そごう・西武が新たな切り口で顧客との関係構築をめざす「ファンコミュニティ」サイトをスタート

2021.07.20

そごう・西武はオンライン上で、趣味や関心事を切り口とした顧客コミュニケーションを目的とした「ファンコミュニティ」サイトを立ち上げる。

サイト名称は「マニア区」で、2021年9月下旬に立ち上げ予定。利用料、年会費は無料とする。

個人の趣味趣向が多様化する中で、従来型の「年齢」「性別」や「過去の購買履歴」からニーズを予測するマーケティング手法の効果が薄れているといわれていることから、「好き」「興味がある」といった関心事に焦点を当てた顧客セグメントによる、新しい顧客関係の構築を目指す。

「ファンコミュニティ」という顧客参加型のサイト運営を通じて、顧客の投稿やリアクションの内容からより顧客のリアルなニーズに近い顧客分析を可能にすることで、きめ細かな小さい単位の商品、サービスの編集とそれぞれの「使い方」に則した売り方の提供につなげたい意向だ。

ファンコミュニティでは、サイト上で「日本酒マニア」や「カスタード好き」など趣味、関心事による「ウェブコミュニティ」を形成。画像や使用感、豆知識などの投稿を募り、参加者の相互コミュニケーションによるファンクラブ化を促進する。ファシリテーターとしてそごう・西武の社員も参加し、お薦め商品やサービスの情報発信も行う。

ウェブコミュニティの例では、例えば「日本酒蔵元めぐり好き」「カスタード好き」「イケセイ(西武池袋本店)好き」「器(うつわ)好き」などを想定。

また、サイトのコンテンツ例としては、例えば「発見」として、「見つけた!」「「これいい!」など画像メインで共有するコンテンツや、「熱弁」として、実際に使ったり、食べたりした結果、特にお気に入りの商品を熱くお薦めするコンテンツ、さらに「知識」として、クイズ形式で偏愛度を測るコンテンツ、また、「そごう・西武からの情報」として、「発見」「熱弁」からの情報を活用した報告記事や生産者、メーカー担当者へのインタビューなどを提供する。

サイト運営をリアル店舗の活性化にもつなげる

このファンコミュニティ運営を通じ、より深く、より実態に即したマーケティングデータの収集が可能となるとみており、ここで得た情報を活用して今まで扱いのなかった品揃えや特集も実施したいとしている。将来的にはファンコミュニティ上で好評だった企画を店舗で開催するなど店頭の活性化にもつなげる。

また、今回のファンコミュニティのサイト運営で得られるマーケティングデータをダイレクトに活用する手法としてOMO(Online Merges with Offline)型のプラットフォームを構築。

そごう・西武では若手従業員が個人的に深く興味を持つジャンルの商品を期間限定で店頭ポップアップショップ「SHOPやろうぜ」として展開しているが、今回のファンコミュニティ運営を通じて得られたマーケティングデータは、この「SHOPやろうぜ」のウェブ版立ち上げにも利用する予定。

隠れたニーズを掘り起こし、EC(電子商取引)展開する上で芽があるジャンルはどこなのかを探る他、ファンコミュニティとの連携で商品の持つバックグラウンドやインサイドストーリーを紹介し、展開商品の魅力を伝えるなど新しいスタイルのOMOビジネスにつなげたいと考えているという。

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