セブン‐イレブン・ジャパンが創業50周年を迎え、新たに目指す姿、4つのビジョンを発表

2023.04.20

セブン‐イレブン・ジャパンが、本年創業50周年を迎える。1973年11月にセブン‐イレブン・ジャパンの前身となる株式会社ヨークセブンを設立し、翌1974年5月には、国内セブン‐イレブン第1号店を、東京都江東区の豊洲に出店している。

今回、創業50周年を迎えるにあたり、これまで以上に変化に対応し、未来を切り開いていくため、新たに目指す姿「明日の笑顔を 共に創る」を掲げることを発表した。

世の中が便利になる一方、「生活習慣病の増加」「少子高齢化」「地域の過疎化」「環境問題」といった課題が表面化している。「健康」「地域」「環境」「人財」という4つのビジョンを通じて、変わりゆく環境下における社会課題を解決し、あらゆるステークホルダーが、笑顔になることを目指していく。

(1)健康:価値ある商品・サービスを通じて健康な社会を実現する

「食の美味しさ」と「健康」を両立することで、お客様が「美味しい商品を通じて健康になれる」ような取り組みを進めていく。

将来的に、取引先と共に、セブン‐イレブンアプリという顧客接点の基盤を活用するなど、健康状態を自動で管理し、最適なメニュー提案や注文から配達までを自動で行うことを構想している。

■健康を支える商品・品揃え
栄養強調表示基準を満たしたフレッシュフード比率を、現在の約8%から2030年には50%まで高める。

■「お店で作るスムージー」

■「ヘルスケアアプリ」構想
アプリなどを通じて、パーソナライズされたサービスを提供する。

(2)地域:地域と共に生きる社会を実現する

「地域共生社会の重要性」が年々高まっており、各地域における店舗のあり方をより一層変えていく必要があると考えている。

今後、当社のサプライチェーンの皆さまと共同し、各地域の原材料を使用した商品の開発を継続していくことで、「食料自給率のアップ」や「地域の雇用創出」に繋げていき、地域を活性化していくサイクルを、全国各地で回していく。

人口減少や過疎化が進む地方も含め、全国の店舗を拠点に、日々のお買い物や、行政などのサービスとも連携し貢献していく。

■使用する小麦の国産化
麺類での国産小麦100%化、他カテゴリーへの拡大を目指す。

■地産地消の促進
原材料における地産地消の比率を、現在の約6%から、2030年に30%まで拡大を目指す。

■「メタバース店舗」構想
立地や商品等のニーズに対応した最適な出店モデルをメタバース空間にて実現する。

(3)環境:環境に配慮した循環型社会を実現する

当社は、セブン&アイグループの環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』のもと、さまざまな取り組みを進めており、グループを先導して目標を前倒しで実現できるようチャレンジしていく。

食品ロス削減については、製造段階での温度管理や工程の工夫を重ねた「デイリー商品の長鮮度化」など、今後もさらなる強化を測っていく。 

持続可能な調達に向け、環境にも健康にも寄与する取り組みや、輸送エネルギーのコスト低減にもつながる「陸上養殖の取り組み」など、今後もサプライチェーン全体で取り組みを進めていく。

■店舗への太陽光パネル設置拡大

■デイリー商品の長鮮度化

■「陸上養殖の取り組み」構想

※写真はイメージ

(4)人財:多様な人財が活躍し、幸せな社会を実現する

当社は、創業以来50年間、「消費市場」において質の高い商品・サービスを提供することで、成長してきた。今後は「労働市場」においても生産性を高め、質の高い職場環境を提供することが、継続した成長に向けて重要だと考え、多様な人々が活躍できる社会の実現を目指す。

今後、労働人口のさらなる減少が見込まれる中、取引先、加盟店の収益性を向上していくため、軽作業の自動化やAIによる提案、レジのセルフ化など、加盟店におけるIT・DX化を進めることで、「人にしかできない」接客や調理といった仕事の質をさらに高めていく。

生産、配送工程においても、自動化・効率化により取引先の働き方まで考えた店舗運営を目指す。日本デリカフーズ協同組合(NDF)をはじめとしたサプライチェーン全体で垂直・水平連携をさらに強化し、働く皆様の生産性向上にも寄与していく。

■「全国接客コンテスト」

■加盟店様におけるIT/DX推進イメージ

■お取引先様における生産性向上の取り組み

※写真はイメージ

お役立ち資料データ

  • 2023年 下半期 注目店スタディ

    2023年下半期注目のスーパーマーケット7店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・オーケー/銀座店 ・ヨークベニマル/仙台上杉店 ・ベイシア/Foods Park 津田沼ビート店 ・ヤオコー/松戸上本郷店 ・カスミ/…

  • 2023年 上半期 注目店スタディ

    2023年上半期注目のスーパーマーケット5店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・ ヤオコー/トナリエ宇都宮店 ・ サミットストア/川口青木店 ・ 原信/紫竹山店 ・ ライフセントラルスクエア/ららぽーと門真店 ・ …

  • 有力チェーントップ10人が語る「ニューノーマル時代のスーパーマーケット経営論」

    有力スーパーマーケットチェーンの経営者10人にリテール総合研究所所長の竹下がインタビューを実施し、そのエッセンスをまとめています。 インタビューを通じ、日本を代表する有力トップマネジメントのリアルな考えを知ることができ、現在の経営課題の主要テーマを網羅する内容となっています。 変化する経営環境において、各トップマネジメントによる現状整理と方向性を改めて振り返ることは、これからの新しいスーパーマーケットの在り方形を模索する上でも業界にとって大変有用と考えます。 ぜひ、今後のスーパーマーケット業界を考える材料としてご活用ください。 ■掲載インタビュー一覧 ライフコーポレーション 岩崎高治社長 ヨー…