PayPayポイントの還元率は?貯め方や使える店舗、利用メリットなどと併せて解説

2023.12.07

2022.06.09

スマホ1台で手軽に買い物を行えるサービスとして、キャッシュレス決済の浸透も後押ししているPayPay(ペイペイ)。利用者数は4,700万人を突破しており、幅広く認知されるスマホ決済サービスとなっている。

そのPayPayで付与され、店頭などで利用できるのがPayPayポイントだ。本記事では、PayPayポイントの概要から利用するメリット、効率良く貯める方法などを網羅的に解説していく。

PayPayポイントとは?

出所:paypay.ne.jp

PayPayポイントとは、スマホ決済サービスのPayPayで付与されるポイントのことを言う。以前は「PayPayボーナス」という名称であったが、2022年4月1日より「PayPayポイント」に変更された。

実店舗やネットサービスでPayPay決済を使用したり、キャンペーン・クーポンなどの利用でPayPayポイントは貯められる。貯めたPayPayポイントは、実店舗・ネットサービスで利用する以外に、ポイント運用に充てることも可能。

ポイント還元で節約に繋がるだけでなく、運用次第ではポイントを増やせるのも大きな特徴だ。

PayPayポイントの有効期限

PayPayポイントには、有効期限が設定されていないため、自分のタイミングで利用できる。他のスマホ決済サービスや電子マネーを併用している場合でも、期限切れの心配がなく安心と言えるだろう。

PayPayポイントでわりかん・送金・出金はできない

PayPayポイントはわりかん・送金・出金に対応していないことが、注意点として挙げられる。前提として、PayPayにはチャージ時や支払い時に増減するPayPay残高という概念が存在し、下記4種で構成されているのが特徴。

  • PayPayボーナスライト:特典で付与される残高
  • PayPayポイント:買い物やキャンペーンなどで付与される残高
  • PayPayマネーライト:PayPayカードなどでチャージした残高
  • PayPayマネー:銀行口座などでチャージした残高

PayPayマネーはわりかん・送金・出金全てに対応しており、PayPayマネーライトはわりかん・送金のみに対応。そして、PayPayポイントとPayPayボーナスライトは、全て非対応となっている。

PayPayポイントを飲み会の割り勘に使うといったことはできないので、注意して欲しい。

PayPayポイントのメリット

出所:paypay.ne.jp

ここでは、PayPayポイントのメリットを解説していく。

店舗・ネットサービスの支払いに充てられる

PayPayポイントの使い道としては、店舗での支払いに充当するのが一般的である。支払い時の還元やキャンペーンの利用など、消費者側の負担なしでPayPayポイントは貯まるため、日々の出費の節約に繋がる。

使い方は非常に簡単で、PayPayアプリからポイントの支払い設定を行い、決済用コードを読み取るのみ。支払いのたびに、ポイントを利用する旨を店員へ伝える手間がないのは便利である。

なお、前述の通りPayPay残高は4種類のマネー・ポイントで構成されているが、支払い時の優先順位は下記のようになっている。

  1. PayPayボーナスライト
  2. PayPayポイント
  3. PayPayマネーライト
  4. PayPayマネー

わりかん・送金・出金に対応していない、PayPayボーナスライトやPayPayポイントから消費されるのは嬉しい。

また、PayPayポイントは実店舗での支払いに加え、ネットサービスにも利用できる。例えば、PayPayポイントを含めたPayPay残高を使えるネットサービスとしては、下記のようなものが挙げられる。

業種サービス例
総合通販Amazon・PayPayモール・Yahoo!ショッピング
家電・PCビックカメラ・ヤマダウェブコム・Joshin
電子書籍ebookjapan・コミックシーモア・ブックライブ
エンタメNetflix・Hulu・ムビチケ・TOHOシネマズ
デリバリー・テイクアウトUber Eats・マクドナルド・出前館
ドラッグストアウエルシア・マツモトキヨシ
ファッションユニクロ・ZOZOTOWN

通販サイトやデリバリー、オンラインコンテンツなどを利用する機会が多い人は、PayPayポイントを支払いに充てることも検討してみて欲しい。なお、PayPayポイントに対応する詳細なネットサービスは、公式サイトを要チェック。

ポイント運用に利用できる

PayPayでは、投資を疑似的に体験できるPayPayポイント運用のサービスを提供している。一般的に、投資に必要な証券口座の開設は不要で、PayPayユーザーであれば簡単に始められるのが特徴だ。

PayPayポイントを1円から運用でき、好きな金額で疑似投資を行えるのも魅力的なポイント。まずはPayPayポイントで資産運用を体験してみて、その後に本格的な投資に挑戦してみるのも1つだろう。

