ヨークフーズ新座馬場店がオープン、健康食品約430アイテムを集約し、独自POPで選びやすさを向上

2022.05.23

ヨークは5月20日、ヨークフーズ新座馬場店をオープンした。ホームセンターの居抜き出店で、建て替えではなく、もとの建物を活用している。

半径1.5kmの基礎商圏内の人口は約4万640人、世帯数は約1万5980となっているが、「商圏を500m、1km、1.5kmで人口、世帯数で他店舗と比較しても、厳しいデータにはなっているが、1kmで取ると、近隣に同じ業態のスーパーが存在していない。アンケートからは『一般的なスーパーの機能が欲しい』とあった。特に『お魚(が欲しい)』という話がよくあった」(大塚正宏店長)。

店舗周辺は、戸建ての構成が高く、30代~40代の子育て世代、次いで70代の家族が多い。半径1.5kmの世帯数は2.5人程度というが、広域になる従って単身者が増える傾向にある。

店舗が立地する新座市は東京都への交通アクセスが良いことからベッドタウンとして成長し、今後も人口増加が見込まれるという。

店舗のレイアウトは、生鮮と惣菜、ベーカリーを第1主通路にまとめたパターンを採用。惣菜を打ち出す意味もあるが、居抜きということもあって、スペースの問題からバックヤードを第1主通路側にまとめることが適当と判断したようだ。

それに伴い、従来鮮魚部門で展開していた魚惣菜を惣菜部門に移管。鮮魚部門の原料を用いること自体は変わらないが、作業効率などの面で惣菜が調理した方が良いと判断した。

惣菜ではグループ企業のヨークベニマルの商品を、特に冷惣菜分野で多数導入。店内製造の温惣菜を支える形での冷惣菜売場をしっかり形成している。

鮮魚では、ヨークがSMとして初めて取得した、⽔産資源の持続的利⽤や環境に配慮した漁業・養殖業に関する国際規格に準拠した日本発の水産物認証制度「MEL(マリン・エコラベル・ジャパン、メル)認証」のマダイなどを販売。要望の多かった鮮魚における付加価値商品といえる。

売場は奥行きが比較的深い正方形のような形となっていることもあって、第1主通路に生鮮の3部門をまとめている。主通路突き当たりは精肉売場となった。「仙台牛」など和牛も前面に出した形で店内加工の商品化で売り込む。

一方で、生鮮と惣菜をまとめたレイアウトのため、第3主通路の最後には冷凍食品を展開する他、イベントスペースでの単品大量販売を仕掛けるなど、お客を最後まで誘導するための工夫がみられる。

ヨークでは、展開商品や価格対応などを軸に店舗タイプを4つに分けているが、今回の新座馬場店は「郊外型のハイブリッド」タイプに位置づけられる。マーチャンダイジング(MD)上は、価格対応をしながら、同時に付加価値の高い商品を提案していくことになる。

ハイブリッド型として価格訴求も重視しているため、例えば第1主通路のゴンドラ側には「理由あり!スーパーロープライス」コーナーを設置。非食品を含む特価品をマーチャンダイザーが買い付けして展開している。

ドイツ発のハードディスカウンターのアルディやリドルの売場を思わせる展開となっている。

一方で、付加価値の高い商品面では、例えば健康意識の高まりやニーズの多様化を受け年々拡大してきている「健康商品」がある。

その健康関連商品については、年々進化を続けている上、機能性が多岐にわたることから「分かりづらい」という側面もある。そこで今回、「健康商品」についてはコーナー化をした上で「On(補う)」「Off(控える)」というイメージの2つの提案型POPを貼付するなど、商品の機能性を分りやすく伝えるようにしている。

主に高タンパク質や食物繊維、乳酸菌入りの食品など約220品を「カラダにいいモノOn」、糖質やカロリーカット、減塩ができる食品約210品を「ヨブンなモノをOff」といった形で2つに区分けして展開。

さらに元売場での展開に加え、従来は売場で別々に陳列されていたこれらの商品約430アイテムを1カ所にまとめて陳列するコーナーを設置。買い回りしやすく、新しい発見もできるような売場を目指した。

商品そのものの価値をPOPで簡潔に伝えることで新しい発見やニーズに合う商品を選びやすい売場づくりにチャレンジしているという。

生鮮売場では地域与件に合わせ、まとめ買いやストックに便利な「大容量パック」を展開する他、冷凍食品売場でも「大容量パック」をオリジナル商品も含めて展開を強化している。

また、冷凍食品売場では「ファミレスの味をご自宅で」をテーマにグループ企業が展開するデニーズなどの外食専門店が提供する冷凍食品を多数品揃え。スーパーマーケット(SM)が不在のエリアでのMD上の差別化策の一環でもある。

セブン&アイグループのデニーズが店舗で提供しているハンバーグ3種を含む人気メニューを計5種類取り揃える他、「大戸屋」「ガスト」や「バーミヤン」など他の外食専門店のメニューの冷凍商品を多数導入。

デニーズの商品は、デニーズ店頭でも5月17日から展開が始まったばかりの商品で、SMの店頭としては初めての展開となる。

冷凍食品コーナーは自社の中で最大規模の面積を有し、42台の冷凍ケースを導入した。

冷凍スイーツなども強化している他、生鮮各部門でも個別に冷凍のコーナーを設けるなど、全体的に冷凍の分野は強化している。

また、ヨークが生鮮部門の新たなマーチャンダイジングとして取り組む青果の素材を組み合わせて作るオリジナルデザートを展開。「ラブミー&キスミーメロンのとろけるジュレ」は、バイヤーが生産者を指定して仕入れる高い糖度が特徴の赤肉のラブミーレッドと青肉のキスミーメロンの2種を合わせ、ジュレで仕上げた商品。

青果部門が手掛けるサラダやカットフルーツなどスイーツ系の加工度を高めた商品は青果売場の先頭でコーナー化されている。

惣菜では、ヨークオリジナルの「紅雫たまご」で手作りする「店内焼き紅雫のだし巻玉子」を展開。指定農場、専用飼料で生産され、黄身の色の濃さと豊富なビタミンDが特徴のヨークのオリジナル紅雫たまごを使用し、店内の専用鉄板什器で1つずつ焼き上げることでふんわりとした、やわらかい食感が楽しめる商品。同商品は一部の弁当にも使用する他、使用している紅雫たまごは卵売場でも販売するなど横串を刺した展開を図る。

寿司では、おいしさを追求した本格志向ということで、全ての握り寿司、巻き物、ちらし寿司の寿司飯に「赤酢」を使用。

「極み鮨天然本鮪大トロ入り開店記念握り」など人気の上質のたねを使った握り寿司はうま味の強い赤酢の寿司飯がよくマッチするという。

また、冷凍食品を含む加工食品では「韓国」の商品を強化。トレンドを受け、韓国から商品を引くなどして積極的な展開を図っている。

その他、雑貨ではグループのコンビニであるセブン-イレブンでも導入が進む「ダイソー」の商品をコーナー展開している。

アイテム数は、精肉420、青果350、鮮魚230、惣菜212、ベーカリー45、デイリー1900、加食・雑貨7000の計1万157となる。

ヨークフーズ新座馬場店概要

所在地/埼玉県新座市馬場4-6-15

営業時間/9時~21時45分(変更となる場合あり)

駐車台数/駐車場97台、駐輪場100台

売場面積/1955㎡

店長/大塚正宏

従業員数/72人(社員22人、パートタイマー人、8時間換算)

商圏人口/約4万640人(約1万5980世帯)、半径1.5kmの基礎商圏内

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