スギ薬局が10Xの「Stailer」導入、アプリで商品注文、店頭、車上で受け取り可能のサービスの実証実験を開始
2022.06.10
スギ薬局は、医薬品(要指導、第一類医薬品除く)や化粧品、日用品、食品などの商品を事前にアプリから注文し、店頭または店舗駐車場で車に乗ったまま受け取ることができるサービス「スギスマホオーダー」の提供を実証実験として開始した。
小売チェーン向けEC(電子商取引)プラットフォーム「Stailer」を提供する10Xの「Stailer」を通じて提供となる。

アプリではスギ薬局の店舗で販売されている商品をスマホで注文することができる。アプリから商品の受け取り店舗を指定し、商品を選んで注文、決済まで完了すると最短2時間後から店頭または店舗駐車場で車に乗ったまま商品を受け取ることができる。
今回の対応店舗は川口末広店(埼玉県川口市)のみだが、同店から試験的に取り組みを開始し、利用状況等をかんがみて順次拡大を予定している。
サービス利用料は1注文ごとに220円(税込み)、最低購入金額の設定はない。
対象商品は要指導・第一類医薬品を除くOTC(一般用)医薬品の他、化粧品、日用品、食品などで、注文時にポイントカード番号を登録すればスギポイント付与対象になる。決済方法はクレジットカード。
スギ薬局は中期経営計画で「DX活用による顧客体験変革」を掲げるが、その一貫として、スマホアプリを活用し、買物を時短で、便利にできるサービスとして今回の「スマホオーダー」の提供を開始。
商品をネットで注文し、店舗で受け取る仕組みは、BOPIS(Buy Oneline Pickup In Store)と呼ばれるが、今回スギではBOPIS体験を提供することで、忙しくてなかなかゆっくり店舗を見て回れない人、自宅であらかじめゆっくり商品を選びたい人などにとって、より自由な買物体験の提供をしていくとしている。
もともと消費者の生活スタイルの変化を背景に「自分の都合の良い時間やタイミングに合わせた受け取り方法」が求められていたが、この間、コロナ禍でECニーズが高まると同時に非接触での購入ニーズも増加した。今回のサービスはこうしたニーズにも資するものとなる。