新着記事
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2020.08.31
イトーヨーカ堂が「AI(人工知能)発注」の仕組みを全店導入、運用開始
イトーヨーカ堂は9月1日から、AI(人工知能)を使った商品発注のシステムを全国のイトーヨーカドーの132店(うち33店については、テスト実施のため導入済み)に導入、運用を開始する。発注対象の商品は、カップ麺や菓子などの加工食品、冷凍食品、アイスクリーム、牛乳など、グロサリー、日配の計約8000品目。 発注の流れは、価格や商品陳列のフェーシング数などの情報、気温・降水確率などの天候情報、曜日特性や客数などの基本情報をAIシステムが分析、最適な販売予測数を発注担当者に「提案」し、店舗の発注担当者がこのデータを踏まえて発注の「判断」を行うというもの。 2018年の春からテストを実施してきた店では、店…
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2020.08.30
米国アマゾンが「ゼロベースから作り上げたリアルの食品店」を開業
「店内で買おうが、オンラインで買おうが関係なく、シームレスな買物体験を提供する」。米国アマゾンが、「アマゾンフレッシュグロサリーストア」と名付けられたリアル店舗をオープンした。以前からその存在が伝えられていたが、今回いよいよカリフォルニア州ロサンゼルスのウッドランドヒルズにオープンすることとなった。アマゾン・フレッシュ・ストアーズのジェフ・ヘルブリング・バイス・プレジデントが同社のブログで発表した。 8月28日にウッドランドヒルズの一部お客に招待状の形でメールを送信し、今後数週間のうちに広く全てのお客に対してオープンしていく見込み。アマゾンとしては、お客のフィードバックを収集し、学習するために…
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2020.08.28
「カインズピックアップ」も設置、カインズ羽生店に見るウィズコロナ時代の戦略
カインズが埼玉県羽生市内1号店となるカインズ羽生店をオープンした。8月25日にプレオープン、翌26日にグランドオープンを迎えた。 岩瀬土地区画整理事業地内の新しい街、「安心」「賑わい」「癒し」をテーマとした「愛藍(あいあい)タウン」内への出店。この出店で、埼玉県内では29店目体制となった。 衣、食、住関連がそろう大型モール内への出店で、カインズ羽生店を核店に、コスモ石油、眼鏡市場、吉野家などが同時オープンした他、年内にはユニクロ、ABCマート、スターバックスコーヒーなども順次オープンする予定。また、隣接した敷地にはニトリが7月22日にオープンしている他、今秋にはスーパーマーケットのベルクを核店…
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2020.08.27
ファミリーマートが遠隔操作ロボット技術を生かした店舗オペレーションを試験運用
ファミリーマートとTelexistence(TX)は、遠隔操作ロボット技術を核とした新たな店舗オペレーション基盤の構築を目的に、TX製ロボットの「Model-T」、および「Augmented Workforce Platform (拡張労働基盤、AWP)」のファミリーマート店舗への本格導入に向けた試験運用を開始した。 TXは、「ロボットを変え、構造を変え、世界を変える」をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用し事業を展開するロボティクス企業。なお、AWPを支えるクラウドシステムには米国Microsoft社のAzureを採用している。 今回、TX虎ノ門オフィスから遠隔…
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2020.08.26
アマゾン、日本で新たに4カ所の物流拠点を開設、全国21拠点体制に拡充
アマゾンジャパンは、 2020年下半期に新たに国内4カ所に物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)を開設すると発表した。これによって日本国内のFCは合計21拠点となる。アマゾンは国内の物流拠点を拡大することで、品揃えの強化、さらに配送態勢の強化を図る。 物流拠点の拡充によって、アマゾンの通常販売と共に、第三者の販売者事業者が商品を販売するマーケットプレイスに出品する販売事業者にとっても、より幅広いビジネスチャンスの提供が可能となるとしている。 また、今回稼働するFCのうち、坂戸FCと上尾FCでは、商品棚を持ち上げて移動する「Amazon Robotics(アマゾン・ロボティクス)」と呼ば…
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2020.08.25
百貨店へ新規出店、「ヤオコー」まるひろ南浦和店が狙うものは?
