配送マッチングサービス・ピックゴーとは?|個人や法人の利用メリットなどを徹底解説

2022.04.21

2021.03.12

毎日の生活で、食品や日用品など多くの買物が発生する。車があればまとめ買いしても問題ないが、重い荷物を持って歩いたり公共交通機関で移動したりするのは大変だ。ネット通販を利用する方法もあるが、当日中にすべての商品を手にするのは難しい。

そこで登場したのが、配送マッチングプラットフォームの「PickGo(ピックゴー)」だ。配達してもらいたいお客と配達を受けたいドライバーをつなげるサービスを提供している。

買物や受け取りを代行してもらいたい個人のお客、当日中に全国配送してもらいたい法人のお客などのニーズに対応可能だ。プロのドライバーであるPickGoパートナーが配達を担う。

専用アプリで配達依頼から配送完了まで対応しており、スマホ1つで完結できるためユーザーの利便性が高い。ピックゴーが提供する配送マッチングプラットフォームとは、具体的にはどんな内容なのだろうか?

ピックゴーの配送マッチングサービスとは

出所:https://pickgo.town/

ピックゴーとは、どんなサービスを提供しているのだろうか?

顧客と配送パートナーをつなげるサービス

ピックゴーは、配送クラウドソーシング事業のCBcloudが運営している。軽貨物の登録ドライバー数は2万人、一般貨物車両数は1万台と国内最大クラスの規模を誇る配送マッチングプラットフォームだ。

「荷物を届けてもらいたい」お客と、「荷物を届けたい」配送パートナー(PickGoパートナー)を直接つなげるサービスを提供している。2021年2月現在、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、福岡の7都府県で利用可能だ。

日用品や食料品などをまとめて購入すると荷物が重くなり、持ち歩くには負担が大きい。車がないと不便な買物にはネットショップを利用する人が多いが、すぐに使いたいものを即日配達できる店舗は少ないだろう。

ピックゴーは、お客が連携店舗で注文した商品を、近くにいるPickGoパートナーが受け取って配達する仕組みだ。大手のチェーン店や街の店など4100店以上が連携店舗に登録しており、最短30分で届くサービスを提供している。

個人・法人・ドライバーへのサービスを提供

ピックゴーでは個人・法人・ドライバーごとに異なるサービスを提供している。

個人のお客が利用できるのは、2つのサービスだ。1つ目の買物サービスは、連携店舗で注文した商品をPickGoパートナーが届ける。2つ目は、予約購入商品やテイクアウト品、クリーニングなどをPickGoパートナーが代わりに受け取って届ける受け取りサービスだ。

法人向けには、当日中に荷物を届ける配送サービスを提供している。小さな書類から大きな建材まで、さまざまな荷物に対応可能だ。47都道府県が対象エリアのため、当日中に全国へ届けることができる。

配送パートナーとなるドライバーに提供する支援サービスが、カーリースだ。東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で利用できる。リース価格がリーズナブルで、ピックゴー以外の仕事でも自由に使えるのがメリットだ。

個人向けサービスの特徴と利用メリット

個人が利用できるサービスは具体的にどんな内容なのだろうか?

アプリからの注文品を即日配達

個人サービスを利用するには、専用アプリのダウンロードとアカウント作成が必要になる。

利用手順は店舗から購入商品を選び、受け取りサービスは店舗と商品を指定する。受け取り時間を指定し、届け先の住所、氏名、電話番号を入力すれば依頼は完了。サービスの支払いはアプリ上でカード決済され、現金を用意する必要はない。

即日配達されるので、急な体調不良で市販薬を届けて欲しいときにも役立つ。コロナ禍での置き配にも対応しており、自宅から注文した商品が即日配達されるメリットは大きい。

ピックゴーの利用料金

買物サービスの利用は最大3店舗まで指定可能だ。買物実績の金額にPickGoパートナーが有料駐車場を使用した場合の費用が追加される。配送料はPickGoパートナーに支払われる費用で、店舗と届け先の距離によって変動する料金システムだ。たとえば、1km以内の場合660円(総額、以下同)、3km以内の場合は990円となっている。

受け取りサービスの場合、受け取り料金は無料だ。配送料は店舗と届け先の距離によって変動し、1km以内の場合550円、3km以内の場合は880円となっている。

また、プラットフォームの利用サービス料として、買物実績と配送料を合計した金額の5%を支払う。

写真や評価からドライバーを選べるシステム

ピックゴーに登録しているのは、国土交通省から軽貨物自動車を使用して有償で荷物を配送することを許可されたプロのドライバーたちだ。

注文の確定後に対応可能なPickGoパートナーの一覧から、顔写真や評価内容を参考に1人選択する。依頼が完了したら、アプリ上でPickGoパートナーの評価を行うシステムだ。

もし届いた商品が違っていたり破損していたり問題がある場合は、アプリからPickGoパートナーに直接確認できる。

法人向けサービスの特徴と利用メリット

法人向けサービスにはどんなメリットがあるのだろうか?

