フーコット

  • 2022.03.28

    フーコット昭島店の酒売場考察、ヘビーユーザーを徹底的に深掘りする品揃え

    新宿から電車で最短33分、都心への通勤、通学の便が良い最寄り駅の東中神駅の周辺は、1967年につくられたUR東中神団地を中心に集合住宅が目立つ。この団地は老朽化に伴い、URが近くに新たに造成した土地での建て替えが始まっており、これが終われば、駅に隣接する現在の団地の跡地に新しい住宅をつくるという。 今後も周辺の人口は増加が見込める地域であることは間違いない。フーコット昭島店はこの東中神駅から徒歩10分足らずの開発地域に立地する。周りにはまだ何もないが、そばに広大な国営昭和記念公園があり、豊かな自然と都心への良好なアクセスのある地域として、これから発展が期待される。 店を訪れたのは平日の16時前…

  • 2022.03.19

    フーコット昭島店の「即食商品」の研究

    生鮮3品はバックヤードを持たず自社センターの商品で対応していることが特徴だ。バックヤードを持たないことでそのスペースを売場に活用できる。 店に入ればバナナの大量陳列が目に入る。カットフルーツは品揃えされていない。鮮魚コーナーでは「ウエット感」を出すため氷に入った丸魚のばら売りはあるが、刺身の盛り合わせはない。精肉コーナーではコストコを思わせるような大型パックも品揃え。 1号店の飯能店との大きな違いは、飯能店は惣菜売場が奥にあったのに対し、昭島店は惣菜売場を主通路最後に移動した点だ。 また、飯能店で主通路最後にあった酒売場はレジ前に変更され、そのスペースには惣菜の他、パン、卵、こんにゃく、豆乳な…

  • 2022.03.16

    フーコット昭島店オープンレポート、初の新店タイプでエイヴイ感がさらにアップ、クリエイトS・Dとの共同出店

    ヤオコー子会社のディスカウントストア企業フーコットが3月15日、2号店となるフーコット昭島店を東京都昭島市にオープンした。新規に建物を建てての新規出店で、同じ建物内にドラッグストアのクリエイトS・Dが時期をずらしてオープし、スーパーマーケット(SM)とドラッグストアによるショッピングセンターを形成する。 屋上に駐車場を設けており、310台分ある全体の駐車台数のうち、店舗正面の平面駐車場が148台、屋上駐車場が162台になっている。 営業時間は10時~19時と閉店時間は早め、また、支払いは現金のみということで、ディスカウントのために効率重視の運営としている。 ドラッグストアと共同出店。建物は入口…

  • 2021.09.02

    フーコット飯能店で圧巻の酒売場分析、ヘビーユーザーに応える大衆酒特化戦略を解説する

    ヤオコーのディスカウントフォーマットとして注目されるフーコット飯能店。決済は現金のみ、冷蔵什器の使用を極力抑えるなどコストを削減して低価格を実現する。 酒売場にもこの方針が貫かれ、酒のヘビーユーザーの支持を集めそうな売場に仕上がった。その特徴をフロアレイアウト、什器、品揃え、価格設定の順に見ていこう。 酒売場は第3主通路突き当たりのベストポジション、売場全体の1割を配分 酒売場の売場位置はワンウエーにコントロールされた第3主通路の突き当たりで、入店したお客は青果、鮮魚、精肉、惣菜、日配と進んで、最後に酒売場と出会う。この位置は一般的なスーパーマーケット(SM)の酒類販売には最適だ。 理由は2つ…

  • 2021.08.13

    フーコット飯能店、オープン1週間後の生鮮売場を販売政策、オペレーションの視点から分析する

    アズライト代表 榎本博之 オープンからちょうど1週間後の8月10日、火曜日に訪店した。3連休明けの平日であったが、客入りはまずまずである。 第3弾チラシがこの日から始まっていた。表面は日替わり(4日間)アイテム、裏面は4日間の通しアイテムとエブリデーロープライス(EDLP)での各部門の推奨商品の紹介である。今後、さらなるEDLPでの対応を進めるのであれば、チラシの配布は必要なくなるだろう。この辺りの検証と対応も楽しみである。 生鮮売場レイアウトは、青果→鮮魚→精肉→惣菜の順に売場トップから第2主通路最後までを占めている。ただし、加工肉は精肉から外れた場所で展開。洋日配のヨーグルト売場の対面に位…

  • 2021.08.09

    フーコット1号店がオープン、ヤオコーが子会社を通じて手掛けるディスカウントの姿とは?

    ヤオコーが今年2月1日に子会社として設立したディスカウント事業の「フーコット」がついにその店舗をオープンした。8月3日、1号店として埼玉県飯能市に飯能店をオープン。ネイバーフッドショッピングセンターの核店のスーパーマーケット(SM)跡地に居抜き出店し、核店としての機能を果たす。 ヤオコーは2017年に神奈川県を地盤とし、食品ディスカウントストアを展開するエイヴイを子会社化、それぞれが事業展開しつつ、ヤオコーへの一部ディスカウントのノウハウの取り込みを図ってきたが、今年2月、子会社としてフーコットを設立。埼玉県など自社ドミナントエリアにディスカウント事業を別会社で展開する方針を打ち出した。 エイ…