ヨークが食品スーパーマーケットで初めて国際基準の水産エコラベル「MEL認証」取得

2021.07.02

ヨークは、⽔産資源の持続的利⽤や環境に配慮した漁業・養殖業に関する国際規格に準拠した日本発の水産物の認証制度である「MEL(マリン・エコラベル・ジャパン、メル)認証」を、食品スーパーマーケットとして初めて取得。6月30日から第一弾として、「MELマーク」を付与したマダイの販売をほぼ全店で販売開始した。

今後、マダイに続き、ブリ、カンパチ、ヒラメの計4魚種に「MELマーク」を順次付与していく。当初は4魚種、5生産者の商品を展開するが、今後、魚種、生産者を拡大していきたいという。

「MEL認証」とは、マリン・エコラベル・ジャパン協議会が運営する水産エコラベルで、生産段階(漁業)、生産段階(養殖)と流通加工段階(CoC、Chain of Custody、加工・流通過程の管理)の3種類がある。

水産資源や生態系などの環境にやさしい方法で行われている漁業や養殖業を認証する仕組みで、生産段階認証では同一管理規則の下で、対象魚種・養殖魚種、漁法・生産方法を特定して行われる漁業・養殖業、生産者(漁協、団体企業などを含む)を単位とする。

流通加工段階認証は、MELの生産段階認証を受けた水産物およびその製品を扱う事業者を対象とし、チェーンストアやフランチャイズなどが対象となってくる。必要に応じて生産段階認証と流通加工段階認証を一括して申請もできる。

セブン&アイグループ環境宣言のうち「持続可能な調達」の一環

今回ヨークが認証されたのは流通加工段階で、流通加工段階(Ver.2.0)認証となる。ヨークに先立って同じセブン&アイグループのイトーヨーカ堂も同じ流通加工段階(Ver.2.0)認証を受けている。

ヨークとしては、セブン&アイグループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」に基づいた「持続可能な調達」の一環として認証を取得。「生産現場から食卓までのトレーサビリティを生産者・加工業者の皆さまと確保すると共に、消費者の皆さまが責任ある養殖業で生産された水産物を選択できるよう支援し、お客さまと共に環境や資源・生態系を守り、水産業や魚食文化の持続的な発展に貢献して参ります」(同社)としている。

水産エコラベルには、日本発のMELの他、イギリス発の漁業認証であるMSC(Marine Stewardship Council)認証、オランダ発の養殖認証であるASC(Aquaculture Stewardship Council)があるが、日本の食品スーパーマーケットの鮮魚売場のようにインストア加工主体という性質も鑑み、今回は日本発で、複数の魚種を同時に漁獲するなど日本の多様な魚種や漁法にも対応したMEL認証を取得したようだ。

もちろん、グループのプライベートブランドのセブンプレミアムなどではMSCやASC認証の商品を取り扱っている。

販売時期(予定)と水産物

6月30日~通年/三重県産タイ

7月12日~通年/鹿児島県産ブリ

7月下旬~通年/鹿児島県産カンパチ、三重県産ヒラメ

6月30日の段階では「三重県伊勢まだい」のみだが、順次拡大予定。価格水準は通常のマダイと同様のため、差別化につながるとみられる
「MELマーク」を貼付している。現在はマークと商品紹介のシールは分かれているが、今後一本化する予定。オペレーション効率も上がりそうだ
売場では専用のPOPでアピール。まだ消費者の認知度も高くないため、MELについて紹介しながら販売する
さまざまな売体でSKU展開できるのはインストア加工の強み。現状は単品になってしまうが、MELの商品の刺し身盛り合わせなども考えられる。「伊勢まだい」は、伊勢志摩特産のヒジキ、セミノール(かんきつ)、茶葉を餌に入れて養殖。運動しやすい飼育状態を保つことで、ほど良く脂が乗っているという
インストア加工のため、あらも商品化している。もちろん、「MELマーク」が付いている
ヨークでは鮮魚で冷蔵、冷凍のノントレーの商品化を進めている。買物の際にかさばらない、あるいはごみが減るなどエコの面でのメリットも大きい。最近発売した冷凍の味付け済みの冷凍の商品などは簡便ニーズに応える他、冷凍で保存性も良いことからかよく売れているという

お役立ち資料データ

  • 原理原則を知る②-値入ミックスの極意-

    企業活動において、非常に重要となる価格設定ですが、その原理原則についてポイントをまとめたのが本資料です。 ニューノーマルが求められる現在においても、基本的なことを改めて振り返っていただければと思います。 ①値入ミックスとは何か? ②活用しやすい業態、条件 ③具体シミュレーション方法  

  • DX推進で陥りがちな間違いと対策

    本資料は、DX推進で陥りがちな間違いについて、経営と現場のすれ違いを減らす手法を提案することで、 成果に繋がるDXに繋げていただくことを目的に作成しております。 DX失敗のプロセス DX(デジタルトランスフォーメーション)への誤解 経営と現場のすれ違い事例 「仮定の検証」してますか? 全体最適のために必要なこと 本部がもう少し考え抜くと… 推進していくDXに欠かせないもの  

  • 業界寡占が進む「ドラッグストア」の強みと弱み

    新型コロナウィルス発生後、スーパーマーケット同様に売上好調であるドラッグストア業態。 業界は寡占化が進みつつあります。 改めて業態としての強みと弱み、また歴史を振り返りつつ、今後どのなるのか? 業界編集長の野間口氏にまとめていただきました。 ・ドラッグストア業態の「強み・弱み」 ・ドラッグストア業態の「過去と未来」