Kyash(キャッシュ)とは?使い方や利用メリット、入金・送金方法などを解説

2022.04.22

2022.02.08

出所:apps.apple.com/jp/app/kyash

銀行口座やコンビニで簡単に入金し、利用できる決済サービスアプリの「Kyash(キャッシュ)」をご存じだろうか。アプリだけでVisaカードを発行し、簡単に入金や決済などができ、本人確認も不要だ。

気軽に使えるのが特徴だが、個人情報保護認証のTRUSTeの取得や、国際セキュリティ規格であるPCI DSSに完全準拠しているなど安全面でも安心な決済サービスだ。

本記事では、Kyash(キャッシュ)とはどのような決済サービスアプリなのか、利用メリット、登録方法から使い方まで解説していく。法人での利用も可能で、法人向けの送金サービスについても紹介しているのでぜひ参考にしてほしい。

Kyash(キャッシュ)とは?

Kyash(キャッシュ)とは、チャージ式の決済サービスアプリのこと

Kyash(キャッシュ)」とは、株式会社Kyashが提供する決済サービスアプリのこと。「Kyash」のアプリ上でVisaカードが発行でき、カードに入金することでネットショッピングなどでの決済が可能になる。

最大の特徴は、プリペイド式であること。銀行口座や銀行ATM、コンビニ、クレジットカードなどからKyashに直接、使いたい分だけ入金ができる。入金後、すぐに利用できるのがメリットだ。

選べるカードは3種類、バーチャルカードタイプかリアルカードタイプ

Kyashは、まずアプリ上のバーチャルカードである「Kyash Card Virtual」を発行することで利用できる。

バーチャルカードのため、実物のカードが届くのではなく、アプリ内にカード情報が記録され、スマホ一つで決済する。

「Kyash Card Virtual」だけでももちろん利用できるが、使用シーンや金額が限定されてしまう。店舗での決済など幅広く使いたい方は、「Kyash Card Virtual」以外にリアルカードを発行する必要がある。

Kyashで発行できるVisaカードは全部で3種類ある。それぞれ詳しく見ていこう。

Kyash Card Virtual:バーチャルカードタイプ

・オンライン決済、QUICPay+決済が可能

・本人確認不要

・発行後、即利用可能

・ポイント還元率は最大0.5%

・1回当たりの決済上限は、3万円※1

・1カ月当たりの決済上限は5万円※1

・発行手数料が無料

Kyash Card Lite:リアルカードタイプ

・国内決済、オンライン決済、QUICPay+決済が可能

・本人確認不要

・ポイント還元率は最大0.5%

・1回当たりの決済上限は5万円※1

・1カ月当たりの決済上限は12万円※1

・発行手数料300円

 Kyash Card:リアルカードタイプ

※本人確認が必要で上限金額、利用場所の多いカード

・ICチップ搭載、Visaタッチ決済、海外決済、国内決済、オンライン決済、QUICPay+決済が可能

・本人確認が必要

・ポイント還元率は最大1%

・1回当たりの決済上限は30万円、

・1カ月当たりの決済上限は100万円 

・発行手数料900円

※1 
Kyash Card VirtualとKyash Card Liteは本人確認をせず発行できるが、本人確認をすると決済上限額がアップする。本人確認済みの金額は次の通り。

Kyash Card Virtual:1回当たり10万円、1カ月当たり3Dセキュア認証確認済みで12万円、本人確認済みで15万円。

Kyash Card Lite:1回当たり10万円、1カ月当たり15万円。

Kyash(キャッシュ)のメリットとは?