なお、PayPayポイント運用には、下記3つのコースが用意されている。

  • テクノロジーコース:ハイリスク・ハイリターン
  • スタンダードコース:ミドルリスク・ミドルリターン
  • チャレンジコース:ハイリスク・ハイリターン

これまで600万ユーザーがPayPayポイントを運用し、資産が増えた人の割合としては95.9%。平均運用損益は18.5%となっている。

もちろん、PayPayポイント運用は元本保証されておらず、配当金もない。損する可能性もあるので、PayPayポイントの運用金額は慎重に決めたい。

PayPayポイントの使い方

PayPayポイントを支払いで利用したい場合は、PayPayの支払いで利用するバーコード画面で「PayPayポイントを使う」をオンにすることで利用ができる。

出所:paypay.ne.jp

PayPayアプリのバージョン3.89.0以上の場合は、支払い時に変更すると、その支払いだけに変更が適用される。以降のすべてのお支払いに適用したい場合は、[ウォレット]から設定が必要となる。(バージョン3.89.0未満の場合、お支払い時に変更すると、それ以降のすべてのお支払いに変更が適用される。)

[ウォレット]から設定手順は下記の通りとなる。

アプリトップ下部のメニュー「ウォレット」をタップ。

ウォレット画面のPayPay資産から、ポイントが記載されている箇所をタップ。

使えるポイント下部の「ポイントの使い方設定を変更する」をタップ。

貯めるか、ポイント運用に回すか、支払いに使うか、設定したい利用方法を選択し、右上の「保存」をタップする。

PayPayポイントの還元率

PayPayポイントの基本還元率は0.5%で設定されており、200円の支払いごとに1ポイントが貯まる。さらに、下記特定の条件を満たせば還元率は+0.5%され、最大2.0%までPayPayポイントの還元率をアップさせることも可能だ。

最大2.0%のPayPayポイントの付与を得るには、PayPayステップという下記3点のポイントを抑える必要がある。

①基本付与毎日のお支払いで基本付与分:0.5%〜1%
②特定回数・金額利用の条件達成:+ 0.5%
③PayPayカード ゴールドの設定:+ 0.5%

それぞれの条件の詳細を解説していく。

①基本付与毎日のお支払いで基本付与分のポイントをもらう

PayPayステップでは、下記の通り支払い方法によって基本の付与率が変わる。

出所:paypay.ne.jp

アプリのチャージ残高の支払いでは、基本付与分が0.5%だが、カードでの支払いでは基本付与分1.0%ととなる。

※クレジット(旧あと払い)利用設定済みのPayPayカード、PayPayカード ゴールドの利用に対してPayPayステップを適用。PayPayアプリを介してのPayPayカードによる支払いは対象外となる。なお、家族会員のアカウントでのお支払いは家族会員にカウント・付与される。

②条件達成でもっとポイントをもらう

前月に下記2つの条件を達成するとポイント付与率+0.5%となる。PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドでの支払いが対象。

出所:paypay.ne.jp

※クレジット(旧あと払い)利用設定済みのPayPayカード、PayPayカード ゴールドのお支払いを①決済回数、②決済金額にカウントされる。なお、家族会員のアカウントでの支払いは家族会員にカウント・付与される。

③PayPayカード ゴールドの設定

PayPayカード ゴールドをクレジット(旧あと払い)利用設定するとポイント付与率+0.5%※となる。

出所:paypay.ne.jp

※PayPayカード ゴールドまたはクレジット(旧あと払い)での支払いが対象

PayPayポイントの貯め方

出所:paypay.ne.jp

PayPayポイントは前述の通り、店舗・ネットサービスでPayPay決済を利用することで0.5%、最大2.0%の還元を受けられる。さらに、PayPayポイントを貯める方法は豊富に用意されているので、その貯め方を紹介していく。

キャンペーンで貯める

PayPayでは、定期的にポイントが貯まるキャンペーンを行っている。アプリのリリース当初に実施された、総額100億円になるまでPayPay決済金額の20%をキャッシュバックする「100億円キャンペーン」も記憶に新しいが、以降もお得なキャンペーンを開催。

例えば、総額10億円のポイントくじを配布するキャンペーンや、支払い金額を最大100%キャッシュバックするキャンペーンなども実施。キャンペーンの参加ハードルも低く、お得にポイントを貯めやすいサービスと言える。

PayPayモール・Yahoo!ショッピングを利用する

ヤフー株式会社が運営するPayPayモールやYahoo!ショッピングを利用すれば、PayPayポイントの還元を受けることができる。条件を達成するごとに、PayPayポイントの還元率はアップしていく仕組み。

