プラントベース

  • 2022.12.26

    第10回 世界で代替肉市場が減速~ それが意味することとは? ~

    いままで世界で勢いよく伸びてきた代替肉市場だが…。  ここ最近、成長スピードが、鈍化してきている。かつては向かうところ敵なしだった「代替肉の雄」ビヨンドミート社が、苦境に陥っているニュースもよく目にする。 INNOVAの食品データベースで市場動向を確認してみたところ、たしかに雲行きが怪しい。とくにアメリカで、減速傾向が如実に現れているのだ。 米国市場は、一般的に、食品トレンド分野において先行指標といわれる。 ということは、「この流れが、世界各地に波及するってこと?」「日本では、いままさに各社がんばって製品開発を進めており、これから市場が盛り上がろうとしているのに、おいおい、どうしてく…

  • 2022.04.13

    オイシックス・ラ・大地がヴィーガンの商品開発積極化、ネクストミーツとコラボの他、冷凍レディミールも発売

    オイシックス・ラ・大地が展開するミールキットブランドの「Purple Carrot(パープルキャロット)」が4月7日から、ネクストミーツが開発したプラントベース焼肉「NEXTハラミ1.1」を使ったミールキット「NEXTハラミボウル」の販売を開始した。 パープルキャロットは「EAT MORE PLANTS(もっと野菜を食べよう)」を掲げ、植物由来(プラントベース)の商品を扱う「ヴィーガンブランド」。「忙しいけれど健康な生活を送りたい現代人にとってのパートナーでありたい」との思いの下、ミールキットやフローズンミールで無理なく、手間なく、楽しく、彩り豊かな「時々ヴィーガン」の食卓を実現してもらえるよ…

  • 2022.03.25

    第1回 ぐるっと回ってたどり着いた先に「ニッポン」

    今月よりコラムを連載する。私は世界の食品トレンドを日本に伝えて、企業の商品開発やマーケティング活動、また海外展開を支援している。そのため、もちろん、執筆内容は「世界の食」が中心になるが、私が普段仕事を通して感じていることを、番外編的にゆるりと書いていこうと思う。 「へー、こんな意見もあるんだ」くらいに気楽に読んでほしい。ゆるくもあり、真髄に迫っているって言われると、ちょっぴりうれしいかもしない。 一般的に世界、特に欧米の食品トレンドは「進んで」おり、それが数年遅れで日本に入ってくると言われている。あらゆる国の食品を幅広く見ている私の実感としても、確かにそのとおりではあるが、実は日本が昔から最先…

  • 2021.05.21

    いま話題の「プラントベース」とは?国内外の事例を交えて解説

    近年、欧米はもちろん、国内でも「プラントベース」の食材が注目されており、次々と新しいブランドができている。プラントベースとは、植物を由来にした原料を使用した食品や食生活のことだ。 プラントベースフードを提供する企業が増加している。海外の企業ではすでに売上げが伸びており、知名度も高まりつつある。ファストフードのレストランとタイアップしたプラントベースの商品も増えている。 ここではプラントベースが注目される理由と、国内外のプラントベースフードを提供している企業について紹介する。 ▼あわせて読みたい▼ プラントベースを積極的に展開するイケアが「お肉好きも満足のサステナブルフードフェア」を開催 広がる…

  • 2021.05.18

    プラントベースを積極的に展開するイケアが「お肉好きも満足のサステナブルフードフェア」を開催

    イケア・ジャパンが運営するIKEAのレストラン&カフェにて、5月20日~7月11日の期間限定で、「お肉好きも満足のサステナブルフードフェア」が開催される。 人気のガパオライスやカレーが、プラントベースフード(植物性食品)で登場。イケアでは、肉不使用のミートボールである「プラントボール」などサステナブルなプラントベース商品に力を入れており、2025年までに全メニューの半分をプラントベースにすると発表している。 プラントベースフードとは、植物性の豆や野菜をベースにした食材のこと。肉の代わりとして、ここに来て世界的に注目が高まっているが、それには温室効果ガスの排出による地球温暖化の進行が関係している…

  • 2021.01.18

    世界のプラントベースは「ダイバーシティ」の時代へ

    世界のプラントベース(植物由来)食品が、ますます進化を遂げている。 植物性食品に関連した用語としては、ヴィーガン、ヴェジタリアン、そしてプラントベースがあるが、当社のアンケート結果によると、世界の消費者は「プラントベース」という言葉に、味、健康、価格などさまざまな観点で「最も魅力的である」というイメージを持っている。 これは、植物性食品が特定の信条を持つ限られた層から、一般の消費者へと広がってきていることを意味する。プラントベースを訴求した新製品食品点数は、過去5年間で年平均37%の伸びを示しているから驚きだ。当社で毎年発表している「世界の食品トップ10トレンド」でも、毎年このプラントベースが…