Amazonフレッシュが直営ネットスーパーで成城石井、BIO-RALとOisixの商品の新規取り扱いを拡大、ポップアップイベントも
2025.09.26
アマゾンジャパンが首都圏で展開するネットスーパーの「Amazonフレッシュ」は2017年4月の展開開始から8年目を迎え、「売上げが右肩上がりで伸びている」(宮下 純・アマゾンジャパンAmazonフレッシュ事業本部リテール事業部長)など、着実な成長を遂げている。

現在の取扱商品の種類は約1万7000点、東京の21区6市の他、神奈川、千葉、埼玉の一部エリアでの展開で、注文が集中した場合や、交通事故、天候などのやむを得ない事情を除けば注文から最短約2時間で配送する。配送時間は8時から深夜0時まで(エリアによって7時から23時まで)の2時間ごとに指定可能。一部エリアにおいては500円の追加料金で1時間単位での指定も可能となっている。
最低注文金額は4000円で、配送料は1万円未満が490円、1万円以上で無料となる。対象エリア内であればアマゾンのアカウントを持つ人であれば利用が可能だが、アマゾンのプライム会員でない場合、配送料に200円が追加される仕組み。
現在、川崎(川崎市高津区)と葛西(東京・江戸川)の2つのセンターから出荷するセンター型のネットスーパーで、商品は常温帯、16℃、2℃、マイナス20℃の4つの温度帯で管理される他、入荷時、保管時、出荷時の各工程では6つの方向から人の目による6面での品質チェックを行っている他、パッケージも温度管理に適したものとしているという。
アマゾンフレッシュはアマゾンジャパンとして在庫を直営で運営するネットスーパーだが、それに加えてアマゾンジャパンとして「Amazon.co.jp」のプラットフォームを活用し、各地域のスーパーマーケット企業が出店する形の提携ネットスーパーも展開している。こちらも対象エリア内でアマゾンアカウントを持つ人であれば利用が可能。
提携ネットスーパーは、ライフコーポレーションとの協業で「ライフネットスーパー」を東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫の一部エリア、バローとの協業で「バローネットスーパー」を愛知、岐阜の一部エリア、成城石井との協業で「成城石井ネットスーパー」を東京、神奈川、愛知の一部エリア、アークスとの協業で「アークスネットスーパー」を北海道の一部エリア、マルキョウとの協業で「マルキョウネットスーパー」を福岡市と周辺の一部エリア、イトーチェーンとの協業で「イトーチェーンネットスーパー」を仙台市と周辺の一部エリアでそれぞれ展開している。
今回、Amazonフレッシュとしての品揃え強化の一環として、提携ネットスーパーの商品を含む直営での商品の取り扱いを強化。「お客に幅広い高品質の商品を一箇所でご提供するため」、人気商品の新規取り扱いを開始した。新たに加わるのは、成城石井、ライフコーポレーションのプライベートブランドの「BIO-RAL」、Oisixの数百点の商品。これまでも成城石井の商品の一部、また、過去の一時期においてOisixの商品の取り扱いはあったが、今回、BIO-RALは初めてラインアップに加わった。

今回の新規取扱開始に際し、対象商品を購入した際、購入金額に対して10%のAmazonポイントが還元される「選りすぐりブランドフェア」を9月16日(火)から10月3日(金)までの期間、開催中。さらに9月16日(火)10時から9月30日(火)17時59分まで、Amazonフレッシュで初めて注文したプライム会員限定で、通常配送料が1回無料になるキャンペーンも同時開催。
Amazonフレッシュの商品を使ったカフェを2日間限定でオープン
また、ポップアップのイベントとして、新しくAmazonフレッシュで取り扱いを開始する商品も含め、Amazonフレッシュで全てそろえることができる食材を使用したオリジナルメニューを提供する「Amazonフレッシュカフェ」を、9月26日(金)と9月27日(土)の2日間限定で、麻布台ヒルズカフェ(東京・港)にてオープン。
営業時間は9月26日(金)が12時~23時、9月27日(日)が8時~23時。フードのラストオーダーが22時、ドリンクが22時30分。
オリジナルメニューは、育児中の女優、タレントの橋本マナミさんが考案した2メニューを含む5メニュー。カフェは「Amazonフレッシュ」をテーマに装飾された空間とした。また、オリジナルメニューを注文した上で、ハッシュタグ「#Amazonフレッシュ」を付けてソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に投稿した人には数量限定でAmazonフレッシュの人気商品のプレゼントも用意した。




食品の鮮度に対して敏感で、頻度高く買物をする傾向にあるとされる日本では、初期投資が重く、かつまとめ買いに適しているセンター型のネットスーパーが成立しづらいとみる向きが強く、実際、センター型のネットスーパーは撤退が相次いでいる。イオンがグループ会社を通じて展開するセンター型ネットスーパーの「グリーンビーンズ」も投資フェーズということもあって赤字状態が続く中、今後いかに黒字化、投資回収のフェーズに入っていくかに注目が集まっている。
そうした中、センター型のネットスーパーとして、アマゾンジャパンのAmazonフレッシュは8年間、事業を磨いてきた。宮下事業部長は、「今後も絶えずお客さまの反応を見ながら、ニーズなどの調査をしながら、それに沿って強化すべきところを引き続き強化していく。日本全般、消費者の方は品質への期待値が高く、さらに土用の丑の日のうなぎや季節の農産物など圧倒的に季節性の商品が多い。そういったニーズにより応えられるようにしていく。まだまだ改善できる余地はある」と語る。
また、センター型のメリットとしては、「Amazonフレッシュの強みに倉庫モデルがある。実店舗だとどうしても棚の物理的な制約があって、ナショナルブランドの人気商品しか置けないみたいなことが起きるが、Amazonフレッシュだと、根強い人気のある、ちょっとニッチな商品、地方ですごく評価の高い商品なども取り扱える」(宮下事業部長)
また、現在の取扱商品の種類の約1万7000点は継続的に増やしてきたもので、今後も増加させていていく意向だが、大幅に増加というわけではなく、あくまでAmazonフレッシュとしての品質管理や利便性を踏まえた上での商品構成が前提となる。むしろ、対消費者のスタンスとしては、あくまでアマゾン全体の膨大な品揃えがある中での1つのカテゴリーといった位置づけになる。
「事業を8年間積み重ねる中で、例えばカートに20点、商品を選んだあと、配送してもらいたい時間の枠が埋まっていたといったことがないように、あらかじめ予約して配送を確保してからお選びいただけるとか、配送時間、サービスエリアなど、いろんなものを機能として改善してきた。それに伴って、よりお客さまのニーズに応えられるようになったこともあって成長している」(宮下事業部長)
今回の取扱商品の拡大も、お客のニーズを学んだ上での知見の結果だという。アマゾンは世界的には2024年度で6379億5900万ドル(1ドル150円換算で約95.7兆円)、日本だけでも274億100万ドル(4.1兆円)の売上高を持つ。全体の中でのAmazonフレッシュの事業という視点でも、今後の動向が注目される。









