ローソン店舗への「無印良品」商品の展開が5月から本格化、2023年中をめどに全店へ導入予定
2022.04.28
良品計画とローソンが5月2日から、ローソン店舗への「無印良品」の本格導入を開始すると発表した。
両社は2020年6月からローソン店舗で「無印良品」を導入する実験販売を行ってきた。現在、東京都、千葉県、埼玉県の約110店舗で展開しているが、今回の取り組みはこれを23年中を目途に全国規模に拡大し、全店への導入を予定するものとなる。
5月から約半年間で、関東甲信越地区の約5000店に「無印良品」の導入を開始。その後、全国への拡大を進める。
展開する商品は生活の基本となる商品約200アイテムで、主な品揃えは靴下(230円、税込価格、以下同)、化粧水(携帯用250円~)、レトルトカレー(250円~)、文具(ノート70円~)、菓子(バウム150円)などとなる。
専用の販促物を使用し、複数の棚で展開。店舗の立地やお客の要望に合わせて商品ラインアップの拡充を協議していくとしている。

さらに今後、共同でのプライベートブランド商品開発、サービスの開発なども視野に入れている。
もともとコンビニではファミリーマートが長らく「無印良品」の商品を取り扱ってきたが、19年に終了。日用品については自前での商品開発に舵を取った。
新型コロナウイルスによる生活様式の変化も受け、20年11月からはキッチン関連の日用品を本体価格100円均一で展開開始するなど、日用品に注力している。
一方のセブン-イレブン・ジャパンは、ワンストップショッピング機能の強化を目的に100円均一のダイソーの商品の取り扱いを開始し、21年度末までに1万500店に導入を果たしている。
導入店では来店回数、買上点数の増加効果がみられるといい、今期第2四半期までに導入店を2万店にまで拡大する予定だが、さらにスピードを高め、第1四半期中にできる限り全店で取り扱えるようにしたいと意気込む。
コロナ禍では、改めてワンストップショッピングに支持が集まり、特に必需品を一定程度そろえられるスーパーマーケットやホームセンターは特需ともいえる状況になった。
一方でそもそも店が狭く、さらに駅前など外出の動線の店も多いコンビニは、相対的に売上げを落とした。コロナ禍をへて改めて、コンビニのワンストップショッピング機能に注目が集まると同時に、その中身にも外部との連携を含めた形で変化が起こっている。