テレコとは?物流業などビジネスおける意味や語源、使用例などを紹介
2022.12.14
本記事では、日常生活だけではなく、物流業界などビジネスシーンなどでも耳にする「テレコ」という言葉について、言葉の意味や語源、物流業やビジネスシーンにおいて用いられる場合の意味について簡単に解説していく。
テレコの意味や語源とは?
テレコとは、「逆」「あべこべ」「互い違い」「入れ違い」などを意味する言葉で、主に関西地方で用いられている言葉である。
例えば、『手袋がテレコになってるよ』『梱包する時にテレコにならないように注意して』と言われた場合は、『手袋の右と左が逆になっているよ』『梱包する時に入れ違いにならないように注意して』といった意味に解釈ができる。
待ち合わせでテレコになった時には、行き違いになってしまったという意味になる。
ビジネスにおいて、A社に提案すべき資料をB社に持参してしまった場合なども、テレコになってしまった一例である。
テレコの語源は、歌舞伎が由来と言われている。「二つの異なる筋の脚本を一つにまとめ、一幕ごとに交互に進めること」をテレコと呼んでおり、ここから転じて「入れ違い」「あべこべ」といった意味で用いられるようになったと言われている。
前述の通り、日常やビジネスシーンにおいて、テレコという状況は、あまり好ましくない状況を指す場合が大体であるが、元来は、歌舞伎の形態を指す言葉だった。
物流業におけるテレコの意味とは?
物流業におけるテレコの意味は、配送先が入れ違い、互い違いになるといった文脈で用いられることが多い。
例えば、田中さんに送るはずだった荷物を鈴木さんに、鈴木さんに送るはずだった荷物を田中さんに送ってしまうといった事態が、テレコの一例である。
配送される荷物には、送り状が貼り付けられるが、貼り付ける送り状を間違えることで、テレコが発生し得る。また、送り先・梱包すべき内容は合っているが、同封する納品書や伝票が入れ違いになるといった事態も考えられる。
手作業など人的ミスによってこういったミスは発生しやすいため、倉庫管理システム(WMS)など、システムによって管理することで、人的エラーを防ぐことができるだろう。
配送すべき荷物がテレコになると、個人情報の流出などリスクが大きい。個人情報管理に対してセンシティブな現代において、個人情報の漏洩は社会的信用の低下など、会社が受ける損害は計り知れない。
テレコを防ぐためにも、倉庫管理システムを導入して、システム管理するとよいだろう。