三菱食品と「クラシル」運営delyが業務提携、食品メーカー・小売事業者向けソリューションの開発を開始
2024.01.25
国内No.1のレシピ動画サービス「クラシル」および国内No.1の買い物サポートアプリ「クラシルリワード」を運営するdelyは、三菱食品と業務提携に関する覚書を締結した。
今後、両社はそれぞれのアセットを活かし、食品・飲料メーカーおよび小売・流通事業者の売上拡大に寄与するソリューションの開発・提供を行う。
まずは2024年5月より、三菱食品の100%子会社であるリテイルメディアが全国約140チェーン、4,500店舗のスーパーマーケットに約12,000台を導入している国内No.1のスーパーマーケット向けデジタルサイネージを、「クラシル”storeTV”」に順次リブランディングする。
■業務提携の背景
消費者による食品の購買のほとんどは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど、実店舗の店頭(オフライン)で行われている。
そのため、TV CMなどのマスメディアを中心としたマーケティング施策と店頭での露出が必ずしも適切に連動しておらず、施策効果が最大化されていなかったり、正しい効果計測がなされず、最適でないKPIをもとに施策の立案がされているケースが多く存在する。
この課題を解決するため、両社の強みを活かしたソリューションを提供し、小売・流通及び食品・飲料メーカーの売上拡大を支援することを目指し、本業務提携の締結に至った。
■業務提携の内容
delyは月間利用者5,600万人超、国内No.1(※1)のレシピ動画サービス「クラシル」に加え、2023年5月より開始した買い物サポートアプリ「クラシルリワード」を用いて、メーカー向けの広告ソリューション、及び小売・流通向けの販促ソリューションを提供している。
三菱食品の小売・流通及びメーカーの売上を最大化する売場提案・企画力と、delyの保有するユーザーデータ・コンテンツと掛け合わせることで、各ステークホルダーの課題をオンライン・オフライン問わず解決できるソリューションを新たに開発・提供する。
■新たに提供するサービス
デジタルサイネージ「クラシル”storeTV”」の全国展開
リテイルメディアの運営する「デジタルサイネージ」は、スーパーマーケットの生鮮売場を中心にサイネージを設置し、料理動画と広告を配信するサービスだ。現在、全国140チェーン4,500店舗において約12,000台を展開している。
本業務提携に伴い、2024年中を目処に、「クラシル”storeTV”」へサイネージ交換を行うと同時に、「クラシル」及び「クラシルリワード」とのシナジー創出を開始する。
■「クラシル”storeTV”」の概要
「クラシル」の国内最多のレシピ動画から、各店舗の売り場に最適な動画を選択し放映することで、効果的な販促を実現する。三菱食品の小売業様3,000社・メーカー様6,500社との取り引きを通じて得られる深い生活者理解や、店頭づくりの提案力を活かした売場との連動を行うことが可能だ。
デジタルサイネージの効果を最大化するためには、単にサイネージでコンテンツを配信するだけでなく、周辺売場との連動や、お客に魅力を伝える視聴体験が重要だ。
リテイルメディアの提供するデジタルサイネージは、これまでも国内最多の導入数を軸に、店頭での訴求力に強みがありましたが、本業務提携により、クラシルの国内最多・管理栄養士監修によるレシピコンテンツのサイネージへの配信や、三菱食品のアセットを活かした売場との連動を行うことが可能となる。
また、サイネージ端末に埋め込まれたBeaconにより、顧客が購買を検討するタイミングで「クラシルリワード」のマストバイキャンペーン(※)のプッシュ通知を活用した告知を行う。
※「クラシルリワード」のマストバイキャンペーンとは
delyが提供する国内No.1の買い物サポートアプリ「クラシルリワード」は、買い物や移動によってポイントを貯め、様々な特典(デジタルギフト・電子マネーなど)と交換することができるサービス。マストバイキャンペーンとは、ユーザーが指定の商品を購入したレシート画像を送付することで追加のポイントを獲得できるもの。
これらの取組みにとどまることなく、delyと三菱食品は、双方のアセットを活用した小売・流通、及び食品・飲料メーカーの売上拡大につながるソリューションの提供を行う。
また、「クラシル」「クラシルリワード」のユーザーや店舗を訪れるすべてのお客に、オンラインとオフラインを統合した、よりお得で便利な買い物体験を提供していく。