サミットストア月島3丁目店が7月22日オープン、月島の58階建てタワーマンション1階に生鮮強化の小商圏型店を出店

2026.07.29

サミットは7月22日、東京都中央区月島にサミットストア月島3丁目店をオープンした。同店が出店したのは、月島3丁目北地区の再開発の一環である地上58階建てのタワーマンション「グランドシティタワー月島」の1階。もんじゃ焼きで知られる月島西仲通り商店街(通称・月島もんじゃストリート)の至近に位置する。同店の開店により、サミットの店舗数は東京都94店、全社127店となった。

58階建てのマンションの1階に出店。このマンションだけでも約1300戸もの世帯がある

出店したタワーマンションは総戸数1285戸。うち約300戸が地権者世帯で、残る約1000戸が分譲となる。分譲はすでにほぼ完売に近く、今月から順次入居が始まり、年内にはおおむね埋まる見通しだという。価格帯は最も手ごろなで1億5000万円ほど、上層階では3億円程度に達するという高額物件である。こうした住民の生活動線の起点に、核となるスーパーマーケット(SM)として同店がオープンした形となる。

今後、1、2階部分にサミットを含む小売り、サービス、飲食店、フィットネス、保育所などがオープンし、商業施設を形成する予定。ただし、商業施設用の駐車場はなく、駐輪場が66台分あるのみ。そのため、近隣を中心とする小商圏型のSMになることを想定している。

ただし、足元商圏が非常に厚いことから、売場面積がワンフロア約280坪にもかかわらず、初年度の年商は22億6000万円を計画するなど、高い販売効率が想定される。0.5km圏内に東京メトロ有楽町線、都営大江戸線の月島駅と都営大江戸線の勝どき駅があり、交通利便性は高い。月島駅からは徒歩6分といった距離にある。エリアはほぼ平坦で、徒歩や自転車での移動もしやすく、事前の調査でも小商圏の中を頻度高く買い回るという声が多かったという。

周辺図

1次商圏(半径0.5km以内)でも1万3480世帯、2万4316人で、サミットの中でも近隣の商圏が特に厚い立地になっている。2次商圏(同1.0km以内)は4万1740世帯、7万7162人、3次商圏(同1.5km以内)は6万6322世帯、12万2517人に及び、いずれもサミットの平均を上回る。10代未満、40代、50代の人口比率と、2人、3人世帯の比率が高いのも特徴で、今後も新たなマンション建設計画があり、さらなる人口増加が見込まれる。

ターゲットは、地元住民の日常需要に加え、近隣オフィスの就業者だ。周辺は職住混合で、昼食需要や仕事帰りの買物需要も一定数見込める。サミットの強みである即食・簡便商品や、品質・鮮度のよい生鮮食品をそろえ、日々の暮らしを支える地域になくてはならない店舗を目指す。

アイテム数は約280坪の売場に約8200アイテムを集積。近年のサミットは小型店でもアイテム数を増やす傾向にあるが、同時にベビーカーがすれ違える通路幅の確保も従来から重視しており、両者のバランスを取った店づくりとしたという。

売場レイアウト図

今回は近隣需要の事前調査を踏まえ、同規模店と比べ同店では家庭用品を絞り込み、その分のスペースを生鮮、惣菜、ベーカリーに振り向けるなどした。結果、売上高構成比もそれらがやや高めになる計画だが、今後のお客の声によっては家庭用品を膨らませる調整もあり得るとしている。

アイテム数は、青果440、鮮魚300、精肉476、総菜410、加工(食品)3395、菓子845、デイリー1558、家庭用品692、ベーカリー74。売上高構成比計画は青果15.5%、精肉8.0%、精肉13.1%、総菜10.6%、加工23.6%、菓子4.6%、デイリー20.1%、家庭用品1.1%、ベーカリー3.4%。レジはセミセルフレジが2台、セルフレジが10台の計12台態勢となる。

売場レイアウトは、入口正面に旬の野菜・果物をそろえた青果売場を置く。右手のフレッシュサラダ&カットフルーツコーナーでは、主食としても満足感のあるサラダボウルや個食サラダを店内製造し、バリエーション豊かにそろえる。店内加工の杏仁豆腐やアサイーヨーグルトは、季節により果実のトッピングを変え、旬の彩りを演出する。近隣で取り扱いの少ないコーナーとして打ち出す。

