イオンスタイル尾道がリニューアルオープン、「~しまなみ~」をコンセプトに、しまなみ海道地域の旬の食材を強化

2025.03.07

イオンリテールは3月7日、イオンスタイル尾道の売場を全面的に見直し、リニューアルオープンした。もともと1979年5月にニチイ尾道店としてオープンし、その後2011年3月にイオン尾道店に店名変更、さらに19年2月に一時休業を経て、20年9月18日、店舗建て替えによってイオンスタイル尾道として生まれ変わり、グランドオープンした。

今回はオープン時から大きく変化したお客の生活スタイルや、近隣の環境変化に対応し、売場の見直しに加え、営業時間の拡大など、サービスも全面的に見直した。

JR尾道駅から徒歩15分に立地し、店舗周辺車10分圏内には約2万6000世帯、約5万7000人が居住。全国平均に比べて60代以上の構成が高いことに加え、40代~50代の共働きの夫婦が多く、店舗北側は30代~40代の子育てファミリーが増加している地域。地域特性に合わせて、当社最新の売場や商品、買物体験を提供することで、さらに地域と共生し、より便利で豊かな暮らしをサポートしていくとしている。

また、「しまなみ~」をコンセプトとし、しまなみ海道地域の旬の食材の提供に努める。野菜、果物売場では、産直コーナーの「甲山いきいき村(世羅町)」に加え、新規にJA全農ひろしまの野菜、果物を取りそろえ、「食べん菜屋」として展開。

カットフルーツコーナーでは、売場を約1.8倍に拡大し、広島県尾道市産「せとか」や因島産「紅八朔」などのかんきつ類、「尾道市産いちご」など、地元果実を使用したカットフルーツを季節に応じて新規で取りそろえる。その他、三原市産の「ぶどう」を新規で取り揃えるなど、地場果実を拡大する。

鮮魚売場では、地元尾道市場直送鮮魚や三原、糸崎など、地場鮮魚を中心に対面で毎日提供。その他、子育て世帯のニーズに応え、レンジアップ商品を拡大し、骨取り原料にこだわった商品の展開やサーモンステーキや温しゃぶ、煮魚用商品を新規で取りそろえるなど即食、簡便ニーズにも対応。

精肉売場では、広島県で育てられた「峠下(たおした)牛」「幻(げん)霜(そう)ポーク」「広島ハーブ鶏」をコーナー展開する他、子育て世帯や共働き世帯のニーズに応え、味付肉や大容量パックの売場を拡大する。味付肉は、瀬戸内レモンフレーバーを使用した商品や広島ハーブ鶏を使用した商品を新規で取りそろえる。

また、「タスマニアビーフ」や「ナチュラルポーク」、「純輝鶏」に加え、近年の健康志向を受ける形で新規で「オーガニックラム」を取りそろえるなど、プライベートブランドの「トップバリュ グリーンアイナチュラル」の商品を拡大展開する。

加工食品では、短時間で手間がかからない調理で食べられることから需要が拡大している冷凍食品を強化。取り扱い品目を約2倍以上に拡大し、エリア最大級の規模で約1100品目以上取りそろえる。アイスクリームのコーナーを拡大し、地元尾道「からさわ」のクリームぜんざいや、しまなみ海道生口島のジェラート専門店「しまなみドルチェ」のジェラートなど、地元アイスを充実させる。地元うまいもののコーナーでは、「尾道焼き」や、八天堂の「とろけるくりーむパン」などを新規で取りそろえる。

店内製造のピザ売場の「ピッツァソリデラ」では、もちもち食感の生地にこだわり、一枚ずつ丁寧に伸ばし高温短時間で焼き上げるピザを提供。広島県産レモンを使用した「はちみつレモンとチーズのピッツァ」を新規で導入する他、4種類の味が楽しめるクワトロピッツァやてりやきチキンピッツァなどを取りそろえる。

対面方式で提供する惣菜SHOPの「リワードキッチン」では、「がんばった自分へのご褒美に、ちょっぴり贅沢なご馳走をお手軽に」をコンセプトに、約30種類の惣菜を取りそろえる。広島県産レモンを使用した「合鴨のロースト」や尾道・三原地区で親しまれている「たこめし」などを新規で展開。

酒売場では、世界各国の輸入ワイン、洋酒や日本酒などを幅広く取りそろえる。人気の酎ハイ売場は冷蔵、常温コーナーともに売場を広げ、品揃えを拡大。注目の地元尾道のクラフトビール「しまなみブルワリー」を新規で導入する他、「尾道ブルワリー」や「尾道あづみ麦酒」なども取りそろえる。日本酒では、東広島市「白牡丹酒造」の「氷華シリーズ」など凍結酒を新規で取りそろえる。

直営で展開する食のセレクトショップの「カフェランテ」は、日本を含む世界約60カ国から約2500種類の食品を集め、提案。オリジナルのひき売りコーヒー豆のコーナーではブレンドコーヒーに加え、キリマンジャロなどのストレートや、エチオピアゲレザゲイシャなどのシングルオリジンを約30種類取りそろえる。

また、今回のリニューアルでレトルト、ドレッシングコーナーを新規で導入する他、コーヒー関連商品、韓国商品、ドライフルーツナッツの品揃えを拡大する。

直営のドラッグストア「グラムビューティーク」では、まず、調剤薬局のイオン薬局イオンスタイル尾道を移設の上、拡大。全国の医療機関の処方せんを受け付け、年中無休で営業。リニューアルに伴って営業時間を拡大し、9時~22時まで営業するようにする。

また、MZ(ミレニアム世代、Z世代)世代向けにアジアンコスメやプチプラコスメを拡大展開。ビューティのコーナーでは、Z世代向けに、「TIRTIR(ティルティル)」や「ロムアンド」などのアジアンコスメを展開する他、「かわいい!に出会える」メイクアップブランド「CANMAKE(キャンメイク))」、プチプラフレグランスやブランドフレグランスを展開。

セルフメイクのコーナーでは、付けまつげ、ネイルなどと集合展開し、さらに売場に隣接させて、伸長している「Sokko(ソッコー) Beauty」などのフェイスマスクを中心に、スキンケアコーナーを拡大展開する。

イオンリテールが取り組んでいるスマホやパソコンから注文した商品を店舗から自宅に配送する「イオンネットスーパー」では、食品から日用品まで幅広く品揃え。ネットスーパーで注文した商品を店頭にて受け取れる「ピックアップ!」では、車で受け取れる「ドライブピックアップ!」、店内のカウンターで受け取れる「カウンターピックアップ!」を導入している。

レジも既存店同様、構成でさまざまなスタイルに対応。携帯端末を使ってお客自身が購入商品をスキャンしながら買い回り、精算機で支払う「レジゴー」、「キャッシュレスセルフレジ」、現金にも対応する「セルフレジ」など、用途やスタイルに合わせて使い分けできる「レジのスマートモデル」を展開する。

イオンスタイル尾道概要

所在地/尾道市天満町227番28

リニューアル日/2025年3月7日

営業時間/イオンスタイル尾道食品他8時~23時、ドラッグ売場(調剤薬局含む)9時~22時

敷地面積/約1万714㎡

売場面積/約3333㎡

駐車台数/217台(駐車場は、隣接の「DCMダイキ尾道店」と共用)

責任者(店長)/平尾信二

お役立ち資料データ

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