複数の条件を満たせば、10%以上の還元率まで上げることも可能だ。PayPayモール・Yahoo!ショッピングのECサイトを利用している人は、積極的に活用したい特典と言えるだろう。

クーポンを利用する

PayPayアプリには、店舗で利用できるクーポンが配信されている。例えば、DAISO・ウエルシア・かっぱ寿司で5%のポイント還元を受けられるなど、有名なチェーン店のクーポンも多い。

ソフトバンクユーザー・Yahoo!プレミアム会員であれば、さらにお得なクーポンを利用可能。コンビニ・飲食店・ドラッグストア・雑貨店といった身近な店舗のクーポンも多数配信されているので、PayPay決済を利用する際は、事前にアプリからクーポンを確認して欲しい。

他社で貯めたポイントと交換する

他社のポイントを、PayPayポイントと交換する貯め方もおすすめの1つ。PayPayポイントと交換できる他社ポイントの例としては、下記が挙げられる。

  • LINEポイント
  • ソフトバンクポイント
  • Tポイント
  • モッピー
  • ふるさと納税 さとふる
  • Vitalityコイン

使い道がなく、余っている他社ポイントがある人は、PayPayポイントと交換して日々の支払いに利用してみて欲しい。

PayPayカードを利用する

PayPayカードとは、2021年12月からヤフーカードに代わって発行が開始されたクレジットカードである。

100円の支払いにつき1ポイントが貯まるクレジットカードで、還元率は1.0%。基本還元率を0.5%で設定するカードも多い中、お得にクレジットカード決済を利用したい人におすすめと言える。

また、PayPay残高にチャージできる唯一のクレジットカードであるのも大きな特徴。年会費は永年無料となっているので、PayPayユーザーなら1枚所有しておいても損はないだろう。

PayPayポイントの使える・貯められる店

PayPayポイントは、PayPayのロゴがあるお店で使う・貯めることができる。

出所:paypay.ne.jp

PayPayの加盟店数は366万ヶ所を超えており、利用可能な店舗の業態も下記の通り幅広い。

  • コンビニ
  • 総合スーパー・ディスカウントストア
  • ドラッグストア
  • 飲食
  • 宅配
  • 居酒屋
  • 家電量販
  • 書籍
  • ファッション
  • 百貨店・モール
  • メガネ・コンタクト
  • ショッピング
  • レジャー・娯楽
  • 交通
  • 宿泊・旅

具体的な店舗は、PayPayの公式サイトから確認可能。さまざまな業態で利用できる点からも、貯まったPayPayポイントの使い道に困ることはないだろう。

PayPayポイントのまとめ

PayPayポイントは店舗・ネットサービスで利用する以外にも、ポイント運用に充てられる。ポイントの使い道としては他のサービスより少ないが、PayPayの加盟店数自体が多いため、貯まったポイントは日々の節約に繋げやすい。

買い物時の還元率は0.5%から最大1.5%まで上げられるものの、条件達成のハードルの高さが難点。キャンペーンやクーポンなども併用しながら、PayPayポイントを効率良く貯めてみて欲しい。

お役立ち資料データ

  • 2023年 下半期 注目店スタディ

    2023年下半期注目のスーパーマーケット7店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・オーケー/銀座店 ・ヨークベニマル/仙台上杉店 ・ベイシア/Foods Park 津田沼ビート店 ・ヤオコー/松戸上本郷店 ・カスミ/…

  • 2023年 上半期 注目店スタディ

    2023年上半期注目のスーパーマーケット5店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・ ヤオコー/トナリエ宇都宮店 ・ サミットストア/川口青木店 ・ 原信/紫竹山店 ・ ライフセントラルスクエア/ららぽーと門真店 ・ …

  • 有力チェーントップ10人が語る「ニューノーマル時代のスーパーマーケット経営論」

    有力スーパーマーケットチェーンの経営者10人にリテール総合研究所所長の竹下がインタビューを実施し、そのエッセンスをまとめています。 インタビューを通じ、日本を代表する有力トップマネジメントのリアルな考えを知ることができ、現在の経営課題の主要テーマを網羅する内容となっています。 変化する経営環境において、各トップマネジメントによる現状整理と方向性を改めて振り返ることは、これからの新しいスーパーマーケットの在り方形を模索する上でも業界にとって大変有用と考えます。 ぜひ、今後のスーパーマーケット業界を考える材料としてご活用ください。 ■掲載インタビュー一覧 ライフコーポレーション 岩崎高治社長 ヨー…