イオンリテールが食品レジの「スマートモデル」を約300店に拡大すると発表
2023.05.24
イオンリテールは2023年度、食品レジにおける最新の「スマートモデル」を「イオン」「イオンスタイル」など約300店舗に展開拡大する。

国内におけるキャッシュレス決済額はこの5年で約1.5倍に拡大し、小売業においてはセルフレジの展開が急拡大する一方、現金対応や接客応対、会計時に手助けが必要な方へのサポートは将来的にも必要と推測され、イオンリテールはこうした方への対応を重視している。
イオンリテールでは、2020年に展開を始めた「レジゴー」と並行して、精算のみ自身で行う「セミセルフレジ」の展開を拡大してきた。これにより、レジ精算の効率化と混雑緩和(レジ待ち時間の短縮)を実現しているという。
2022年には「イオンスタイル天王町」にて「セルフレジ」を含めた新たなレジ配置モデルを試行し、以降複数の店舗で検証を行った結果、さまざまな支払いスタイルに対応しながら、導入前に比べ生産性を30%改善できたことから、食品レジの「スマートモデル」として今年、300店舗に展開拡大する。
【食品レジ「スマートモデル」の概要】
スケジュール:2024年2月末までに約300店舗に展開拡大
展 開 店 舗:関東・北陸信越・東海・近畿・中四国の「イオン」「イオンスタイル」など
導入効 果:レジ効率 30%向上※1
人時創出 約5,000時間/年(1店舗あたり)※1
スマートモデルの事例(イオンスタイル新豊川) 会計時に従業員が介助を行える「サポートレジ」
※1:実証店舗における「スマートモデル」導入前との比較値の平均。
レジ効率はレジ投入人時あたり食品売上高の改善度で算出。
【レジ構成について】※2
イオンリテールは店の売上規模ごとに「スマートモデル」のパターンを設定している。「スマートモデル」はイオンリテールが2020年以降採用している「レジゴー」と「セミセルフレジ」2種類での展開と比べ、省スペース化も実現しており、創出したスペースは催事売場等で品揃えの拡充につなげている。

【会計時に介助を行える「サポートレジ」について】
当社はご高齢のお客さまや目の不自由なお客さまなど、会計時に手助けが必要な方をサポートする「サポートレジ」を展開している。
今回の「効率化モデル」の展開とあわせて、約240店舗※3で展開する「サポートレジ」を今後、300店舗超へ展開拡大していく。

※2:店舗により、記載のレジを網羅しない場合もあり。
※3:2023年4月末時点。