サミットストア王子店、年商40億円超の旗艦店が改装オープン、最新のマーチャンダイジングを導入

2021.11.29

サミットは11月20日、東京都北区のサミットストア王子店および衣料品のコルモピア王子店を改装オープンした。同店は1993年のオープン。この間、一度改装を実施したが、今回は売場だけでなく施設全体も一新、新たなテナントを導入したり、新規サービスを開始するなど大改装となった。

需要が高まっている冷凍食品は、奥主通路の最後の角を使い大々的に展開

同店は、東京メトロ南北線王子神谷駅から徒歩約5分に立地、特にサミットストアは売場面積約700坪で2020年度年商約40億円という旗艦店クラスの大型店。

長年、サミットの代表的な繁盛店の1店として存在感を保ってきたが、2017年3月には王子神谷駅を挟んだ反対側、1km圏内に自社の王子桜田通り店、20年3月にはわずか300mほどの距離のところにジャパンミート卸売市場王子店がオープンするなど、商圏をめぐる状況が徐々に変化していた。改めて最新のマーチャンダイジングを導入することで、さらなる強化を図った格好だ。

サミットストアでは総菜、ベーカリー部門を筆頭に、作業場が見える売場で調理した出来たて商品を売り込むなど、ライブ感やにぎわいのあふれる売場づくりを実現するなど、新店や改装店で好評なコーナーを充実させた。

新規サービスとしては、買上品配達サービスの実施(12月以降開始)、収納代行サービスの導入(同)、サミCaféの拡大など機能強化を図っている。

また、2階に健康コミュニティコーナーの「けんコミ」を鳩ケ谷駅前店(埼玉県川口市)に続く2カ所目として設置した。

他店の成功事例のマーチャンダイジングを導入

青果売場では、「フレッシュフルーツ&カットフルーツ」コーナーを新たに導入すると共に、「焼いも機」を使用した「焼き野菜」の品揃えを実施。店内加工の強みを生かした形で、即食商品の品揃えを強化しながら、ピーク時間帯の出来たて販売を強化する。

産直売場の「農家さんから直送」コーナーは、最新の什器を導入しながら同社として最大となる20尺に拡大した。

ドレッシング類は青果売場に設置している。サミットの特徴として、同一用途の商品については一部冷蔵ケースを設置し、温度帯の違いを超えて同一売場で展開している点がある
こちらはグロサリー売場のメニュー調味料の常温ゴンドラ売場に差し込まれた冷蔵ケース

鮮魚売場では、「刺身」に注力。売場中央の平ケースで売り込みを図る他、例えば週末は「大型パック」の盛り合わせを展開するなど平日と週末で売場を変え、日々の需要により寄り添った形で応える態勢を強化。

生魚など素材系の商品では食べ方・調理方法を積極的に提案。また、加工サービスを行う「おさかなキッチンコーナー」内にガラス張り「煮魚・焼魚室」を新設し、店内加工の煮魚・焼魚についても調理しているライブ感を演出。夕方のピークに合わせて出来たての商品を売り込む。

また、ここのところの新店など同様、干物、塩サケ、うなぎなど塩干については冷凍販売商品の品揃えを充実させた。

精肉売場では肉惣菜を展開する「グリルキッチン」の専用ブースを新設。店内調理の臨場感を演出しつつ、曜日・時間帯によって品揃えや内容量を変化させることで、お客の生活シーンに合わせた売場づくりを実施する。

また、生食商品の展開を強化し、即食売場ゾーンを構築する他、生鮮素材を使用したレンジアップ商品や生鮮鍋セットなどの簡便商品も目立つ場所で展開。

ファミリー世帯の需要の高い「焼肉」については、平日にも盛り合わせ・セット商品を品揃えするなど強化を図る。

関心が高まっている「大豆ミート」を使用した商品も品揃えする。

総菜売場は、什器や照明を変更するなどイメージを一新。作業場の開口部に新たにグリドルを設置し、店内製造によるライブ感を演出。

曜日別・時間帯別の品揃え、売場づくりも実践し、例えば夕方以降のお客に向けて「店内手作りだし巻玉子」など出来たて商品を、他部門の即食商品と共に店内放送でアピールするといった取り組みも実施する。

インストアベーカリー売場は総菜売場に隣接させ、即食ゾーンを形成する他、レジなしの集中レジ方式に変更。

昼食需要をターゲットに精肉部門や総菜部門の商品を原料に使用したバーガーを展開する他、子どもに好評なスイートドーナツのコーナー化や「店内手作りチョコバナナ」の品揃えなどでファミリー世帯の需要に対応する。

ナポリ風ピッツァも専用売場で訴求し、こちらも夕方以降のお客に向けて焼きたて、出来たて商品を店内放送でアピールしていく。

グロサリー売場では、屋台風駄菓子売場を設置、子ども向けキャラクター商品の拡充など、子どもに楽しんでもらう売場づくりを実施。

また、地元メーカーの菓子などを販売する他、「アレルゲンフリー」商品のコーナーを新設した。

レジはセミセルフを導入。一部他店で導入が進むフルセルフは導入していない

コルモピアでは、「わくわくする売場、ストレス無く買物ができる売場」を実現する。直近に改装した店では、その時期に適した商品を目立たせて売場をつくる「企画コーナー」を設置し好評となっていることから、王子店でも設置。レディース衣料における季節感やトレンドを意識した商品の展開を図る。

購買頻度の高い家族向けの代理購買のインナーやソックス売場は、分かりやすく、選びやすい売場づくりを心掛け、お客がストレスなく買物ができるようにすることで買い上げを促す。

王子店概要

所在地/東京都北区王子6-9-10

改装オープン日/2021年11月20日

営業時間/サミットストア:9時~24時、コルモピア:10時~21時(日曜・祝日9時~21時)

建物フロアレイアウト/地上5階建て、3~5階、屋上:駐車場、2階:コルモピア、けんコミ、テナント、1階:売場、青果作業場、フレッシュサラダ&カットフルーツコーナー作業場、鮮魚作業場、おさかなキッチン(煮魚・焼魚作業場含む)、精肉作業場、グリルキッチン、総菜作業場、寿司作業場、ベーカリー作業場、駐輪場

駐車台数/330台(うち、車椅子用5台)

売場面積/サミットストア:2306㎡(698坪)、コルモピア:933㎡(282坪)

年商/サミットストア:41億円、コルモピア:4億円(共に20年度売上実績)

店長/サミットストア:江口 恒、コルモピア:暮地達也

従業員数/サミットストア:正社員40人、パートタイム・アルバイト59.0人、コルモピア:正社員1人、パートタイム・アルバイト9.3人(パートタイム・アルバイト社員は173時間/月=1人で計算)

商圏内世帯数/1次商圏半径500m以内8631世帯(1万6875人)、2次商圏半径1km以内3万2645世帯(6万332人)、3次商圏半径1.5km以内6万2858世帯(11万4420人)

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