関西で大きな話題! ロピア寝屋川&尼崎を「肉」視点で体験してみて分かった「強さ」の一端
2022.04.12
2020.11.14
ロピアが関西地区に出店した。1号店は9月29日に大阪府寝屋川市にオープン、次いで10月27日に兵庫県尼崎市に2号店をオープンした。さらに11月24日に大阪市鶴見区に3号店をオープンさせる予定だ。10月下旬に2店を訪店したがどちらもよくお客が入っていた。
ロピアは精肉に注力したスーパーマーケット
ロピアの安さと鮮度ばかりに目が行くが、「肉」を中心に店を見ればロピアの狙いが見えてくる。果物売場には「カットフルーツ」がない。鮮魚売場には「寿司」はあるが「刺身の盛り合わせ」がない。これらだけでも普通のスーパーマーケット(SM)とは違うことに気づくだろう。惣菜売場では肉を使った弁当や惣菜を販売している。
特に精肉売場のステーキは圧巻だ、精肉では「ブロック」「カット」「スライス」「ひき肉」「自前の加工肉」を販売し、惣菜売場ではメンチカツ、ミートローフなどひき肉を使った惣菜を販売している。惣菜売場があることで肉を無駄なく使い切っている。
加工食品部門では、肉に使うソース、スパイス、乳製品などもまとめてゾーニング。ソース、たれ、スパイスなど肉関連でゴンドラを各1本使うなど売場を広く確保している。
ステーキを焼く、すき焼きを作るときの野菜、他の具材、ソース、たれ、香辛料の品揃えの多さと価格の安さを見れば他との違いが分かる。さらにデザートや飲料の品揃えも豊富。それだけ肉を主軸に置いた売場づくりがされている。
肉を主軸に置いたロピアの惣菜
肉や魚は家庭で料理しなければならないが、惣菜はそのまま食べられる。即食商品は精肉に強みを持つ同社ならではの肉惣菜を品揃えしている。ロピアの惣菜売場は、寝屋川では鮮魚売場と精肉売場の間、尼崎は青果売場と鮮魚売場の間にレイアウト。
多段ケースは使わず常温平ケースと冷蔵平ケースを活用。インストア製造にこだわり店内の食材を使ったオリジナルの惣菜、弁当を製造、販売している。懐かしい「昔の肉屋さんのメニュー」もそろえている。寝屋川、尼崎で何品か購入したものを紹介する。
かつての「肉屋さん」を思い出すロピアの惣菜
かつて街の肉屋さんには、コロッケやメンチカツ、鶏の唐揚げ、もつ煮、鶏レバー煮などの自家製の肉惣菜があった。その町の肉屋さんも数が減って「肉屋さんの惣菜」もあまり見ることが少なくなってしまった。ロピアの惣菜は町の肉屋さんの手作りメニューを再現している。
「商品補充が間に合っていない」「定番が決まっていない」などの批判があるかもしれないが、あくまでも手間をかけ自家製にこだわる姿に私は感動した。手間を省けばオリジナル性が失われる。どこにもあるような商品になってしまう。
逆にこのこだわりは、ありがたいことであるといえるかもしれない。今後も「昔の肉屋さんの惣菜」に期待したい。