米国ウォルマートが挑むドローン配送にみる、技術活用へのハングリー精神

2022.04.12

2020.09.15

ジップラインのドローン。画像はウォルマート提供

9月14日、ウォルマートは米国で初めてのドローン配送業務を開始することを目指して、ルワンダで医療用品などのドローン配送事業などを手掛けるジップラインとチームを組んだことを発表した。当面、このサービスではヘルス&ウェルネスの商品を配送することが想定されているが、将来的にはゼネラルマーチャンダイズの配送も視野に入れている。

ジップラインは世界最大のドローン配送ネットワークを運営している。16年後半にルワンダで医療用品などの配送を開始し、現在までに複数の国に渡る2000万人を超える人々にサービスを提供している数千の医療施設に、20万以上の医療用品を安全に届けてきた。

ジップラインの技術を用いた試験的な配送が、アーカンソー州北西部のウォルマートの本社近くで行われる予定だという。

ウォルマートの店舗から半径50マイル(約80㎞)の範囲に配送される。ジップラインの技術では1時間以内での迅速な配送が可能になるだけでなく、CO2排出もないため、持続可能性の目標にもかなうものであるとしている。来年初めから運用が開始される見通しで、成果が認められれば拡大していく予定だ。

今回の発表に先立つ9月9日には、フライトレックスと組み、ドローンでの配送について取り組みを強化すると発表。

フライトレックスのドローン。画像はウォルマート提供

ノースカロライナ州ファイエットビルで同日、フライトレックスのドローンを使用してウォルマートの店舗から食品や家庭用品を配達する実験を実施。お客とアソシエイト(従業員)双方がピッキングや荷造り、離陸から配達といったことについて洞察を得る機会となるとしていた。

同社が常に強調するのは、創業者のサム・ウォルトンの進取の精神だ。新たな技術が将来のビジネスにどのような影響を及ぼすのか。お客により良いサービスを提供するために、それをどのように活用したらよいのかといったことを常に貪欲に追求している。こうした姿勢からは、お客にサービスを提供する企業として学ぶべき点が多々あるように思える。

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