アリババグループ、2022年天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバルが開幕、29万以上のブランドが参加
2022.10.28
アリババグループ・ホールディング・リミテッドは10月24日、今年で14回目となる「2022年天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル」の開幕を発表した。29万以上のブランドが参加する。
天猫ダブルイレブンの予約販売期間は、北京時間10月24日20時に開始する。天猫ダブルイレブンの第1弾は北京時間10月31日20時~11月3日終日まで、第2弾は11月10日20時~11月11日終日までとなる。
同イベントは、マーチャントと消費者がオンラインショッピングの価値について認識を深めるためのイベントとして、2009年に27社のマーチャントの参加で始まったものだ。
アリババはダブルイレブン期間中に限らず、それ以降のマーチャント(出店企業)の事業成長を支えるロイヤルティプログラム拡充や新商品発表のためのツールやソリューションを提供する予定。現在までにTmall(天猫)では40以上のブランドが1000万人超のロイヤルティプログラムを運営し、600ブランドが100万人超のロイヤルティプログラムを運営している。
アリババグループのタオバオ(淘宝)とTmallの業界開発・運営センターのプレジデントである楊光は次のようにコメント。
「今年の天猫ダブルイレブンは、世界中のブランドとマーチャントからの支援により、当社プラットフォームの10億人以上の年間アクティブ・コンシューマーに、イベント史上で最も多様な1700万点もの商品を提供します。毎年の天猫ダブルイレブンは、マーチャントが顧客拡大を目指す上で最も強力な原動力です。ブランドを認知した消費者をロイヤルカスタマーまで育成することが、最高の投資対効果を生み出す鍵です。私たちは、テクノロジーとイノベーションを導入するとともに、需給マッチング支援やロイヤリティプログラム運営を強化し、ブランドやマーチャントなどのパートナーを支援します。最終的には、マーチャントの長期的成長において最も重要な原動力を私たちの顧客とすることを目指します」
アリババのエコシステム全体のプレミアムロイヤルティプログラムである「88VIP会員」は2500万人を超え、年間平均消費額は約5万7000元(約115万円)を超えているという。
また、ライブコマースは顧客エンゲージメントを高めるための効果的なチャネルと捉え、アリババでも「タオバオライブ」を通して天猫ダブルイレブン中に、マーチャント自らがライブコマースを運営できる機能を提供する。
さらに事業分析ツールへのアクセスや資金面でのサポートもマーチャントに提供。例えば、マーケティング分析ツールは、今回の天猫ダブルイレブンにおいてタオバオとTmallの全マーチャントに初めて提供され、マーチャントのリアルタイムでの意思決定を支援する他、天猫ダブルイレブン期間中、マーチャントの資金流動性の懸念を和らげるためにより迅速な支払サイクルを提供し、特定の商品については売掛金回転期間を平均7日に半減させる予定だという。
今回の天猫ダブルイレブンではTmall旗艦店をオープンした高級ブランドのモンクレール(Moncler)やフェラーリ(Ferrari)からファッションやアクセサリーなどの新製品が紹介される予定。それ以外にも多くのブランドが、Tmall新商品イノベーションセンター(TMIC)の消費者インサイトに基づいて開発した製品を販売する。
越境ビジネスに従事するマーチャントからの物流サポートに対する需要の高まりに対応するため、ツァイニャオ(菜鳥)は天猫ダブルイレブンに向けて倉庫管理、通関手続き、複数の拠点を跨ぐ長距離輸送や配送などをさらに効率化した。
輸入貨物向けの長距離輸送ルートを20%増やした他、自営保税倉庫の容量を2倍に増やした。さらに主要な輸入市場を網羅するために航空、海上、道路、鉄道などにまたがる400ルートの長距離輸送サービスを開始。
中国からの輸出についてはAliExpressと連携し、さまざまな市場で指定時間枠内での配送サービスや遅配補償を提供し、マーチャントと消費者に快適な体験を保証する。
また、発展途上市場向けにはタオター(淘特)が天猫ダブルイレブン期間中、中国の1800以上の産業クラスターと協力し、1万以上の工場から食料品などを提供する。
さらに今年は、より環境に配慮した天猫ダブルイレブンコミュニティーの構築を目指した取り組みも実施する。