【盆商戦】対策2024 惣菜編 地元の食材を使った精進料理とおもてなし料理、単品を組み合わせるだけで提案の幅は広がる
2024.07.09
8月の旧盆の帰省客や訪問客に郷土料理の精進料理とおもてなし料理を提案したい。精進料理は植物性タンパク質だけの厳格なものでなく、肉料理は使わないものの、エビ天など魚介料理を使う「ペスクタリアン(植物性タンパク質+魚介類のタンパク質)」メニューを提案。おもてなし料理は地元の食材を使った郷土料理を提案する。
精進料理とおもてなし料理については、地元の食材を使った郷土料理を提供する。「郷土料理コーナー」をつくり単品やセット物をお皿に盛り付けるだけの調理食品を提供する。次の写真の左は南信州の「おもてなし料理」、右は「精進料理」の例。

また、次の写真はそば、天ぷら、握り寿司盛り合わせ膳の例。どれも惣菜売場で売られているもの。組み合わせるだけで立派な膳ができることを提案する。

次の写真は原信で売られていた一口おはぎ盛り合わせ。盆期間は他にごちそうがたくさんあるため、小さなおはぎを盛り合わせた商品を販売したい。

目次
23年の日別消費動向から見る予測
昨年の家計消費について、夏休みが始まる7月22日(土)から盆明けの8月20日(日)までの日別消費支出をグラフにまとめた。今年の重点商品と売場づくりに役立ててほしい。
弁当
盆期間中の弁当は、昨年は11日(金)が需要は高かった。今年は10日(土)~12日(日)まで3連休であるため盆前の売上げアップが期待できそうだ。

売場づくりと注意点
盆期間中はアウトパック弁当の比率を高め、握り寿司製造に集中する。「全国駅弁祭り」といった企画を実施してもおもしろい。夏のインストア弁当は安全対策を最優先にする。普段の弁当も細菌検査を行い安全には細心の注意を払うこと。


寿司
握り寿司のピークは12日から15日である。特に12日と13日にピークを迎える。今年も猛暑の可能性があるため、生たねの扱いや保管には十分注意を払う。

売場づくりと注意点
盆は他にもごちそうがあるため、上たね寿司はカン数が少なくてもよい。逆に並寿司はカン数の多い特盛り寿司を訴求する。


おにぎり
おにぎりが売れる日は入店客の多い週末。盆期間を除き平日、特に月曜日の消費が落ちるため、発注数量、製造数量には注意する。猛暑が予想されるためインストアおにぎりの衛生管理には注意を払いたい。

売場づくりと注意点
安全を考慮してアウトパックおにぎりの比率を高める。「みそ焼きおにぎり」「しょうゆ焼きおにぎり」などはインストア製造を行う。


調理パン
調理パンもおにぎりと同じ動きをしていて、客数の多い週末によく動いている。盆の13日にも売れるため、バーガー、カツサンドに絞り大量陳列を行う。14日、15日は需要が落ちるため注意。

売場づくりと注意点
調理パンでは依然としてバーガーに注力。「メガバーガー」「ソースカツバーガー」「みそカツバーガー」など「ご当地バーガー」を品揃えしたい。

天ぷら、フライ
天ぷら、フライが動く日は週末。盆の11日~14日まではオードブル、天ぷら盛り合わせの売り時であるため売り逃しがないようにしたい。



サラダ
サラダは7月よりも8月の方が、動きが良い。盆期間中は大型パックの生野菜サラダを提供する。昨年は11日(金)が一番動いた。

売場づくりと注意点
韓国サラダはチョレギサラダだけでなく、ナムルサラダも品揃えしたい。さらには、トルテーヤサラダや焼き野菜サラダといったメニューも追加し、カラフルで魅力ある売場をつくりたい。
