トライアルが7月17日、北陸地方に初出店、次世代型スマートストアのスーパーセンタートライアル富山マイプラザ店
2024.07.17
トライアルホールディングス傘下のトライアルカンパニーが北陸地方初、またスマートストアとしても県内初となる「スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店」を7月17日にオープンした。

同社におけるスマートストアはIoT(モノのインターネット)機器やAI(人工知能)技術を導入し、データの利活用を基に新しい購買体験を提供したり、効率的な運営を可能にしたりする店舗形態を指す。小売りに特化した「リテールAIカメラ」や、セルフレジ機能付きの買物カート「Skip Cart」など、トライアルが独自に開発したIoT技術やAI技術を導入している。
富山マイプラザ店は全国222店目となり、富山マイプラザ店にはSkip Cart を80台導入。今回のオープンで同グループのレジカートの稼働台数は約2万台となった。トライアルの調べによるとこれは2024年7月時点での「セルフレジ機能付きの買物カート」の稼働数としては世界一になるという。

AI化によってお客、働く人(従業員、メーカーなど)の便益を図るだけでなく、Skip Cartによる非対面会計など、新型コロナウイルス後の「新しい生活様式」の側面においてもメリットがあるとみている。
Skip Cartは当初から改良を重ねてきたが、小柄な人や高齢の方も含むさまざまな利用者のUX(利用者体験)向上を目指し、「軽い」「画面が見やすい」、かつ「商品を入れやすい」設計としている。
また、商品のスキャン漏れを知らせる機能や、お客の属性や購買履歴などのデータを活用して、1人1人に最適な商品をAIが選択し、タブレット上で勧めるレコメンド機能を搭載するなどしている。

また、今回、国内100店目の本格導入となる「インストアサイネージ」についても、野菜コーナーなどの売場に合わせた映像や写真のオリジナルコンテンツだけでなく、音声付きで店内一斉放送が可能となっているなど、機能充実を図っている。

館内の音声と連動して惣菜が出来たてであることを知らせたり、季節や催事に合わせた訴求コンテンツを配信したりすることが可能となっている。お客のニーズに合わせて適切なコンテンツを発信することで、より快適な買物環境が体験できるという。
また、インストアサイネージをプロモーションに活用することで、非計画購買を促すことができ、売上増加にもつながっている。具体的には、焼き芋の出来たての情報を放映したところ、インストアサイネージを設置していない店に比べて売上げは114%となった。
インストアサイネージは今回、富山マイプラザ店には10台導入され、同グループでの稼働台数は約2200台となった。
商品では、お勧めの惣菜として年間約700万食を売上げるトライアルの惣菜の人気ナンバーワン商品である「三元豚のロースカツ重」などを売り込む。税込みで299円。ミシュランの星を獲得した店で修業を積んだシェフが手掛けた1品だという。

店内での製造に際しては、各店での味のばらつきを防ぐために、シェフが作るおいしいかつ重の作り方をデータ化した、カツ重専用の調理マシンを開発するなど標準化を図っている。
また、自社製おはぎは、北海道産のアズキと国産もち米を使用。内陸ならではの昼夜の寒暖差により風味が良いアズキになる傾向があることから北海道産を選択。国産もち米はもちもち感が抜群で、今回のおはぎに合う素材として選定したとしている。

自社製造により1個120円(税込み)、3個300円(同)ながら1個160gという圧倒的なサイズを実現し、大きいながらも低糖で甘さ控えめな味付けとしている。
また、一部店舗限定のこはく本舗カレー(税込み429円)は、自社オリジナルの中辛濃厚で食べやすいカレールーに柔らかく肉本来のうま味たっぷりの三元豚ロースカツを載せ、うま味たっぷりの特製ソースで仕上げたボリュームのある商品だという。

スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店概要
所在地/富山県富山市堀川町355-3
オープン日/7月17日
営業時間/24時間