楽天キャッシュとは?使い方やチャージ方法、メリット、楽天Edyとの違いについて解説
2022.09.13
2022.08.30

世の中にはさまざまなキャッシュレス決済があるが、その一つ「楽天キャッシュ」をご存じだろうか。「楽天キャッシュ」はオンラインの電子マネーで、事前にチャージをおこなうことで買い物での支払いや送金ができる。フリマアプリ「楽天ラクマ」との連携ができるなど、楽天ユーザーは利用したいキャッシュレス決済だ。
本記事では、そもそも楽天キャッシュとはどのような電子マネーで、どんな利用メリットがあるのか、電子マネー「楽天Edy」との違いや、使い方・チャージ方法、利用できる店舗などを紹介していく。
キャッシュレス決済を何か導入したが迷っている方や楽天ユーザーの方はぜひ参考にしてほしい。
目次
楽天キャッシュとは?

楽天キャッシュの特徴
「楽天キャッシュ」とは、楽天Edy株式会社が運営するオンライン電子マネーのこと。
楽天キャッシュの主な機能は以下の4点だ。
・チャージ
・支払い
・送る、受け取る
・ポイント払い瞬間チャージ
「楽天キャッシュ」に事前にチャージをすることで、街のお店、ネット上での支払いが簡単にできる。また、チャージをして支払いをする以外にも、楽天キャッシュの送付・受け取りや、楽天ポイント払い瞬間チャージが利用できる。
楽天Edyとの違い
楽天Edyも楽天キャッシュもどちらも電子マネーのサービスで、事前チャージをおこなうことで利用できるがどのような違いがあるのだろうか。
楽天EdyはFeliCa採用の電子マネーサービスで、オフラインでも使用できるのが特徴だ。おサイフケータイとして、スマホを利用しての支払いも可能である。
大きな違いはチャージ方法で、楽天Edyは現金かクレジットカードが中心となる。(※一部銀行口座からの引き落としでもチャージが可能。)
それに対し、楽天キャッシュは、現金はもちろん、楽天カード、ラクマの売上金、楽天銀行、楽天ウォレットで保有する暗号資産からチャージが可能だ。また、楽天キャッシュは送付・受け取り、楽天ポイント払い瞬間チャージの機能も付いている。
機能としてシンプルなものは楽天Edy、楽天のさまざまなサービスと紐づけられるのは楽天キャッシュだ。どちらも楽天ペイアプリでの利用が可能となっている。
楽天キャッシュ プレミアム型と基本型
楽天キャッシュにはプレミアム型と基本型がある。大きな違いは本人確認をおこなっているかどうかで使える機能に差が出ることだ。
基本型では、本人確認は不要で、チャージ、送付・受取り、利用ができる。
それに対し、プレミアム型では基本型の、チャージ、送付・受取り、利用に加えて、本人確認をおこなうことで、楽天キャッシュ残高を自分の銀行口座に出金できる。出金を行う際の手数料は、楽天銀行で10,000円以上の場合、無料。9,999円以下の場合、100円かかる。楽天銀行以外の銀行では金額問わず210円の手数料がかかる仕組みになっている。
プレミアム型へのチャージは、楽天ラクマの売上金、楽天ウォレットアプリの暗号資産からのチャージ、その他サービスによる報酬の3点とされているため、主にプレミアム型はラクマや楽天ウォレットを利用している方向けのサービスと言える。
注意点として、基本型に保有していた楽天キャッシュの残高は、プレミアム型の手続き後もそのまま基本型の残高になっているため、出金はできない。プレミアム型の手続き後にチャージされた金額の出金が可能である。
楽天キャッシュのメリットとは?
スマホ一つでチャージ・支払いが可能
スマートフォンに楽天ペイアプリ等をダウンロードし、設定をおこなうだけで、チャージや支払いができ、街中でも非接触での支払いが可能だ。楽天市場などネットでの買い物で利用する場合は、アプリは通さずに、支払い画面で楽天キャッシュの設定をして支払いができる。
ポイント払い瞬間チャージ機能がある
「ポイント払い瞬間チャージ」とは、楽天ポイントで支払いをしたいときにポイントが不足していても、楽天キャッシュにより自動的にチャージされ、支払いが可能になる機能だ。楽天ペイアプリで設定をおこなうと利用できる。
ポイントが貯まる
楽天ペイのコード、QR払いで最大1.5%還元
楽天ペイが利用できる店舗で、楽天キャッシュでチャージ・支払いをすると、楽天ポイントがプラスして還元される。特に楽天カードからチャージをおこなうと、最大1.5%還元されるため、楽天カードを持っている方はぜひ利用してほしい。
内訳は、楽天カードからのチャージで楽天カードから0.5%還元、楽天キャッシュでの支払い時に楽天ペイから1%還元の、合計1.5%だ。
また、楽天銀行やセブン銀行、ラクマ、楽天ウォレットの他のチャージ方法を取った場合は、支払い時の1%が還元される。
簡単に送金や割り勘のやり取りが可能
楽天ペイアプリ上で、楽天キャッシュの送金・受け取りができる。手数料は無料。連絡先を知っている人はもちろん、知らない人とでもURLを通して送りあえるため、割り勘したいときや、金額を立て替えたときに便利な機能だ。
楽天キャッシュの使い方・チャージ方法・支払い方法

