アマゾンが無人決済システム「ジャスト・ウオーク・アウト」をホールフーズに採用

2021.09.16

アマゾン・ワンによる手のひらのスキャン(画像はアマゾンより)

9月8日、アマゾンは、傘下のスーパーマーケット(SM)の「ホールフーズ・マーケット」に「ジャスト・ウオーク・アウト(ただ店を出るだけ)」の技術を導入することを発表。2022年、ワシントンD.C.のグローバーパーク地区とカリフォルニア州シャーマンオークス州にオープンする2店から導入を開始する予定だ。

店内に設置したカメラやセンサー、さらにディープラーニングの技術を用いた「ジャスト・ウオーク・アウト」の技術は、レジに並ぶことなくそのまま店舗を出るだけで決済を済ませることができる仕組み。

18年オープンの小型店「アマゾンゴー」で導入され業界に衝撃をもたした。当初は小型店での展開に限られると思われたが、昨年7月には「アマゾン・フレッシュ」の野菜、果物、精肉、鮮魚、惣菜などフルラインの大型SMタイプの店でも導入が開始され始めた。

ジャスト・ウオーク・アウトでの買物は、お客が入店し、欲しいものを取り、そのままレジを通過せずに店を出るだけであるため、お客にとってはレジ待ちなどの時間短縮につながる他、店舗の運営側にとっても、レジにかかわる作業がなくなるなどメリットがある。新型コロナウイルスの影響で非接触が求められるという点でも、双方にとって好都合といえる。

ジャスト・ウオーク・アウトを使用する場合は、アマゾンのアカウントが必要となる。その上で、ホールフーズ・マーケット、あるいはアマゾンのアプリに掲示されるQRコードをゲートでスキャン、もしくは手のひら認証の「アマゾン・ワン」で手のひらをかざす、あるいはアマゾンアカウントにリンクされたクレジットカードまたはデビットカードを挿入するという3つの方法で入店する。

その後、店内で買物をした後、QRコードのスキャンなど入場時にそれぞれが行った方法をもう1度行って退店する。退店後、アプリにレシートが送られてくるといった流れだ。

今回、ジャスト・ウオーク・アウトを導入したが、ホールフーズ・マーケットのチェックアウトシステムと決済システムを統合したため、お客はジャスト・ウオーク・アウトだけでなく、セルフレジを選択することも可能。その他、カスタマーサービスでは有人でチェックアウトすることもできるなど、これまでの買物習慣も前提とした選択肢を用意している。結果として、アマゾンアカウントを持たないお客は、セルフレジなどのチェックアウトを利用することで買物が可能になる。

ホールフーズ・マーケットとしては、今回のジャスト・ウオーク・アウトの導入に際しても、既存店と同等の人員配置とするという。むしろ、ジャスト・ウオーク・アウトを導入することで従業員の時間の使い方が変わり、お客との対話や買物体験の向上により多くの時間を費やすことができるようになるとしている。

当初は今回の2店で検証をし、お客の使用などの動向を踏まえながら拡大をしていきたいとしている。

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