ヤオコーが、百貨店の1階部分に出店した。7月28日、埼玉県地盤の丸広百貨店の南浦和店の1階食品館跡にヤオコーまるひろ南浦和店を開業。旧浦和市の浦和地区6店目としてドミナントを強化する他、居抜きのため制約のある狭いバックヤードの中での店舗運営に挑戦することで、都心店舗モデルのノウハウ蓄積を図る狙いもある。この出店で店数は169店となった。埼玉県内では92店目となる。 JR京浜東北線、武蔵野線などが乗り入れる南浦和駅から約200m、徒歩約2分の駅前に立地する。周辺には高層マンションや多層階アパートが多く、出店1km圏内の人口密度は1万5000人以上と高い。 年齢構成は30~59歳がボリュームゾーン…
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2020.08.24
ファミリーマート、土用の丑の日(うなぎ関連商品)の販売において食品ロス18年比約80%減少
ファミリーマートは2020年の「土用の丑の日(うなぎ関連商品)」の販売結果の集計が完了し、完全予約制の実施前(18年実績)と比較して、店舗での廃棄金額が約80%の減少になったと発表した。予約期間は6月8日~7月27日。 同社では食品ロス削減に向けて、19年から季節商品(うなぎ、クリスマスケーキ、おせち、恵方巻など)の完全予約制に取り組んでいる。完全予約制の実施2年目となった今年は、店が独自で考案した売場演出を行うなど地域密着の取り組みを推進。さらに新たにスマホアプリの「ファミペイ」でのウェブ予約を開始(200円の割引クーポンを配布)するなど、間口を広げた。 また、予約へのインセンティブとして、…
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2020.08.21
生活関連、衣料品も充実の「2層型強力フォーマット」で西宮をドミナント化、近畿圏ライフ夙川店
ライフコーポレーションは、8月19日、兵庫県西宮市にライフ夙川店をオープンした。5月オープンの西宮北口店に続く兵庫県西宮市への連続出店で、全社的には市内5店目の出店で東に約2.5㎞の西宮北口店などと共にドミナントを固める役割を担う。 JR神戸線さくら夙川駅から南西へ約520m、大阪市内から神戸方面を貫く幹線道路である国道2号線の北側に面していて、交通アクセスも良好。広域集客が見込める。鉄道駅では、前述さくら夙川駅から徒歩約12分の他、阪神本線香櫨園駅北口から徒歩約10分、阪急神戸本線夙川駅南口から徒歩約15分といった位置関係にある。 売場2層、748坪の大型店で、年商目標も28億円とハイレベル…
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2020.08.20
メンタルをサポートする世界の食品トレンド、Nootropics(ヌートロピクス)が表す世界の潮流
ここ数年メンタルの健康をサポートする食品が、世界的に急増している。ストレス軽減、リラックス、睡眠促進、集中力・記憶力の向上など、いわゆる「Brain Health」のカテゴリーだ。さらには、Covid-19(新型コロナウイルス感染症)に起因する社会や生活様式の大きな変化が、このトレンドに拍車をかけている。 身体的な健康だけでなく、メンタルや感情面での健康をもケアすることが、いまの食品に求められているのだ。この注目すべき世界の動向について、食品トレンド分析のリーディングカンパニーであるInnova Market Insightsが解説する。 身体と同様、心が健康であることの重要性 現代人は忙しい…
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2020.08.19
イオン「次世代ネットスーパー」着々、新会社がセンター建設用地取得の予約契約締結
イオンは、昨年11月、イギリスのネットスーパー専業企業Ocado Group plc(オカド)の子会社Ocado Solutionsと日本国内における独占パートナーシップ契約を締結。 同年12月にはイオンネクスト準備を設立し、2023年に最先端のAI(人工知能)およびロボティクス機能を導入した日本初の最先端の顧客フルフィルメント・センター(中央集約型倉庫、CFC)建設と「次世代ネットスーパー」事業の本格稼働を目指し、準備を進めてきた。そして今年8月19日、イオンネクストは、千葉市緑区誉田町に国内初となるCFC建設予定用地の取得に関する予約契約をエム・ケーと締結するに至った。 CFCはセンター内…
