イトーヨーカ堂が神戸大学と共同で「AIスマート空調システム」を店舗に本格導入
2024.09.09
イトーヨーカ堂は、神戸大学と共同で、人工知能(AI)を活用した空調エネルギー削減システム「AIスマート空調システム」をイトーヨーカドー店舗に本格導入する。
この取り組みは、セブン&アイグループの環境宣言『GREENCHALLENGE2050』の一環として、2030年度までにグループ全体の店舗運営に伴うCO2排出量を2013年度比で50%削減し、2050年度には実質ゼロにするという目標達成に向けた取り組みとなる。
「AIスマート空調システム」は、店舗内に設置されたカメラや温度計などのセンサーによって収集された人流、温度、CO2濃度などのデータをAIが解析・学習することで、最適な空調管理を行うシステム。
これにより、来店客数や室温の変化に応じた効率的な空調運用が可能となり、お客様が集中するフロアを効率的に冷却・暖房を行い、お客が少ない時間帯には、空調の稼働を抑制することで、大幅なエネルギー消費量の削減を実現する。
既に、イトーヨーカドー八王子店では、2024年1月から「AIスマート空調システム」の実証実験を開始しており、空調に関わるエネルギーを約40%削減する効果が確認されているという。
この実証実験の結果を踏まえ、順次、イトーヨーカドーの約70店舗に「AIスマート空調システム」を導入することを目指す。本システムを約70店舗に導入することで、セブン&アイグループが掲げる『GREENCHALLENGE2050』の2030年までのCO2排出量削減目標に対し、2024年度以降に必要な削減量の約4.2%※1(約2.2万トン)相当を見込んでいるという。
イトーヨーカ堂は、今後もステークホルダーの皆様とともに「信頼される誠実な企業」を目指し、産学連携などを通じて気候変動などの社会課題に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していく。
※1、セブン&アイグループ全体の「CO2排出量削減」の2030年度目標に必要な削減量に対する割合