イオンが「健康情報を活用する薬剤師のヘルスケアサービス」に向けた実証事業を開始
2023.11.09
「イオン薬局 ※1 」を運営するイオンリテールはカケハシと大塚製薬とともに、経済産業省が推進する令和5年度「ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(PHR利用活用推進等に向けたモデル事業)※2」の実施事業者に採択された。
2023年10月から東京都内のイオン薬局18店舗にて、“意識することなく健康になっていくヘルスケアサービス”の実現を目指し、薬剤師が健康情報を活用する実証事業を開始した。
団塊世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年問題などにより、医療費や介護費などの増大や医療人材の不足が大きな課題となっている。一方で国民皆保険制度を採用する日本は、個人が自身の健康の維持や増進、予防分野のサービスに取り組むケースが少ないのが現状だ。今後、個人の健康・医療・介護に関する情報「PHR(Personal Health Record)」を生活に密着したサービスと組み合わせて活用することで、健康増進に向けた個人の行動変容につながると期待されている。
採択された実証事業は、イオンリテールが運営する「イオン薬局」の薬剤師が、カケハシが提供する薬局体験アシスタント「Musubi」および、患者フォローシステム「Pocket Musubi」を通じた来局者とのコミュニケーションの中で、大塚製薬が開発した個別化健康サポートサービス「エイチル」を活用した健康提案を行うことで、来局者の日常の生活スタイルが自然と改善され健康に なる環境を構築するものだ。
薬剤師が、処方情報や生活習慣に関するアンケートデータをもとに、個々人に合った健康増進や重症化予防に繋がる提案を継続的に実施することで、日常生活の中で “意識することなく健康になっていくヘルスケアサービス”の実現を目指す。
【各社の役割について】
・カケハシ
薬局体験アシスタント「Musubi」およびLINE経由で利用できる患者フォローシステム「Pocket Musubi」を提供し、薬剤師と来局者とのコミュニケーションをサポートする。
・大塚製薬
個別化健康サポートサービス「エイチル」を通じ、来局者個々に合った健康提案を継続的に行う。
・イオンリテール
東京都内18店舗の「イオン薬局」の薬剤師が服薬指導と共に、「Musubi」や「エイチル」を用いて来局者へ健康アドバイスを行う。
【実施店舗一覧】
・東京都内のイオン薬局18店舗
イオン薬局赤羽店、ザ・ビッグ昭島店薬局、イオン薬局板橋店、イオン薬局板橋前野町店、イオン薬局御嶽山駅前店、イオン薬局葛西店、 イオン薬局イオンスタイル河辺、イオン薬局品川シーサイド店、イオン薬局東雲店、イオン薬局第二東雲店、イオン薬局多摩平の森店、イオン薬局西新井店、イオン薬局練馬店、イオン薬局南砂店、イオン薬局むさし村山店、イオン薬局東久留米店 、イオン薬局日の出店、イオン薬局イオンスタイル碑文谷
※1:イオンリテールは11月1日時点で、関東・北陸信越・東海・近畿・中四国の268店舗の「イオン薬局」を運営している。
※2:経済産業省 令和5年度「ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(PHR利活用推進等に向けたモデル実証事業)」に係る実証事業者の公募について