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2020.08.18
100坪でも目指すのはあくまで「主力買いの店」、サミットストア神田スクエア店の挑戦
サミットは、7月10日、東京都千代田区内初出店となるサミットストア神田スクエア店をオープンした。東京都84店目、全社では119店目の店となる。JRの神田駅、お茶の水駅からも近く、特に都営新宿線小川町駅からは徒歩7分ほど、都営新宿線・三田線、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩9分ほどとなっている他、小川町に直結する東京メトロ千代田線新御茶ノ水、同丸ノ内線淡路町駅といった多数の駅から徒歩圏内ということで、アクセス面では「非常に好立地」(星野郁夫・取締役常務執行役員サイト開発部・店舗開発部分掌)と判断している。 神田警察署、東京電機大学の神田キャンパスの跡地を親会社の住友商事が開発したオフィスビルで…
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2020.08.16
オイシックス・ラ・大地が大戸屋ホールディングスと業務提携
家庭での大戸屋定食の再現を目指す オイシックス・ラ・大地は8月14日、「大戸屋ごはん処」など店内調理を強みとする定食チェーンを展開する大戸屋ホールディングス(HD)と業務提携契約を締結した。大戸屋HDと業務提携することで、安全・安心に配慮した食事業のさらなる拡大を目指すとしている。 オイシックス・ラ・大地は、有機・特別栽培野菜、 添加物を極力使わない加工食品など安全・安心に配慮した食品の宅配サービスを、「Oisix(おいしっくす)」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の3ブランドで展開。定額でのサービス提供であるサブスクリプションの形での食品提供を主力事業としている。利用者は全国約36万人(…
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2020.08.15
ヤオコーが川越的場店でもネットスーパーをスタート、改めて「ネットスーパー」を考える
約1万品目を最短4時間で届ける ヤオコーは8月27日からYAOKO ネットスーパー川越的場店を開業、ネットスーパーサービスを開始すると発表した。同社のネットスーパーは、三芳藤久保店(三芳町)、志木宗岡店(志木市)、上福岡駒林店(ふじみ野市)、川越南古谷店(川越市)、川越今福店(川越市)、川越山田店(川越市)に続いて7店舗目。 ヤオコーのネットスーパーは、店舗で販売する商品のうち、支持の高い商品を中心に約1万品目を取り扱い、最短4時間で届けるサービス。チラシ商品に加え、生鮮食品や日配食品、加工食品、デリカ(惣菜、寿司、ベーカリー)商品も品揃えする。 また、妊娠中や小さな子供がいて忙しいお客に向け…
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2020.08.14
トライアルのDX最前線「スーパーセンタートライアル長沼店」は何がすごいのか?
積極的にテクノロジー導入を図っているトライアルカンパニーが「関東初のスマートストア」として、スーパーセンタートライアル長沼店を7月3日リニューアルオープンした。当初は5月の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、特に中国の機材の工場が稼働を止めていたこともあって遅れたが、無事リニューアルが完了した。 同社の歩みは、日本のスマートストアの歴史でもあるといえる。いまからさかのぼること2年以上前、2018年2月には本社構内の実験店舗トライアル ラボ店(福岡市東区)において、ウオークスルー型RFID会計ソリューションの実証実験を実施した他、お客が自身で商品をスキャンしながら買物をしていき、カートに装…
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2020.08.12
新型コロナ対策の中でも対応必須!義務化「HACCP」実務
2018年の食品衛生法の改正により、今年6月よりHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Pointの略称、ハサップ)が施行されました。猶予は1年で、来年6月からは完全実施