渋谷スペイン坂のRaaS型体験スペース「no-ma」がライブコマースを開始
2022.04.12
2021.05.14
渋谷スペイン坂に拠点を構えるD2CブランドのRaaS(Retail as a Service)型体験スペース「no-ma」では、2021年5月20日からライブコマースをスタートする。「no-ma」を手掛けるスマートメディアと、アジア向けインターネットテレビ事業を行うVIVID DIGITAL LIMITEDが運営する「LotusTV」の連携で実現する。
RaaS型体験スペース「no-ma」とは
渋谷スペイン坂にある「no-ma」は、スマートメディアがキュレーション(インターネット上の情報を収集してまとめ、共有すること)したD2Cブランドや商品を実際に見て体験できるスペース。サイバー空間とフィジカル空間が融合し、「Society5.0」と呼ばれる時代、新しいモノ・コトとの出会いとその体験を、リアルとデジタルの両方で共有し合える新たな交流の場としてオープンした。
ライブコマースとは
ライブコマースでは、ライブ動画配信を通してオンライン上でブランドや商品情報を詳しく伝えられる。EC(電子商取引)市場の拡大に伴い登場した、リアルに近い購買体験を届けられるサービスである。
今回、「no-ma」が連携するLotusTVは、動画内のモノが買える動画越境ECプラットフォームとなる。以前、R&Bシンガーのaimiをゲストにライブパフォーマンスを実施した際には、着用しているアクセサリーを動画内で紹介。配信中でも画面下から購入できると話題になった。
第一回目のライブコマースは「BOXER JUNTARO」のアート展
初のライブコマースは5月19日~25日、「no-ma」で開催するアーティストの「BOXER JUNTARO」によるアート展から実施する。同氏はシンプルで力強いラインと鮮やかな色使いが注目され、ストリートシーンから支持を得ている。リアルスペースの「no-ma」では、イラスト、マスク、Tシャツ、シルクスクリーンを販売。イラスト以外はオンラインでも購入できる。
「no-ma」はDigitally Native Vertical Brand領域へ参入
現在のECの販売経路の主は「D2C」だ。しかし、「no-ma」ではリアルスペースでの運営を生かしながらオンラインで販売するために、リアル店舗やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用するDNVB(=Digitally Native Vertical Brand)領域にも参入。
DNVBとは、デジタルネイティブ世代に対し、バーティカル(垂直、この場合はニッチな市場)の商品やサービスを提供するブランドのこと。D2Cのビジネスモデルの一つであるが、それにとどまらず、製作秘話やストーリー、参加型キャンペーンなど「体験」で得られるコンテンツからターゲットの共感を獲得し、ブランド価値向上を目指す。
今後は、ライブコマース以外にも、アーティストのトークショーやライブペインティングといったリアルとバーチャルをつなぐコンテンツを配信予定。「no-ma」の企画内容に合わせてカスタマイズされる配信内容にも注目だ。