Google Payとは?登録方法や使い方、利用するメリットなどをわかりやすく解
2022.04.22
2022.03.07

Google Pay(グーグルペイ)は、Googleが提供するAndroid端末で利用できる決済サービス。 Androidのスマートフォンを利用していれば、誰でも無料で利用でき、登録も簡単だ。いくつものキャッシュレス決済やポイントをまとめて管理でき、スマートフォン1台あれば決済が気軽かつ簡単に完了する。
本記事では、スマホ決済の経験者はもちろん、初心者でも気軽にチャレンジできるように、Google Pay(グーグルペイ)の登録方法や使い方、使う際の注意点などをわかりやすく解説していく。
Google Payの特徴やメリットとは?
Google Payは、 Androidのスマートフォンを持つ人なら誰でも無料で利用できる決済サービスだ。年会費なども一切かからない。
Google Payは、アプリ単独での決済ではなく、すでに利用しているクレジットカードや電子マネーなどと連動させることで、決済が可能になる。いくつものクレジットカードや電子マネーを一元管理でき、会計のたびにいちいちクレジットカードを探したり、それぞれの電子マネーのアプリを起動させたりする必要がない。ポイントカードで財布の中がパンパンになるといった事態も防ぐことができる。
ここでは、Google Payの特徴やメリットをより具体的に紹介していこう。
気軽かつ手軽にキャッシュレス生活がはじめられる
Androidのスマートフォン・タブレット・パソコンなどがあれば、Google Payを使ってキャッシュレス生活が簡単にスタートできる。
さまざまな実店舗や交通機関、オンラインサイトがGoogle Payに対応しており、電子マネーやポイントカード、航空チケット、タッチ決済などをすべて非接触で、安全に利用できるのは大きなメリットだ。
使用するには、Google Playストアで Google Payアプリをインストールし、支払い方法を紐づける。
自分の使っているクレジットカードやポイントカードを登録すれば、レジで現金やクレジットカード、ポイントカードなどを取り出さずにすみ、スマートフォンを財布代わりに利用できる。
また、交通系ICカードをGoogle Payに設定すれば、改札を通る際も、スマートフォン1台で事足りる。
交通系ICカードへのチャージも、クレジットカードを登録しておくだけで、1円単位のチャージができる。残高リマインダー機能もあるため、チャージするタイミングもわかりやすい。
ただし、Google Payが利用できるデバイスは、Android 5.0以降、NFC搭載端末、おサイフケータイ対応端末になっている。自分のデバイスが条件を満たしているかどうかをあらかじめチェックしよう。
7つの電子マネーと複数のポイントカードをまとめて使える
Google Payでは、7つの電子マネーを利用できる。利用可能な電子マネーは以下のとおり。
- Suica
- nanaco
- 楽天Edy
- WAON
- QUICPay
- iD
- VISAのタッチ決済
Google Payアプリにこれらの電子マネーを紐づけておけば、実店舗で支払う際、小銭はもちろん、電子マネーのカードなどを用意する必要がない。
特別な設定をする必要もなく、使いたい電子マネーの名前をレジで伝えリーダーで読み取らせるだけで清算は終了する。
スマホのロックやスリープを解除したり、アプリを起動させたりする必要もないので非常に手軽だ。ただし、QUICPayおよびiDに登録できるカードには制限がある。また、nanacoへのチャージは現金のみ対応しているので、注意しておこう。
また、Google Payには複数のポイントカードを登録できる。登録できるポイントカードは以下のとおり。
- Tポイントカード
- dポイントカード
Tポイントカード・dポイントカードともに、全国に加盟店があり、ポイントを貯めやすいとして人気のポイントカードだ。Google Payアプリにこれらのポイントカードを登録すれば、キャッシュレス決済のあと、物理的なカードを取り出すことなくポイントを貯められるようになる。
Google全サービス同様のセキュリティが約束されている
もうひとつ押さえておきたいのが、Google Payのセキュリティの高さだ。Google Payは、世界的な企業であるGoogleから提供されるすべてのサービスと同様、非常に強固なセキュリティで保護されている。
アプリに登録するクレジットカード情報などは、スマートフォン端末ではなく、クラウド上に保存される。スマートフォンの端末外にユーザーの支払情報は暗号化されてサーバー上で保存され、その安全性が守られる。
ユーザーがGoogle Payアプリもしくは銀行のアプリなどを利用してカード情報を追加すると、実際のアカウント番号に代わる一時的な番号(バーチャルアカウント番号)が作成される。
実店舗での支払いには、このバーチャルアカウント情報が提示される仕組みとなっており、アカウント情報が保護される。
また、実店舗での支払いに際しては、デバイスに画面ロックを設定する必要がある。ごく少額の支払い時はロックしたまま購入できるケースもあるが、ほとんどの場合はデバイスの画面ロックを解除して支払う。
Google Payの登録方法と使い方とは?
Google Payの便利さや安全性の高さを確認したうえで、実際に使ってみたいと考えるなら、アプリをインストールし、登録が必要だ。手順そのものはさほど手間がかからず、ものの数分で終えることができる。
ここでは、Google Payアプリをインストールして支払方法を登録する手順、実店舗でのGoogle Payの使い方、Google Payを利用できる場所について具体的に解説していこう。
Google Payアプリをインストールして支払方法・ポイントカードを登録
Google Payアプリをインストールするには、Android 5.0以降、NFC搭載端末、おサイフケータイ対応の端末がなければならない。

