ライフコーポレーションは前期全8店を出店したが、うち近畿圏5店、今期は全6店出店計画のうち近畿圏4店と、近畿圏への出店比率が多くなっている。前期は新フォーマットで売場約76坪の小型店であるMiniel西本町店（大阪市西区）も含め、首都圏も近畿圏も小型店が中心だったが、今期は大型店も含む出店の計画となっている。

上期の新店は全て近畿圏で、1号店のライフ西宮北口店が5月27日にオープンした。売場は2層の約518坪で、年間売上目標は21億円と比較的の大型の店だ。西宮北口店のオープンで首都圏121店、近畿圏155店の全276店体制となった。

阪急神戸本線、阪急今津線「西宮北口」駅から南西へ約520m、JR神戸線「西宮」駅から北東へ約530mというほぼ中間地点に位置し、神戸市から尼崎市を東西に貫く幹線道路である山手幹線の南側に面している。西側には西宮阪急とイズミヤを核店とする大型ショッピングセンターの西宮ガーデンズがある。

阪急神戸本線、阪急今津線の「西宮北口」駅周辺は、近年人口、世帯数ともに増加している上、学生、働く人を中心とした単身世帯やニューファミリー層が多いエリアとなっている。 一次商圏の年齢別人口構成は兵庫県平均と比較して10歳未満、20～40代が多く、さらに少人数世帯の構成比が約7割を占める。半径1㎞圏内の単身世帯の割合は兵庫県平均を14.8ポイント上回るという。

このような商圏の状況のため、品揃えとしては、仕事、勉強、育児などに忙しい中にあって毎日の食生活をサポートできるような簡単・便利な商品を強化。

また、食品だけに特化せず、日用品、医薬品や肌着など実用衣料も取り扱うなど日常生活に役立つ商品をワンストップショッピングで買える商品構成としていることもポイントだ。

単身、ニューファミリーに向けて鮮魚惣菜はじめ簡便商品を強化

入口付近、農産売場内には「直売広場」コーナーを設け、地元兵庫県産を中心とした野菜、果物を展開。

続く水産売場でも、神戸市場や明石近郊漁港から届く生魚を展開し、「魚屋さん」のような活気ある売場を目指す他、周辺に多い単身者に向けて少量パックの刺身などを強化。

水産売場では「お魚屋の焼魚・煮魚」を展開。魚惣菜まで品揃えすることで刺身だけでない即食需要にも応える。

畜産売場では、焼肉盛り合わせセットを展開する「焼肉専科」コーナーを設置。牛肉の他、豚肉、鶏肉、ホルモンまでバラエティに富んだ盛り合わせを展開する。

周辺に単身世帯やニューファミリー層が多いことから、簡単で便利な商品の品揃えを強化。畜産売場の「らくらくクッキング」コーナーでは、味付け済み商品やレンジアップ商品を集合展開。また、冷凍食品売場では、食卓に「プラス1品」を提案する商品に加えてメイン料理にもなる商品を品揃えする。

簡便商品の代表的分野である惣菜では、魚の西京焼き弁当や黒毛和牛入りハンバーグ弁当など、店内で製造した弁当を強化した他、店内で1つずつ直火炙りした「炙り鮨」を新発売。

インストアベーカリー「小麦の郷」では、「ホテルブレッド」を中心に、そのまま食べてもおいしい「プレミアム生食パン」などを加えた食パンコーナーを展開する他、調理パンではシャウエッセンを使用したホットドックを新発売。

また、近年の健康ブームの高まりに伴って健康を意識した商品など、健康な食生活をサポートするような商品を強化。カロリーを気にする人に向けて、幅広い世代で支持の高いプロテインなど「高たんぱく質」商品をコーナー化するなどしている。

食品では菓子と酒、その他、ドラッグコーナーや日用品、住居用品、実用衣料は2階に配置。菓子売場には、ニューファミリー層が多いこともあって駄菓子コーナーを設置している。

2階の中央部分には日用品、台所用品、化粧品などを展開。また、ペット用品や学童用品も含め非食品は比較的幅広く品揃えしている。特に大学生や幼い子供が多い地域ということもあって文具や学童用品の品揃えを強化。また、ドラッグコーナーでは医薬品の他、介護食やベビー用品も取り扱っている。

実用衣料は、特に都市部は意外に買い場がないためしっかりと販売。肌着や靴下を中心に機能性にこだわった商品を展開する。

ライフ西宮北口店概要

所在地／兵庫県西宮市芦原町8‐10
オープン日／2020年5月27日
建物構造／鉄骨造地上3階建て
売場面積／1713㎡
年間売上目標／21億円
店長／一谷靖夫
従業員数／89人（社員19人、パートナー70人）
駐車台数／48台
営業時間／9時30分～24時（ドラッグコーナーは9時30分～21時）
※新型コロナウイルスの影響により当面の間、9時30分～22時

世帯数（人口）／0～0.5㎞圏6038世帯（1万2279人）、0.5～1㎞圏1万5306世帯（2万9741人）、0～1㎞圏2万1344世帯（4万2020人）

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