イオンが次世代ネットスーパーの大規模施設となる誉田CFCを起工、太陽光発電設備をPPAモデルで導入

2021.04.23

イオンネクスト準備(イオンネクスト)は、イオン初の顧客フルフィルメントセンター(CFC)の起工式を4月14日に行い建設に着手した。

イオンは、イギリスのネットスーパー専業企業Ocado Group plc(オカド)の子会社Ocado Solutionsと19年に提携し、同社が開発する次世代型ネットスーパーの2023年の開業に向けて準備をしている。今回、千葉市緑区誉田町に設置される誉田CFCは、次世代型ネットスーパーの中心的な施設となる。最新のAI(人工知能)とロボットを駆使した最先端の大型自動倉庫で、精微な宅配システムに強みを持ち、幅広い品揃えの食品や日用品をタイムリーに配送するサービスを可能にしているという。

徹底した温度管理コールドチェーンを採用する他、最大5万品目の商品群を取り扱いながらも、24時間稼働のピッキングロボットにより約6分で50商品のピッキングが可能であるという。

さらに国内有数の農水畜産県の千葉県の立地を活用し、近郊の農水畜産物も取り扱う他、鮮度基準を設け、新鮮な野菜や果物などの生鮮品の提供に努める。

再生可能エネルギーを最大限活用

誉田CFCは屋根に最大で3メガワットを超える発電能力を持つ太陽光発電システムを設置。事業者が電力需要家の敷地や屋根などのスペースを借りて太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電力を電力需要家に販売する事業モデルとなるPPAモデル(Power Purchase Agreement、電力販売契約)を採用する。

設置した太陽光発電システムで発電した電力は運営に利用すると共に設置する大型蓄電池に蓄電。施設として再生可能エネルギーを最大限活用する。

また、イオンとイオンネクストは汎用的な蓄電池の技術開発を行うため、AI活用して建物のエネルギー運用状況を見える化し、省エネルギーの分析や評価などを行うエネルギーサポートサービスを併用する実証実験も実施する。

イオンは18年3月に「イオン 脱炭素ビジョン2050」を策定。2050年までに店舗で排出するCO2などを総量で「ゼロ」にすることを目指している。今回の取り組みも再生可能エネルギーへの転換、省エネルギーの推進を進める一環。また、日本の大手小売企業として初めて、国際社会全体で再生可能エネルギーへの転換を目指す国際イニシアティブ「RE100」に参画している。

誉田CFC概要

所在地/千葉県千葉市緑区誉田町ネクストコア千葉誉田区画内

敷地面積/7万2634.04㎡

建築面積/3万3612.71㎡

延べ面積/5万1584.20㎡

構造/地上3階建て

従業員数/約700人

取扱品目/約5万品目(稼働時は約3万品目で、順次拡大予定)

取扱品種/加工食品、酒、日配品(牛乳や豆腐など)、冷凍食品、野菜、果物、魚、肉、OTC(一般用医薬品)、化粧品、日用雑貨、ホームウエア、ベビー・子ども用品、文具、ホビーなどの生活必需品、日用品

ピッキングロボット数/1000台以上

配送エリア/千葉県、東京都(一部エリア)

太陽光発電を活用する設備概要

太陽光発電設備容量/最大出力3360kW(一般家庭の約1200軒分相当、第1期導入後、段階的に増設、現時点の最大計画値)

蓄電池設備容量/300kWh

お役立ち資料データ

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