ヤオコー大宮櫛引店がオープン、ベルク至近にドミナント固める出店で先行販売新商品も多数

2022.05.18

ヤオコーは5月17日、埼玉県さいたま市に埼玉県97店目となるヤオコー大宮櫛引店をオープンした。同店のオープンで全社では178店体制となる。

さいたま市北区と大宮区の境に立地し、埼玉新都心交通(ニューシャトル)の鉄道博物館駅から西に約1.1km、JR線大宮駅から約1.9kmに立地するが、比較的平坦な道が続くため、徒歩や自転車での来店がしやすい地域だという。

周辺は市街化調整区域に囲まれ、戸建てと中低層共同住宅が混在し人口が密集している上、店舗周辺の人口、世帯数は共に増加傾向。

年齢構成は40~50歳代前半がボリュームゾーンで、1km圏内の世帯構成は2、3人世帯、4人世帯の割合が高くなっている。店舗北側に単身者、南西側には2~4人世帯が多い傾向にある。。

同店の立地は、わずか200mのほどの距離にベルクさいたま櫛引店が立地していることから至近の競合が発生する。ヤオコーもベルクも、特需をもたらした新型コロナウイルスの影響が始まって2年目というハードルの高い2021年度決算を共に増収増益で着地させている。

まさに埼玉県地盤の有力チェーンの直接的な至近競合という点でも、今回のヤオコーの出店は注目すべき出店といえるだろう。

ヤオコーとしては、周囲約3km圏内に大宮上小町店、大宮盆栽町、西大宮店、大宮宮原店の4店の既存店が出店する中間地点への出店となる。「面」展開で大宮エリアのシェアを向上し、ドミナントの強化を図る出店でもある。

そのヤオコー大宮櫛引店ストアコンセプトは「ヤオコーファンで溢れるお店~【楽しさと安さ】を【売るものと売り方の変化】で伝え、ヤングファミリー層の支持を固めよう~」。若年層の取り込みは、現在のヤオコー全体の課題にもなっていることから同店のマーチャンダイジングは同社にとっても重要な位置づけとなる。

ターゲットはメインを40歳~50歳代前半の2~4人家族、サブを20歳代後半~30歳代の2~4人家族と20歳代~30歳代の単身者に設定。

マーチャンダイジングでは、特に生鮮食品の売上高構成比を高めるために、定番商品の強化、売り切りの徹底、時間帯別マーチャンダイジング、商品力、提案力で集客を図る。

売上高構成比計画では、生鮮(青果、鮮魚、精肉)が36.7%、デリカ(惣菜、寿司、ベーカリー)が15.6%、グロッサリー(加工食品、日配)が47.7%となっている。生鮮とデリカで52.3%と過半を占めるなど生鮮強化政策が数字上にも表れている。

SKU数は、生鮮が約1100、デリカが約340、グロッサリーが約1万2760で合計約1万4200となっている。売場面積は555坪であることから、比較的密度の高い品揃えといえる。

精肉でローストビーフや馬刺しといったミートデリカを強化する他、のっけ盛りやおつまみバイキングなど「選べる楽しさ」のある売場を実現する。

鮮魚では、旬の近海魚を単品量販する他、ヤング層からの支持が高い「鮭・サーモン」を量目を充実させて提案。

また、前期、実施店舗では当日の商品売上高が前年比170%となるなど実績が出ている豊洲市場直送の近海魚を打ち出す名物企画の「豊洲まつり」も実施。毎日のおかずを選べて楽しい売場を目指す。

青果では、定期的に地元、産直フェアを開催し、鮮度、楽しさの打ち出しを行う。野菜では健康視点、女性をターゲットにキノコの提案と販売を強化。

果物では、ヤオコーが年間契約している米国カリフォルニアにあるミーナファームの大粒のアメリカンチェリーをヤオコー限定で販売。今回の大宮櫛引店を皮切りに販売開始となった。

果物ではまた、パイナップルの売り方にこだわるといった特徴を打ち出す。花では、鉢物の売場づくりを強化する。

青果のサラダでは、イベリコ豚の冷しゃぶを使用した商品を398円(本体価格、以下同)で販売。イベリコ豚は最高ランクのベジョータで、直輸入によって価格メリットを出したという。当面は年内いっぱいの販売をめどとし、大宮櫛引店のオープンと同時に全店展開となった。青果の管轄だが、販売する場所は惣菜売場となっている。