ついで、Googleから提供されている Android端末およびChromebook向けデジタルコンテンツ配信サービス「Google Play」にアクセスし、Google Payアプリをインストールする。
ただし、端末の標準アプリとなっている場合はこの手順を省ける。以降は、アプリをインストールし、支払い方法を登録する手順に沿って説明する。
【支払方法としてクレジットカードを選択する場合】
1. ホーム画面からGoogle Payアプリを開く

2. 利用規約を読み、「開始」をタップする
3. 支払画面から「お支払い方法」をタップする
4. 支払方法としてクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードを登録する場合は、「クレジット/デビット/プリペイド」をタップする
5. 登録したいカードの情報(カード表面)を Androidのカメラを使って読み取る。ただし、カード裏面に会員番号・有効期限が記載されているカードの場合は、カメラを使った読み取りができない。このときは、キーボードで入力する。入力するのは、有効期限とセキュリティコード、カード所有者情報などだ。
6. 「保存」をタップする
7. 「続行」をタップする
8. 利用規約を確認し、「同意」をタップする
9. 本人確認の方法を選択する
10. 「テキストメッセージ」を選択し、「続行」をタップする
11. 「その他のオプション」をタップする場合は、確認方法として「カード会社に電話する」が選択できる
12. テキストメッセージに届いた6桁の確認コードを入力するか、カード会社に電話する
13. Google Payアプリへのカードの登録が終了し、支払方法として選択可能に
支払方法として電子マネーを選択する場合は、以下の手順だ。
【支払方法として電子マネーを選択する場合】
1. 支払画面から「お支払い方法」をタップする
2. 「電子マネー」をタップする
3. 利用したい電子マネーを選択し、「同意する」をタップする

4. 情報を登録してアカウントを作成する
5. 利用規約を読んで、「同意する」をタップする
6. 電子マネーの登録はこれで完了


7. 電子マネーにクレジットチャージする場合は、画面でチャージする金額を選び、登録したいクレジットカード情報を入力する(初回のみ)
【ポイントカードを登録する場合】
Google PayアプリからTカードを登録する方法についても紹介しておこう。
1. Tカードを登録する場合は、アプリの「ポイントカードを追加」をタップして、検索画面で「Tカード(T-CARD)」を入力する
2. 「アカウントにログイン」をタップして利用規約などを確認し、「Y!ログイン」をタップする