コンパクトだが、平台を真ん中に両サイドを使って青果売場を構築
青果の作業場を見せる形で青果の即食商品を展開。約280坪の売場であっても、しっかりコーナーを設置する
夏でも店内製造の焼き芋、焼き野菜を展開。小型店でもこの辺りは標準装備になってきている

精肉は、肉の甘みが特徴の黒毛和牛に加え、うま味をしっかり味わえる銘柄豚「穀うま豚」、弾力があり風味豊かな地鶏「さつま若しゃも」を品ぞろえする。食卓のメニューバリエーションを広げる簡便商品、半調理品も充実させ、レンジアップ商品をはじめ、フライパンやオーブントースターで手軽に一品を加えられる商品を豊富にそろえる。

精肉では焼肉屋やステーキなどメニュー別のコーナーが目立つ
豚肉では穀うま豚を訴求
電子レンジだけでなく、オーブン(オーブントースター含む)調理用のレディトゥクックを展開、開発。大型店では総菜売場に隣接して展開されることもあるが、今回は精肉売場に寄せている
オーブン(オーブントースター)調理の商品はアルミトレーで、ラップをはがしてそのまま調理できるようになっている
電子レンジ調理の商品、さらにつまみ系の即食も、精肉売場と連動

鮮魚は、季節感や選ぶ楽しさを演出する「下氷裸販売」を実施し、視覚的にも鮮度のよさを感じられる売場をつくる。仲買の取引先が売場で直接売り込む「豊洲市場がやってきた!」も定期的に実施する。これは同社のららテラスHARUMI FLAG店でも好評のイベントだという。

全国の漁港から仕入れるオンライン市場や新幹線輸送のサービスも活用し、丸物はもちろん、刺身、焼き魚、煮魚でも提供する。「おさかなキッチンコーナー」では調理しやすい形態への加工に対応し、オリジナルの漬魚や店内加工のレンジアップ商品も販売。「思わず魚が食べたくなる」気持ちを喚起する。

対面販売的を擁する「おさかなキッチンコーナー」を設置し、丸物の下氷裸販売を実施。こちらも約280坪の売場でもしっかり設置する
鮮魚も、精肉同様、電子レンジ調理の商品を販売。こちらも、大型店では総菜売場連動で展開するケースもあるが、今回は鮮魚売場に連動。その後、簡便商品も含む冷凍の塩干にスムーズにつながる
生鮮総菜である鮮魚の「焼魚・煮魚」、精肉の「グリルキッチン」はそれぞれの生鮮売場と連動するケースもあるが、今回は小型店ということもあって総菜売場に組み込まれている

総菜・ベーカリーは、周辺オフィスの昼食需要と、増加が見込まれる住民の夕食需要の双方に対応する。生鮮素材を使い店内調理した「焼魚・煮魚」や肉総菜の「グリルキッチン」を総菜売場で展開し、販売好調な「具だくさん手作りおにぎり」やガパオライス、海鮮パッタイなどのアジアン、エスニック商品もそろえる。インストアベーカリー「ダン・ブラウン」では、サンドイッチやピザ、バーガーなどの調理パンに加え、人気のショコラや手作りりんごパイなどのスイートパンを展開する。

ワンハンドで手軽に食べられ、かつしっかり食事にもなる具だくさんおにぎりは販売好調だという
アジアンメニューは前面に出して展開。アジアン、エスニック系の商品はSMでもかなり普及してきた

手狭な店舗のため、ベーカリーの一部(カットチーズ含む)はららテラスHARUMI FLAG店からサテライト方式で横持ちし、総菜の一部はイースト21店(東京・江東)の店舗から運び込む運用も取り入れた。担当者は、こうした横持ちはオープン時を中心とした対応で、平常時は基本的に自店運用に移していく考えだとしている。

インストアベーカリーを展開。一部商品はサテライト方式で持ち寄るが、今後、オペレーションの状況を見ながら全て自前製造も模索する
サミットではサンドイッチも店内製造にこだわっている

グロサリーは、加工食品、菓子、冷凍食品、日配品、家庭用品など日々の暮らしに必要な商品をそろえる。パッケージデザインを順次リニューアルしている「サミットオリジナル」や、食品添加物を極力使わない「素材をそのまま」シリーズも販売する。什器では、菓子などでスライド式の可動棚を導入し、作業負担の軽減を試みているという。