この章では楽天キャッシュを実際に使う際の方法やチャージ方法、支払い方法を紹介していく。
楽天ペイアプリで設定をおこなう

楽天ペイアプリをダウンロードし、まず楽天ペイを使用できるように設定をおこなう必要がある。楽天ペイアプリは、App Store、Google Playからダウンロードが可能だ。
大きな流れは下記の通り。
1.楽天ペイアプリをダウンロードする
2.楽天会員登録をおこなう
3.認証番号の登録
4.楽天ペイアプリの支払元を設定する
支払元は楽天ペイアプリ内で何を通して支払いをおこなうかの設定。楽天カード、楽天銀行口座払い、楽天キャッシュから選べる。
楽天キャッシュのチャージ方法
楽天カード・楽天銀行
楽天ペイアプリ内で、楽天カード、楽天銀行からチャージが可能。

楽天ペイアプリの画面の「楽天キャッシュ」横の+マークをタップし、チャージしたい金額、チャージ方法を設定。顔認証やパスコードで本人認証をおこなうだけで簡単に楽天キャッシュにチャージができる。
1000円からのチャージが可能で、それ以降は1円単位でチャージできる。上限は、1か月のチャージが10万円まで、1回でチャージできる金額も10万円までと定められている。
セブン銀行
現金でのチャージがしたい場合は、セブン銀行からチャージが可能。全国のセブン-イレブンやイトーヨーカドー等にあるセブン銀行から、楽天ペイアプリを利用して、楽天キャッシュにチャージができる。
チャージの仕方は、セブン銀行ATMで「スマートフォンでの取引」を選択。ATMにQRコードが表示されるので、楽天ペイアプリで読み取りをする。楽天ペイアプリに表示された企業番号をATMに入力。チャージしたい金額をATMの案内に従って入金をする。
ATMだが、24時間・土日も手数料無料で利用できる。1回および1ヶ月あたりの上限は10万円となっている。
楽天ラクマ
フリマアプリの「楽天ラクマ」で出品をし、売れた分の売上を楽天キャッシュにチャージをして利用できる。売上をそのままチャージできるので、アプリ上の手続きだけで店頭やネットで支払いができるようになる便利な機能だ。楽天IDをラクマと連携させることでチャージが可能になる。
方法は、楽天ラクマのアプリから「売上・ポイント管理」をタップ。
売上金の「チャージ」をタップし、チャージしたい金額を入力。「チャージする」をタップすることで完了する。チャージした楽天キャッシュは売上金に戻すことはできないので注意が必要だ。
暗号資産
「楽天ウォレット」で保有する暗号資産を直接、楽天キャッシュにチャージできる。暗号資産を銀行口座に移してから出金をする手間が省け、支払いに利用するまでの時間短縮に繋がる機能だ。チャージ金額は1,000円から。1回および1ヶ月あたりの上限は10万円。
手数料は無料でチャージできる。
※楽天キャッシュチャージで売却益が出た場合は課税対象となる。
楽天キャッシュで支払いをする
楽天キャッシュでの支払い方法を解説していく。
楽天ペイアプリで支払いをする
街のお店で楽天キャッシュでの支払いをしたい場合は、楽天ペイアプリを起動させて支払いをおこなう。
楽天ペイでの支払い全てを楽天キャッシュで利用したい場合、「お支払元」を楽天キャッシュに設定する必要がある。だが、支払元をカードや銀行口座に設定をした状態でも、キャッシュでの支払いは可能。
楽天ペイアプリでは、レジのQRコードをアプリで読み込ませる「QR払い」、お店でアプリ画面上のバーコードやQRコードを読み取ってもらい支払いをする「コード払い」、支払い方法をセルフで選択する「セルフ払い」の3つの支払いができる。