3. Yahoo! JAPAN IDにログインしてTポイントの利用手続きを完了させる

実店舗でのGoogle Payの使い方
実店舗でのGoogle Payの使い方は実に簡単だ。わずか2ステップに過ぎない。
1. レジで決済方法を伝える
実店舗で Google Payを利用する場合は、レジで決済方法を伝える必要がある。電子マネーを使うのか、クレジットカードで支払うのかを口頭で伝えよう。クレジットカードを利用する場合は、メインカードでの決済が基本となる。別のカードを使用する場合には、アプリから変更することが可能だ。
2. リーダー機に決済用のデバイスをかざす
電子マネーを使う場合は、決済用のデバイスをレジのリーダー機にかざすだけで決済が完了する。デバイスのロック解除、スリープ解除、アプリ起動などはいずれも行う必要がない。
Google Payを利用できる場所
Google Payを利用できる場所は幅広い。簡単にいえば、Google Payで利用できる電子マネーに対応している店舗すべてで、決済が可能だ。
日常よく使うコンビニなら、セブン-イレブンやミニストップ、ローソン、サンクス、ミニストップなどが対応している。
また、マクドナルドやケンタッキー、ドミノピザなどの飲食店、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店、ガソリンスタンド、モール、百貨店などでもGoogle Payを利用できる。
こうした店舗だけでなく、公共交通機関やネットショップなどでも利用できるのがGoogle Payの強みだ。
交通系ICカードサービスであるSuicaを設定しておくだけで、Google Payアプリ内でチャージできるため、スマートフォン1台持っていれば1日過ごすことも可能となる。
Google Payに搭載されている残高リマインダー機能を使えば、残高が一定の金額を下回った場合に知らせてくれる。残高不足で決済できなかったという事態にも陥ることがない。
さらに、Google Pay対応のネットショップで決済方法にGoogle Payを選べば、ネットショップごとにアカウントを作成する必要がない。
クレジットカードが手元にない状態だがすばやく買い物をすませたいという場合、Google Payを使えば非常に便利だ。目当てのネットショップでGoogle Payが利用できるかどうかは、Google Payのロゴが表示されているかどうかで確認できる。
Google Payを利用する際はここに注意
使い勝手のよい Google Payだが、利用する際に知っておきたい注意点がいくつかある。ここでは、以下の3点についてわかりやすく解説する。
プリペイド式電子マネーの場合はそれぞれの専用アプリでチャージ
Google Payを使えばさまざまな決済をまとめることができるが、プリペイド式電子マネーの場合は、Google Payアプリ内でチャージができない。
プリペイド式電子マネーの専用アプリを別途インストールして、それぞれでチャージする必要がある。Google Payを使うためにいくつかのアプリをインストールし、管理する必要があるのは少々面倒だと感じるかもしれない。
また、専用アプリの中でポイント交換などのサービスを行う電子マネーもある。それぞれの電子マネーがどう設定されているかを都度確認する必要もあるだろう。
機種変更の際は電子マネーごとの引継ぎが必要
スマートフォンの機種変更をする際は、新しいスマートフォンにアプリを改めてインストールし、決済方法を設定しなければならない。
各電子マネーで専用アプリがある場合も、それぞれのアプリでの引継ぎが必要になる。この際はもちろん、Google Payに登録済みの電子マネーの残高が引き継がれる。
機種変更前に利用していたスマートフォンに関しては、引継ぎ後、Google Payアプリから決済方法を削除しておくと安心だ。
デバイスのバッテリー切れや紛失・盗難に注意
Google Payはスマートフォンやタブレットなどを使って決済する仕組みとなっている。そのため、これらのデバイスのバッテリーが切れてしまうと、Google Payが利用できなくなる。
また、スマートフォンのロック解除の必要なしに決済できるのがGoogle Payの利点だが、スマートフォンの紛失や盗難に遭ったときには不正利用される可能性がある。
スマートフォンを紛失した場合は、パソコンやほかのデバイスからGoogle公式サービスアプリを使ってスマートフォンにロックをかけたり、データを消去したりできる。ただしこの操作をするには、紛失したスマートフォンに電源が入っている必要がある。
ロック後は、Google Payに登録したクレジットカードの発行会社に連絡を取り、クレジットカードの使用停止を依頼するなどの処置も忘れずに行おう。
Google Payの使い方を知り生活に活かそう
Google Payを使えば、 Androidのスマートフォンや各種デバイスを利用してキャッシュレス決済が可能になる。
7つもの電子マネー、複数のポイントカードをまとめて利用できる利便性、高度なセキュリティによる安心感が人気の理由で、日中よく利用するコンビニやレストラン、家電量販店、ガソリンスタンドなど利用できる店舗も数多い。
誰でも無料で利用できるうえに、登録方法も簡単。初心者でも気軽にチャレンジできるのが大きなメリットだ。