無印良品の世界最大店舗がオープン、無印良品イオンモール橿原が3月1日、奈良県橿原市にオープン
2025.02.25
無印良品を展開する良品計画は3月1日、世界最大の大型店となる無印良品イオンモール橿原をオープンする。「自然・循環・文化」をテーマに、「地域の人々のすこやかな集いの場を目指す」コミュニティセンターとして、奈良県を中心に近畿圏全域の生産者や事業者の交流にも貢献することで、商品やサービスの開発、店舗づくりに取り組んでいく。

世界最大となる2484坪の店内では、無印良品の衣、食、住に関する幅広い商品を、暮らしのシーンごとに分けたゾーンで展開。色違い、型違い、サイズ違いの大型商品についても、本体からパーツまで一覧で実物をそろえるとする。
店舗全体を「ひとつのカタログ」のような構成とし、新たな無印良品の商品との出会いや発見を創出する。

また、売場面積の大きさを生かし、特徴的なゾーンを幾つか展開。「ReMUJI」では、同店を無印良品の循環推進の拠点と位置づけ、5つの活動を通して資源循環に取り組む。活動はまず、①「資源回収」として同社が取り組む不要になった衣料品や生活雑貨の一部商品をお客から回収し、リユース、リサイクルする活動について、同店では回収対象を無印良品製品の家具・生活雑貨・服飾雑貨(コード式電化製品や衛生用品など一部商品を除く)に拡大する。

続いて、②「リユース品販売」の活動として店舗で回収した、使用可能な衣料品や生活雑貨、服飾雑貨をリユース販売。衣料品は洗い直したり、染め直しやつなぎ合わせをすることで新たな形へと生まれ変わらせている他、生活雑貨はクリーニング、検品をして店頭に並べている。

また、③「わけあり品販売」として、倉庫や工場での検品工程で見つかった汚れや傷のある商品を低価格で販売。使う上では問題がないものをむだにしないとの考え方だ。

さらに、④「古家具販売」として、こちらも倉庫や工場での検品工程で見つかった、汚れや傷のある商品を低価格で販売する。

⑤「古本販売」についても実施。約2万冊を店頭に並べ、「思いがけない一冊と出会える場」を提供する。

店頭では無印良品アイテムの回収を実施。回収品や古家具は店内のリペア工房で、専任の担当者がリペア、メンテナンス作業をする。

また、「本と喫茶」ゾーンでは日本出版販売が運営する「橿原書店」と無印良品のレストラン・カフェ「Café&Meal MUJI」を融合させた無印良品初となるブックカフェを展開。約10万冊の新刊、話題書、定番書が並ぶ書店と、地域の食材を使ったおにぎりや丼ぶり、お茶やコーヒー、アイスクリームを提供する。

本を読みながら食事を楽しめる他、購入前の本をゆっくり試し読みすることも可能。レジは無印良品と共通レジとし、他の買物とまとめて会計できるようにしている。
加えて、各種展示などを通じて、奈良県や橿原の文化を伝えていく企画も実施。「奈良ゆかりの人が選ぶ『未来に贈りたい本100冊』などの企画や地域商材の取り扱いを実施することで発信力を高める。

カフェでは、ミルクにも合う、深煎りのほどよい苦味とこくが特徴のオリジナルコーヒー「奈良ブレンド」を用意する他、人気の焼きプリンにジャージー牛乳のアイスを載せ、奈良ブレンドのエスプレッソをかけた「アフォガートプリン」などのデザート、奈良県産のお茶を使ったドリンクなどオリジナルメニューも用意する。

「Open MUJI」ゾーンは「集いの場」として活用。店内中央の自然光が差し込む天窓の下に、地域の人たちの集いの場として展開。地元の自然を生かした吉野杉で作られたぬくもりのある空間に約1万冊の絵本、児童書を置く。

子どもの遊び場としてはもちろん、大人も座ってコーヒーを飲んだり本をめくったりして過ごせる、「誰もが思い思いに楽しむことのできる空間」とした。
「Open MUJI」を中心に店内では、「吉野杉を中心とした展示」「つながる市」といったさまざまなイベントも実施する。
大型店ということもあって、物販を超えたさまざまな「場」提供に努め、地域とのつながりを作っていく姿勢は、同社が店舗を持つ小売業として、どのような存在を目指しているかをよく表している。
無印良品イオンモール橿原概要
所在地/奈良県橿原市新堂町241-1イオンモール橿原ウエスト・ビレッジ
オープン予定日/2025年3月1日
営業時間/10時~20時(本と喫茶エリアは8時~20時)
売場面積/2484坪(8201㎡)