていない」「定番が決まっていない」などの批判があるかもしれないが、あくまでも手間をかけ自家製にこだわる姿に私は感動した。手間を省けばオリジナル性が失われる。どこにもあるような商品になってしまう。

逆にこのこだわりは、ありがたいことであるといえるかもしれない。今後も「昔の肉屋さんの惣菜」に期待したい。

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