楽天キャッシュを利用する場合には、QRコード・バーコードが表示されている画面の「すべてのポイント/キャッシュを使う」の横の「設定」マークから設定を行い、利用する。
楽天市場・楽天ペイオンラインで楽天キャッシュを使う
楽天市場の注文確認時の画面で「ポイント利用」の「変更」から、「楽天キャッシュから優先して使う」を選択して、支払いをおこなうと、楽天キャッシュから支払いがされる。
楽天ペイオンラインでも「楽天キャッシュから優先して使う」を選択して決済をおこなうことで楽天キャッシュが利用される。
楽天ラクマ
ラクマでの支払い方法を選択する画面で「楽天ポイント/キャッシュ 利用できます」の項目をタップし、使う金額を入力。画面に従って進めることでラクマでの支払いを楽天キャッシュでおこなうことができる。全額キャッシュでの支払いなのか、一部の金額を使うのかも設定可能だ。
また、楽天ポイントから優先して使うのか、楽天キャッシュから優先して使うのかの選択もできるので、ポイントの期限などある場合は調整もできる。
楽天キャッシュの機能
楽天キャッシュを送る・受け取る
楽天ペイアプリを通して、楽天キャッシュの送付・受け取りができる。
・送る
楽天ペイアプリの画面の「送る」をタップし、手続きを行う。連絡先がスマートフォン内に入っている場合は、連絡先や電話帳を楽天ペイと同期させることで送金が可能。
連絡先の分からない人にも、金額やコメントを入力し、リンクを作成。リンクをメッセージ等、他のツールで送信することで楽天キャッシュを送付できる。
・受け取る
楽天ペイアプリを持っている方は、アプリ上に楽天キャッシュが届き、受け取りができる。
アプリのない方は、届いた受け取り用リンクのURLをクリックし、楽天IDでログインをするとキャッシュの受け取りができる。
ポイント払い瞬間チャージ
「ポイント払い瞬間チャージ」の機能では、楽天ポイントでの支払い時にポイントが不足していた場合、楽天キャッシュにより自動的にチャージされ、支払いが可能になる。
楽天ペイアプリの「ポイントカード」をタップ。「瞬間チャージ」をタップし、瞬間チャージをオンにする。画面に従い、チャージ額の設定や利用規約の確認をし、設定が完了する。
ポイント払い瞬間チャージのチャージ方法は楽天カードのみのため、注意が必要だ。
楽天キャッシュが使える店舗とは

街のお店、ネットのお店のどこで使えるのか一部紹介する。
街で使う
・コンビニエンスストア
セブンーイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマート
・スーパー
サミット、SEIYU、Tokyu Store、ベイシア、ベルク、サンリブ、サンエー
・薬局
ウエルシアグループ、ドラッグストア クリエイト、ココカラファイン、サンドラッグ、ツルハドラッグ、マツモトキヨシ
・飲食店
ガスト、すき家、STAR BUCKS
・その他
ビックカメラ、カインズ、ABC MART、ヤマダ電機、ケーズデンキ、エディオン
ネットで使う
楽天トラベル・楽天ラクマなど楽天のサービス、楽天ペイオンライン、BUYMA、TOHO CINEMAS、ドミノピザ、Oisix
「楽天キャッシュ」は楽天ユーザーにおすすめの電子マネー
「楽天キャッシュ」は楽天カードでのチャージでさらにポイントが還元されたり、「楽天ラクマ」での売上のチャージができたりと、楽天経済圏の方におすすめのオンライン電子マネーだ。
また、楽天キャッシュを送付・受け取りができるため、楽天ユーザー同士のやり取りにも利用しやすい。電子マネーのため、あらかじめ使う金額を決めておくこともでき、使いすぎを防止するというメリットもあるだろう。楽天をよく利用する方で、キャッシュレス決済を考えている方は候補に入れてみてはいかがだろうか。