デリカの惣菜では米飯を強化。出来たてを打ち出す他、昼食の時間帯の品揃えを強化し「今日のおすすめ弁当」を展開、さらに夕方には出来たてのローストビーフ丼を提供する。

米飯の容器については、紙に変更している。6月中旬に全店の切り替えが完了する予定だという。

また、鉄板焼き商品は時間帯別のニーズに合わせ、ライブ感のある売場を目指す。

寿司はちらし寿司を主力商品とし、「温玉で食べる!やみつきポキ丼」「ごま油香る!海鮮アボカド漬け丼」「たたき鰹のてこね寿司」といった話題となるような商品を強化。握り寿司、巻き物では多人数用の盛り合わせといったヤング層に支持が高い商品もそろえる。

一方で、店全体で小量目対応も徹底。寿司では「ちょこっと食べたい握り寿司」(298円)といった商品も展開。

巻き物ではキンパも品揃えしている。

インストアベーカリーは、特に昼食ニーズに向けて、店内手づくりの各種ピザとバーガーを出来たてを打ち出しながら展開。ピザでは1人で食べ切ることができるサイズの「ハッピーピザ」を新たに展開。

また、バーガーを強化し、新商品の「スパイシーケバブバーガー」を今回の大宮櫛引店と川越的場店(埼玉県川越市)で先行販売。同商品については7月中旬の全店販売を予定している。

その他、引き続き家飲み需要もあると見込み、ベーカリーと惣菜の商品を組み合わせた「ハッピーチキン&ビスケット」のセットも先行販売し、夏に向けて全店展開に拡大していく予定。

さらに朝食にピッタリの量目の食事パンのコーナー、名物商品のどら焼きや冷スイーツ、ミニパンなども展開する。

冷やして食べることを提案する「ごろっとマンゴーのモンブランタルト」や「ブルーベリーチーズタルト」を販売開始している。

また、4月から埼玉県東松山市のデリカ・生鮮センターにジャガ芋の処理機を導入し、ジャガ芋を泥付きの状態で仕入れ、洗浄、皮むきをする工程を自社のセンターで行う態勢となったことで、コストダウンと共に品質が向上。

サンドイッチやピザにもポテトサラダを活用した商品を展開するなど「ジャガ芋」のマーチャンダイジングの水平展開を図っている。

グロッサリーでは、日配食品では、年々市場が伸びている「乳酸菌飲料、飲むヨーグルト」を重点カテゴリーに掲げ、売場を拡大して展開。

また、さいたま市で1世帯当たりの支出額が高い水準の「うどん」に着目し、こだわりの商品やご当地商品、値ごろ商品まで幅広く取りそろえる。

和日配の島型冷蔵ケースではプライベートブランド(PB)商品の「八方だし香る汁なしそば」(298円)を売り込んでいた。

冷凍食品売場は500坪のクラスではリーチインケースで展開するところ、あえて平ケースで展開。SKU数は若干絞り込んだが、視認性を重視した。

ドライ食品では、PB商品、子会社の小川貿易の直輸入商品、また、季節限定商品などを豊富に品揃えすることで、「ヤオコーならでは」の楽しい売場づくりに取り組む。

酒ではリキュール、酎ハイを強化する他、ワインについてはドミナントの中での使い分けも意識し、品揃えを拡大している。

住居売場では、ペットの健康を考えたペットフード関連商品の品揃えを充実させる。

555坪で約1万4200SKUを品揃えしていることもあって、グロッサリーではハイゴンドラを使用。また、最上段には在庫を置くオペレーションとしている。

また、グロッサリーでは新店からは初めて、AI(人工知能)搭載の自動発注を導入している。

ヤオコー大宮櫛引店概要

所在地/埼玉県さいたま市北区櫛引町2-109

オープン日/2022年5月17日

営業時間/9時~21時45分

駐車台数/屋上駐車場57台(駐輪場98台、他バイク置場5台)、共用62台

店舗面積/1837.84㎡(555 坪、ヤオコー売場面積)

延べ床面積/2988.18㎡(903 坪、ヤオコー床面積)

店長/木原 雅

従業員数/正社員17人、パートナー・ヘルパー・アルバイト116人(延べ人数)

年間売上げ/初年度18億円(予定)

商圏人口/1km圏内3万3000人(1万5000世帯)、3km圏内25万5000人(11万9000世帯)

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