セブン&アイが小売電気事業者として新会社設立、脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギー調達を拡大
2024.08.14
セブン&アイ・ホールディングスは、グループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」に掲げた、「CO2排出量削減」をよりスピード感を持って進めるため、再生可能エネルギー調達拡大を目的に、小売電気事業会社となるセブン&アイ・エナジーマネジメントを設立した。25年4月から事業を開始する予定。
設立は8月1日付で、代表取締役にはセブン&アイ・ホールディングス代表取締役副社長の伊藤順朗氏が就いた。資本金は4億円で、セブン&アイ・ホールディングスが100%出資。
グループとして2030年度までにグループ全体の店舗運営に伴うCO2排出量を2013年度比で50%削減、50年度には実質ゼロを目指す中、今回の新会社設立によって脱炭素化を進める上で重要となる再エネ比率のさらなる拡大、加速を図るとしている。
セブン&アイグループでは、再エネの取り組みとして9000店舗以上に太陽光パネルを設置しての発電、遠隔地の太陽光発電所から再エネ供給を受けるオフサイトPPA(電力購入契約、Power Purchase Agreement)などの取り組みを進めてきた。
これら既存の取り組みによって24年度はすでに店舗運営における電力使用量の約10%に当たる再エネを確保しているというが、それに加えて今回の新会社を通じ調達した再エネをセブン-イレブン、イトーヨーカドー店舗をはじめグループ事業会社に対して供給していく。
従来の取り組みを継続しながら、さらに幅広く再エネを調達できる体制を構築することで、グループ全体の国内での再エネ比率を、30年度には約40%に引き上げることを目指すとしている。