陸送と空陸一貫輸送で全国に対応

法人向けサービスの「PickGo for Business」は、全国に配送可能なサービスだ。陸送の他にANA Cargoと連携した空陸一貫輸送も提供している。羽田をはじめ、新千歳、関西、福岡、那覇など、全国各地の空港が対象で、軽貨物車両のみ対応可能だ。

利用料金は、軽貨物車両は4950円~、空陸一貫輸送は1万750円~、小型~大型トラックは2万4000円~となっている。配送料金は距離に応じて変動するシステムで、運行時間によって料金が決まる時間制依頼の利用も可能だ。

軽車両から小型・大型トラックまで手配可能

法人向けサービスでは、軽貨物車両~10tまでの大型トラックも当日手配でき、近距離や遠距離、緊急便に対応している。温度帯は常温・冷蔵・冷凍の中から指定でき、車両の形状や設備も指定可能だ。

365日、24時間のサポート体制が整っているため、アクシデントにも対応してもらえる。運送会社の営業時間外となる深夜や早朝にも依頼でき、繁忙期に手配できるのも大きなメリットだ。配送手配ができないことによる売上げの損失や売り逃しに悩む法人のニーズに応えたサービスといえる。

ウェブで配送依頼や運行状況の確認が可能

配送サービスはウェブで完結できるシステムだ。登録フォームでアカウントを作成し、積地や配送先情報などを入力すると配送にかかる金額と時間が確認できる。

配送依頼を行うと、登録されている全国3万台以上の車両につながり手配が完了する。電話やファクスでやり取りする時間を短縮でき、待ち時間を解消できるのもメリットだ。

集荷や運行状況もウェブから確認できる。PickGoパートナーの現在位置や到着時間が分かるので利便性が高い。納品が完了したら、PickGoパートナーの評価を行う。

フリーランスドライバーの利用方法とメリット

PickGoパートナーとして稼働するにはどうしたらいいのだろうか?

登録無料で24時間サポート対応

フリーランスドライバー向けの「PickGo for Partner」には、ドライバーは2万人以上が登録している。貨物軽自動車運送事業の届け出をしていて、免許の保持や保険付保を行っていれば誰でも登録できるのがメリットだ。登録料などの費用はかからず、物品購入も必要ない。

スポット配送の他、冷凍やチルド配送、定期配送、個人のお客からの依頼など、日本全国からさまざまな案件の依頼が入る。24時間のサポート対応も整っていて、トラブル発生時にもベテランのコールスタッフと貨物保険によるサポートを受けられるので安心だ。

案件獲得から配送完了までアプリで完結

PickGoパートナーとして「PickGo for Partner」を利用するには、無料の専用フォームから登録を行う。必要事項を入力すると会員登録が完了する。サービスの開始にはパートナー用アプリのダウンロードが必要だ。

登録したIDのメールアドレスとパスワードでログインし、車両情報や必要書類のアップロードをして初期設定を行う。審査に通るとアプリから案件へ申し込みが可能になり、当選した仕事を開始する仕組みとなっている。

配達の空き時間を利用して即日入金が可能

PickGoパートナーにはノルマがなく、時間や条件が合う仕事を自分で選べる。配達の空き時間を利用できるため、副業としての効率が良い。PickGoパートナー評価により、自分の実力で仕事を獲得できる。

仕事が完了し、料金確定を行うとアプリ内にポイントが反映され、いつでも入金が可能。即日入金にも対応しており、運転資金の充当にも役立つ。報酬はアプリから確認できる。

ピックゴーはお客とドライバー双方にマッチ

ピックゴーは、荷物を届けて欲しいお客と、配達依頼を受けたいドライバーのマッチングを実現するサービスだ。個人のお客向けには、買物や受け取りの代行サービスを提供している。車がないと不便なまとめ買いができ、子育てや介護で家を空けられない人にとってもメリットが大きい。

法人向けには空陸一貫輸送のサービスを提供しており、温度帯の指定や緊急便への対応が可能だ。

荷物を届けるPickGoパートナーは、アプリで依頼を受けられるためスマホ1つで仕事ができる。空き時間を活用できるだけでなく、即日入金に対応しているのもメリットだ。

シームレスでスピーディな配送を実現するピックゴーは、多くのニーズに応える新たなサービスであるといえる。

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