ビオラル下北沢駅前店がオープン、ライフのナチュラルスーパーマーケット首都圏2号店

2022.04.12

2022.03.01

ライフコーポレーションは、2月26日、小田急線下北沢駅南西口改札すぐの複合施設「(tefu)lounge(テフラウンジ)」1階に首都圏ビオラル2号店となる下北沢駅前店をオープンした。

ライフコーポレーションとしては285店目、首都圏125店目の出店となる。

小田急線と京王井の頭線が交差する首都圏のターミナル駅前のため、商圏は500m圏で7996世帯、1万3167人、1km圏で3万2135世帯、5万5160人と高密度。

店舗から1km圏内の単身世帯比率は59.9%と高く、2人世帯比率の20.0%と合わせ全体の約8割が少人数世帯となっている。年齢別人口構成は30代が17.8%と最も高く、次いで40代が16.6%。

「ビオラル」はライフコーポレーションが2016年から手掛ける「ナチュラルスーパーマーケット」を標ぼうするフォーマットで、「オーガニック」「ローカル」「ヘルシー」「サスティナビリティ」をコンセプトとした商品や体に優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせたプライベートブランド「BIO-RAL(ビオラル)」商品などを取りそろえる。

ライフコーポレーションとしては、コロナ禍で健康志向や安全・安心へのニーズが高まっていると捉えていることから、「ビオラル」事業を強化することでそれに応え、さらに同フォーマットのコンセプトでもある持続可能な社会の実現も目指すとしている。

近畿圏でのフリースタンディングの出店から5年以上をへて、基本的にショップ形式の小型店の形ではあるが、多店化と既存店でのコーナー展開が図られるなど確実に事業としての勢いを増している。

ライフコーポレーションのマルチフォーマットの1つの武器としても、今後出店の可能性も広がっていきそうだ。

オープン日の2月26日と翌27日には有機野菜や食料品、生活関連品などの「お楽しみ袋」を店頭で数量限定で販売した。特にこだわりの商品については、実際に食べてもらったり、使用してもらったりすることが重要であるため、こうした取り組みは大きな意義を持つ
店内は既存のライフの店内などとも異なり、照明なども含め専門店のような雰囲気。店頭には冷蔵を含めた惣菜を持ってきている
有機玄米を使用した弁当、国産原料にこだわった惣菜などを種類豊富に品揃え。惣菜は手軽に「体験してもらう」という点で、重要な位置付けとなる。売場先頭では「国産有機玄米と鮭ハラス塩麴焼きの海苔弁当」を展開。国産有機玄米100%使用。塩こうじでうま味を引き出したサケハラスと、店内で焼き上げただし巻き卵を入れた。「お弁当・お惣菜大賞2022」で入選した商品
「国産有機玄米のケイジャンチキンライス」。アメリカ南部の郷土料理を商品化。スパイシーに味付けした国産あまに鶏と、ピリ辛チキンライスを組み合わせた
「国産有機玄米のいなり寿司」。「BIO-RAL」の「有機栽培のお米で造った純米酢」と「種子島のさとうきび粗糖」を使用したオリジナル玄米酢飯を揚げで包んで商品化
「豆腐干とデミグラスソースのラザニア風」。豆腐に圧力をかけて水分を除いた豆腐干の食感を生かし、ラザニアに見立てた商品
生鮮食品は農産のみ取り扱うが、店舗のイメージを決する重要な商品となる。有機農産物や地元野菜としての「東京育ち」を品揃え、訴求
サスティナビリティも意識される米の量り売りを実施しているのはビオラルの特徴の1つ
ピーナッツバターも「ビオラル」を象徴するような商品。エンドで展開
乳製品では世界的なトレンドである植物性の代替ミルクなどが存在感を増している。サステナビリティの面でも支持されている商品群のため、フォーマットのコンセプトとも合致する
スイーツでも「エシカルチーズケーキ専門店seed」のレイヤーチーズケーキを取り扱うなど、コンセプトに沿った商品を取りそろえている
「焼き芋deソフト」。「BIO-RAL低温殺菌牛乳」を使用したソフトクリームと有機サツマ芋の焼き芋を合わせた「温&冷」を楽しむスイーツ。レジにて販売

店舗概要

所在地/東京都世田谷区北沢2-21-22((tefu)lounge 1階)

オープン日/2022年2月26日

営業時間/10時~22時

売場面積/132㎡

駐車場/なし

店長/栗田妙子

従業員数/17人(社員2人、パートナー15人)

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