カインズが9月からAIとカメラセンサーによる最先端テクノロジー店舗の「CAINZ Mobile Store」の実験を開始
2022.08.16
カインズは9月1日から、デジタル技術を活用し、レジを通らずに買物が可能な店舗「CAINZ Mobile Store」をカインズ本社1階ロビーに設置し、対象をカインズの従業員に限定した形で実証実験を開始する。実証実験の結果を踏まえ、今後の展開を検討する予定。
CAINZ Mobile Storeはレジのない無人店舗で、会計時のわずらわしさをなくし、スピーディに買物ができることを特徴とする。店舗入口にあるゲートに専用アプリのQRコードをかざして入店し、買物後、店舗出口から出ると決済が完了する。
店内上部に設置されたカメラがお客の動きを認識し、手に取った商品を判断。入店時に読み取らせたアプリで自動的に決済されるシステムとなっている。
技術面では、米国のAiFi社が提供するAI(人工知能)システムとコンピューターヴィジョンのアルゴリズムを基盤にしたテクノロジーを基盤としている。店内の人々の行動をリアルタイムで追跡し、どのような製品が手に取られ、再び棚に戻されるかを把握すると共に、お客の入退店も記録する。
CAINZ Mobile Storeの設置により、お客は非接触、かつ時間を短縮した形で買物をすることができる他、店舗側は省人化による効率向上を期待できるとしている。
カインズでは、「新しいカインズをつくる」ことを目的とし、「ストレスフリー」「パーソナライズ」「コミュニティー」「エモーショナル」の4つの視点を目的としてデジタル戦略を進めている。
これまで、「ストレスフリー」の点では、カインズアプリやピックアップサービスなど買物時のわずらわしさの解消につながる施策に取り組んできたが、今回のCAINZ Mobile Storeもその一環として、レジに並んで会計を待つ時間や買物かごから買物袋に入れ替える手間など、買物時のわずらわしさを解消することができると考えているという。
CAINZ Mobile Store概要(カインズ従業員限定)
所在地/埼玉県本庄市早稲田の杜1-2-1
営業時間/24時間
店舗面積/15.5㎡
取扱商品/カインズオリジナル商品を中心に約200アイテム