そごう・西武、AIカメラを活用した顧客分析の実証実験を開始
2022.04.24
株式会社そごう・西武は、2022年4月18日から西武池袋本店、6月1日からそごう大宮店の対象フロアで、AIカメラを活用した顧客分析の実証実験を開始する。
西武池袋本店は、19年度の年間来店者数は約7千万人だったが、その中で取得できるデータは店舗全体の入店客数と商品を購入したお客さまの情報のみで、フロアに来場している多くの利用者情報は取得できていなかった。
そこでAIカメラを活用することで今まで明らかになっていなかった、フロアに来場した利用者数の把握と属性(性別・年代)を推定。取得したデータの分析でより精度の高い「テナントのリーシング」「売場施策」を実施する。
また今後は店内での顧客の買い廻り情報取得へと発展させていく予定で、実店舗の顧客接点としての価値向上を目指す。将来的には購買データと組み合わせ、来店から販売に至るまで時系列での行動分析を行うことでRaaSとしての活用も目指すという。
■実証実験概要
開始日:西武池袋本店=4月18日~/そごう大宮店=6月1日~(予定)
実証実験対象フロア:西武池袋本店 地下1階および2階/そごう大宮店 地下1階および2階
AIカメラ設置台数:西武池袋本店29台・そごう大宮店13台
分析イメージ
今回の実証実験はIdein株式会社の技術を採用。同社が提供するエッジAIプラットフォームActcastを活用することで取得した情報をAIカメラ内での処理が可能となった。そのため解析結果はテキストデータのみとなるため、利用者プライバシーにも配慮したデータ収集で個人を特定せずに情報を活用することができる。顔画像/動画を取得せず、エッジでAI解析した顧客属性・時間・場所・人数データを来客時のみ受信する。