Kyashにはさまざまなメリットがあり、自分に合った使い方ができる。

  • 審査や本人確認なしでVisaカードの発行ができ、即利用可能

Kyash Card Virtualは、審査や本人確認をしなくてもカードが発行できるのが最大のメリットだ。発行手数料もかからず、入金すればすぐに利用できる。

  • プリペイド式なので使いすぎない

自分で決めた金額を入金し、そこから使っていくため、クレジットカードとは違い、使いすぎてしまったという状態がなくなる。上限金額を自分で設定できるのも特徴の一つだ。

  • お金の管理がアプリでできる

Kyashを使用すると何にいくら使ったのかがアプリに反映され、お金の管理までアプリ内で行うことができる。

  • スマホだけで入出金ができる

銀行口座やクレジットカードなどスマホだけで入金できる。さらに銀行口座へお金を戻したいときなど銀行への出金手続きもアプリ上で完結できる。

※出金手数料が1回220円かかる。

  • 残高を出金ができる

Kyashの残高はセブン銀行ATMで出金可能で、現金が必要になったときにも困らない。※出金手数料1回220円かかる。

  • 年会費無料

3枚のカードとも年会費が無料。誰でも気軽に利用できる。

  • 共有の口座が作れる

書類作成や手数料など不要で、共通の口座がアプリだけで作成できる。夫婦やパートナー、シェアハウスの友人同士などで利用でき、誰が何に使ったのかが分かるためお金のやり取りがスムーズになる。

  • カードを紛失時にカードにロックがかけられる

Kyash Card Lite、Kyash Cardを紛失してしまっても、アプリでカードにロックをかけられる。問い合わせをしてカードを止めてもらう必要なく、ロック・ロックの解除が簡単にできる。

Kyash(キャッシュ)の登録方法とは?

Kyashの登録方法は、アプリをダウンロード→会員登録→バーチャルカードの「Kyash Card Virtual」を発行→必要があればリアルカードのKyash Card Lite、Kyash Cardに申し込む、という流れだ。

バーチャルカード(Kyash Card Virtual)を登録する

1.「Kyashをはじめる」をタップする

2.会員登録情報を入力する

名前、メールアドレスを入力。パスワード、ユーザー名を設定する。

3.生まれた年を登録

4.携帯電話番号を入力 

SMSに6桁の認証番号が届いたら、入力して進む

5.「バーチャルカード発行(無料)」をタップして完了

バーチャルカードのみで使用する方は、登録はここで終了。

リアルカード(Kyash Card Lite、Kyash Card)の申し込み

1.アプリのウォレット画面左上のカードマークをタップする。

2.Kyash Card発行申し込みか、Kyash Card Lite申し込みをタップする

画面には先にKyash Cardの申し込み画面が出ていて、スクロールするとKyash Card Liteの申し込み画面が出てくる。

さらに、画面下部にはカードの比較情報もあるので参考に。

Kyash Card Liteの発行

1.申し込み画面へをタップ

2.必要事項の手続きをする

発行手数料の300円が残高にあるか、氏名と現住所が登録されているか、注意事項を確認したかをチェック。できていない項目はタップすることで手続きに飛べるようになっている。

内容を確認し、申し込みが完了する。

Kyash Card の発行

1.利用規約を確認し「同意して進む」をタップ

2.カードの色をネイビー、ピンク、シルバーから選ぶ

3.必要事項の手続きをする

発行手数料の900円が残高にあるか、本人確認書類2点をアップロード、本人確認情報が登録されているか、氏名と現住所を登録しているか、注意事項を確認しているか、の5項目をチェック。できていない項目はタップすることで手続きに飛べるようになっている。

4.カード裏面に記載するローマ字氏名の入力やPIN番号を設定し、申し込む

Kyash(キャッシュ)の入金方法とは?

カードの発行が終わったら入金をして、Kyashが利用できるようになる。ここでは、銀行口座、セブン銀行ATM、コンビニ、「イマすぐ入金」の方法を紹介する。

この4つ以外にも、デビットカードやクレジットカード、ネットバンキング(ペイジー)を通して入金も可能だ。

銀行口座から入金

銀行口座から、直接Kyashへ入金できる。

選べる金融機関は、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、りそな銀行、イオン銀行など全15銀行。入金手数料は無料となっていて、使う分だけ入金することで、使いすぎを防げる。

入金できる金額は、1回あたり5000円以上で、1円単位で手続きが可能。1日あたりの最大入金額は、Kyash Card Lite(本人確認済み)かKyash Card Virtual(本人確認済み)の場合、10万円。Kyash Cardの場合、30万円 となっている。

必要な時に入金できるだけでなく、残高が一定額を下回ったときに入金される自動入金や、あらかじめ日付や金額を設定しておく自動入金の方法もあり、自分に合った入金方法を選べる。

