デロイトトーマツが世界の小売業ランキング2023を発表、中国JD.comが順位を2つ上げ7位、オーケーが初のランクイン
2023.06.09
デロイトトーマツグループが「世界の小売業ランキング2023」を発表した。
調査結果では、上位250社の総小売売上高は5兆6505億米ドル(前年度は5兆1000億米ドル)、平均小売売上高は226億米ドル(前年度は204億米ドル)、2016年度から21年度における小売売上高の年平均成長率は5.7%となった。
上位10社のうち、トップ6社は前年から順位に変化はなく、1位のWalmartに続き、Amazon.comが2位となった。一方、昨年中国企業として初めて上位10位に入ったJD.comが昨年から順位を2つ上げ7位になっている。

また、日本企業の1位がセブン&アイ・ホールディングスになった他、オーケーが新たに245位にランクインを果たした。日本企業のランクイン数は、昨年比2社減の27社だった。

ランキングは今年で調査開始から26回目を迎えるGlobal Powers of Retailingの最新版を日本語訳したレポートから抽出。同レポートでは、全世界の小売企業から2021年度(22年6月30日までを期末とする事業年度)の売上高上位250社のランキングを地域別、商品セクター別に分析している他、急成長小売企業50社と、上位250社へ新たに加わった企業について解説するなど、小売業を取り巻く世界経済の展望をまとめている。
今年度のレポートでは、「小売業界におけるサステナビリティ」と題して、世界の小売企業幹部のインタビューと共に、小売企業が今後サステナビリティ(持続可能性)領域に関して進むべき方向性についても解説した。