特にサミットの場合、加工食品などでも売場の掲示物と提案性の高いコピーが個性的で、思わず読んでしまう
今回は特にスライド式の可動棚を多用。作業負担を軽減するための実験の一環
売場が限られるため、冷凍食品は一部プロモーションスペースを除いてリーチインケースのみの展開にとどめている

サービス面では、赤い腕章が目印の「案内係」が売場を巡回し、商品案内や買物相談に対応する。複数商品を一度に試食できる「おためし下さい」コーナーでは、従業員がお客と会話しながら商品を紹介する。

小型店でも標準装備となった「おためし下さい」

さらに、周辺のタワーマンションでパーティルームを使った集まりが多く、大人数の需要が見込まれることから、ららテラスHARUMI FLAG店でも好評の「予約販売」を導入する。カタログを用意し、刺身盛り合わせ、フルーツミックス、祝いケーキなどのパーティメニューの予約を受け付ける。当日の買物に来て在庫がない状態を避けるための措置で、お客のモニターの意見でも挙がっていた項目だという。

サミットストア月島3丁目店概要

所在地/東京都中央区月島3-18番1号-101号

オープン日/2026年7月22日

営業時間/9時30分〜22時

建物構造/地下2階、地上58階建て

賃貸面積/1519㎡(459坪)

売場面積/922.4㎡(279坪)

バックヤード面積/597.1㎡(180.6坪)

駐車台数/0台(駐輪66台、施設共用)

レジ台数/12台(セルフ精算レジ2台、セルフレジ10台)

店長/髙橋 知介(たかはし ともすけ)

従業員数/67.8人(レギュラータイム社員23.5人、パートタイム社員44.3人)

年間売上高/22.6億円(初年度予定)

商圏世帯数(人口)/1次(半径0.5km以内)1万3480世帯(2万4316人)/2次(半径1.0km以内)4万1740世帯(7万7162人)/3次(半径1.5km以内)6万6322世帯(12万2517人)

お役立ち資料データ

  • 2025年 下半期 注目店スタディ

    2025年下半期も多数の注目店がオープンしました。25年下半期は特に首都圏に本格進出を果たしたバロー、トライアルの動きが大きな注目を浴びました。11月にバローとして首都圏に初出店を果たしたバローホールディングスは、その非常に力の入った店づくりが業界内外で大きな話題となりました。一方、7月の西友子会社化を経て、両者のマーチャンダイジングを融合した2つの新フォーマットを開発したトライアルは、その店づくりによる話題提供にとどまらず、このわずかな期間にも着実にそれぞれの店数を増やすなど、そのスピード感ある展開も注目です。もちろん、その他の店も注目店満載です。今回も上記2社の店を含む6店について、出店背…

  • 2025年上半期 注目店スタディ

    これまで約30年間続いたデフレ傾向から一変し、インフレ傾向が続く2025年。値上げや人手不足の対策に追われたこの上半期ですが、引き続き注目新店は登場し続けています。今回もその中から厳選した6店舗を独自の視点でピックアップ。今回は出店背景、店舗運営、商品政策(マーチャンダイジング)について、押さえておきたいポイントをコンパクトな資料としてまとめました。引き続き、企業研究、店舗研究、商品研究の他、実際に店舗を訪問するときの参考資料としてご活用いただければ幸いです。 <掲載店舗一覧> ・ヤオコー/杉並桃井店 ・ヨークベニマル/ヨークパーク ・ヨークベニマル/ミライト⼀条店 ・サミット/サミットストア…

  • 2024年上半期 注目店スタディ

    2024年上半期も注目新店がたくさん出ました。今回はその中から厳選した6店舗を独自の視点でピックアップしました。今回もいつものとおり、企業戦略、出店背景、商品政策(マーチャンダイジング)までを拾いながら記事にまとめました。豊富な写真と共にご覧いただければ幸いです。 注目企業の最新マーチャンダイジングの他、売場づくり、店舗運営など、いまのスーパーマーケットのトレンドも知ることができる一冊となっています。企業研究、店舗研究、商品研究の他、実際に店舗を訪問するときの参考資料としてご活用いただければ幸いです。 <掲載店舗一覧> ・ライフ/ソコラ所沢店 ・ヤオコー/武蔵浦和店 ・サミットストア/ららテラ…