オイシックス・ラ・大地が製造、加工の過程の廃棄食材を活用したアップルサイクル商品の取り組み強化
2022.04.22
2021.07.27
オイシックス・ラ・大地は、7月8日から、これまで捨てられていたものに付加価値を付けて商品化した「アップサイクル商品」のみを販売する食品ロス解決サービスの「Upcycle by Oisix」を開始した。
提携先工場の商品製造、加工の過程で発生する他社商品製造過程分も含む廃棄食材を活用したプライベートブランド(PB)商品の第1弾として「ここも食べられるチップス」2種を販売し、好調だという。
冷凍ブロッコリーのカット工場で花蕾(からい)をカットした後に残る茎を活用した「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」は、発売1週間で販売計画3倍以上を達成し、食品ロス削減量は活用計画0.5tに対して約1.4倍の約0.7tを実現。
大根の漬物工場で廃棄されてきた大根の皮を使った「ここも食べられるチップス だいこんの皮」は、発売1週間で販売計画の約2倍、食品ロス削減量は約155kgとなった。
商品化に際しては、廃棄食材に下処理を施して食感と甘味をコントロールし、味付けには天日塩とてんさい糖を使用。独自の製法で食感豊かなチップスに仕上げたという。それぞれ、ポリポリサクッとしっかりした食感や、ふんわりサクッと軽やかな食感など、野菜そのものが持つ食感を生かしたチップスに仕上がっていることから、おやつやおつまみの他、サラダやスープのアクセントにも活用できるという。
「Upcycle by Oisix」では、現在はこれらPB商品2種の他に、ナショナルブランド商品6種も展開中だ。
アップサイクル商品開発を3年後に500t、提携先100社の食品ロス削減目指す
オイシックス・ラ・大地では、「Upcycle by Oisix」のサービス開始に伴って、食品ロス削減の取り組みの対象をPB商品製造委託および原料仕入先の約1700(2021年7月時点)の提携工場に広げ、サプライチェーン全体での食品ロス削減の取り組みを開始。
地球と身体にやさしい、新しい食の楽しみ方を広げる「食品ロス解決型ブランド」として、畑や加工現場から出た廃棄食材を活用し、より環境負荷が低く、新たな価値を加えた自社オリジナルのアップサイクル商品開発を積極的に展開し、3年後には年間約500t、商品製造にかかわる提携先100社の食品ロス削減を目指すとしている。
食育や環境教育の一環として、食品ロス等環境問題への意識が高まっていることもあって、小さな子どもがいる家庭や保育園などでも、「食の大切さを教えやすい」「お菓子のような感覚で食べやすく、野菜が苦手な子どもでも食べやすい」などの意見が寄せられるなど、好評だという。