ローソンが店内厨房を活用した新たな事業として、フレッシュフルーツなどを使用したカフェ事業を展開
2022.09.02
ローソンは、一部店舗において店内厨房スペースを活用し、新たにフレッシュバナナ、冷凍フルーツなどを使用した「デザートドリンク」を提供するカフェ事業「MACHI café+(マチカフェプラス)」の展開を開始する。
既設の店内厨房スペースを活用し、フレッシュバナナや冷凍フルーツなどを使用したドリンクやソルベを提供する。展開店舗は店舗従業員の知識やスキルに応じて社内認定している「ファンタジスタ」の在籍を条件とし、導入基準を設けて選定。
本格展開に先立ち2021年6月から順次、東京都と埼玉県の3店で実験販売を実施、22年9月1日に千葉県の1店で本格展開を開始した。9月15日には埼玉県の1店で展開を開始し、22年度中には関東地区の13店にまで拡大、25 年度までに全国500店での展開を目指す。
ローソンでは、11年に展開を開始した店内いれたてコーヒーの「MACHI café(マチカフェ)」の初期段階となる12 年から、コーヒーに関する知識や接客などのスキルが優秀な従業員を認定し、接客や店舗業務の向上につなげる「ファンタジスタ制度」を設けている。
現在では、マチカフェの他、「接客」や「店内厨房」など4つの分野別で2万人を超える認定者が誕生している。
ローソンでは店内の厨房スペースで弁当やサンドイッチなどを調理する「まちかど厨房」を22年8月末時点で、約9000店で展開している。
ローソンならではのファンタジスタ制度と店内厨房を活用する今回の取り組みは、カフェメニューの提供だけではなく、高いスキルを持つ優秀な「店舗人財」活躍の場を提供し、人財の定着にもつながると考えている。
実験販売では、女性を中心に家族や子ども連れ、またZ世代(1990年代半ばから10年代前半に生まれた世代)などの購入が多く、新たな需要を生みだし、平均で約6000円の売上げに結び付いたという。
今回販売するメニューは、実験販売で好評たったフレッシュバナナを使用した「バナナエスプレッソスムージー」「バナナミルクスムージー」などドリンクとソルベの計9品目。
お客がレジで注文すると、従業員がフレッシュバナナやフルーツの加工、ホイップクリームなどのトッピング作業を既設の店内厨房スペースで行うというバイオーダーによる運営。

展開店舗ではメニューボードの設置に加え、英語表記で「店名+CAFE」と記すなど、カフェをイメージした店内装飾でお客に分かりやすく訴求する。


