ベルクフォルテつくば店を詳細レポート、4月9日オープンの自社開発SC核店、クルベ展開を経て「楽しさ」と「高生産性」の要素が深化
2025.04.29
2025.04.28
ベルクフォルテつくば店は、ララガーデンつくば跡地にベルクが開発したネイバーフッドショッピングセンター(NSC)「フォルテつくば」の核店として4月9日にオープンした。フォルテつくばにはベルクの他、ホームセンターのカインズが4月23日にグランドオープンした他、ドラッグストアのクリエイトエス・ディー、衣料品の田原屋が展開するパシオス、一部医療機関などが出店している。



ベルクは、SC出店ではあるものの、約600坪を標準とする同社として標準的な規模での出店。ただし、2023年から展開するディスカウントフォーマットのクルベの要素が随所に取り入れられ、店づくりの進化を感じさせるものとなっている。













































ベルクの2025年2月期の決算は、連結、単体共に増収増益を達成、連結の売上高営業利益率は4.5%、単体の同数値は4.3%と原価高、経費高の経営環境にあっても、しっかりと利益を残した。
この業績の背景にクルベ的な要素を盛り込みさらに進化する売場づくりやローコストオペレーションの追求があることは確かだろう。25年2月期の従業員1人当たり売上高は3603万円だった。同社の調べでは同業の平均的な水準と比べて約1.35倍と高く、生産性を重視した経営方針がこの数字にも表れている。同期の売上総利益率は27%であることから、労働生産性は約973万円と1000万円に迫る水準となっている。
ベルクはチェーンストアとして標準化を志向していることもあって、同社の新店を見ることで同社の現在の戦略、さらにその高い生産性の背景の一端を具体的に見ることができる。







売場や商品を見ても分かるとおり、ローコストオペレーションだけでなく、楽しさの要素が強化されている進化したベルク流の店づくりは、クルベを展開したことで、一層強化されているようにみえる。
ベルクフォルテつくば店概要
所在地/茨城県つくば市小野崎278-1
営業時間/9時~24時
駐車場/680台