セブン銀行ATMで入金する

セブン銀行ATMでは、1000円〜10万円の入金ができる。

紙幣のみの取り扱いで硬貨は入金できないため注意が必要だ。

1.アプリ画面のウォレットからセブン銀行ATMをタップ

2.QRコードをスキャンをタップする

3.セブン銀行ATMの画面でスマートフォン取引を選び、QRコードを読み取る

4.ATMの画面に従い企業番号を入力

5.アプリ画面で入金金額を入力し、完了となる

コンビニのレジで入金する

ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマートでは3000円~5万円の

範囲内で、レジにて入金ができる。

1.アプリ画面のウォレットからコンビニをタップ

2.入金金額を入力し、入金申請をする

3.コンビニ端末で申込書を発券する

4.レジで支払いをする

後払いできる「イマすぐ入金」

「イマすぐ入金」とは、現金や銀行口座などにお金がなくても必要な額が入金でき、あとから精算する入金方法のこと。1回につき、3000円〜5万円の範囲内で入金できる。支払いは翌月末までにローソン、ファミリーマート、セイコーマートのコンビニで行う仕組みだ。

1. アプリ画面のウォレットからイマすぐ入金をタップ

2.申し込みに進むをタップ

3.氏名や電話番号などの申し込み情報を入力

4.金額を設定し、入金する

5. イマすぐ入金した月の翌月末までに、ローソン、ファミリーマート、セイコーマートのコンビニで支払いをする

Kyash(キャッシュ)の使い方とは?

Kyashを店舗で使う方法

Kyash Card Lite、Kyash Cardはオンライン以外にVisa加盟店の店舗でも使用できる。Kyash CardはICチップが搭載されているため、読み取り端末に差し込んで使用する。

また、Kyash Card LiteはICチップが搭載されていないため、磁気ストライプをスライドして読み込むことで支払いができる。

また、Visa加盟店以外でもQUICPay+の加盟店であれば、カードの種類を問わず利用できる。

オンライン上で使用する方法

オンラインでは、支払方法でクレジットカードを選択。Kyashのカードに記載のある16桁のカード番号と、有効期限を入力することで決済ができる。必要に応じて、名義人やセキュリティコードもカードに記載のある内容を入力していく。支払いは1回払いのみ選択が可能だ。

送金方法

Kyashでは本人確認をおこなっていれば、Kyashアカウントを持つ人同士で、送金や請求を簡単にできる。

相手のアカウントを見つけるには、IDやユーザー名で検索するか、QRコードを表示する、もしくはリンクを作成しメールやLINEなどでの共有も可能だ。

送金相手が決まってからの手順は次の通り。

1.送金・請求をタップ

2.送金する相手を選択

3.金額やメッセージを入力し、確認画面へ

4.画面を下から上へスライドし送金が完了する

Kyash(キャッシュ)の法人向けサービスとは

Kyashは企業においても「法人向け送金サービス」としても利用されている。売上金、報酬、ポイントなどをお客のKyashアカウントに簡単に送金するのが主な使い方だ。

例えば、EC(電子商取引)サイトで売上金を出品者へ送金、買取サービスで買取査定した金額を依頼者に送金、キャンペーンに当選した人への送金に利用できる。また、従業員が立て替えた経費の精算、フリーランスの人への報酬の支払いなど使い方はさまざまだ。

法人でKyashを利用するメリットは次の3つ。

  • 時間を気にせず、送金、お金の受け取りができる

365日いつでも送金や受取ができるため、年末年始や休日、時間帯などを気にしなくて済む。

  • 銀行口座情報が不要

Kyashは銀行口座の登録がなくても使用できるため、銀行口座がないという方への送金もできる。

  • 初期コストや月額の費用がかからない

送金取引数に応じて課金される仕組みのため、月額費用などが不要だ。

Kyash(キャッシュ)は利用方法がさまざまなカード

Kyash(キャッシュ)では、Kyash Card Virtual、Kyash Card Lite、Kyash Cardと3種類のカードを提供していて、それぞれどの程度利用したいかによってカードの種類を選ぶことができる。

本人確認をしなくても簡単に利用できるなど、カードごとにメリットが違っていた。Kyashをメインの支払い方法として使いたい人や、パートナーとの共有口座への入金のために使いたい、また、法人での報酬支払いに使いたいなど、自分の使い方に合わせてうまくKyashを取り入れてみてはいかがだろうか。

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