デロイトトーマツが『世界の小売業ランキング2022』を発表、JD.comが中国企業として初めて上位10社圏内入り
2022.05.24
デロイトトーマツグループは、『Global Powers of Retailing』の最新版を日本語訳したレポートの『世界の小売業ランキング2022』を発表した。
調査結果では、上位250社の総小売売上高は5兆1000億米ドル(前年度は4兆8500億米ドル)、1社当たりの平均小売売上高は204億米ドル(前年度は194億米ドル)、2015年度から2020年度における小売売上高の年平均成長率は4.7%となった。
上位10社は依然として小売業界の売上高の大きなシェアを占有しており、上位250社の小売売上高のうち、34.6%を占めている。
トップ4社は前年から順位に変化はなかった。1位はWalmart、続いてAmazon.comが2位となった。
一方、中国で大手EC(電子商取引)サイトを運営するJD.comが昨年より順位を4つ上げ、中国企業として初めてトップ10入りを果たしている。

日本企業は上位250社に29社がランクインした。最上位はイオンの14位。また、上新電機が初めて241位にランクインした。

本レポートは、全世界の小売企業から20年度(21年6月30日までを期末とする事業年度)の売上高上位250社のランキングを地域別、商品セクター別に分析している他、急成長小売企業50社と上位250社へ新たに加わった企業について解説、また、小売業を取り巻く世界経済の展望をまとめたもの。
レポートのもととなった『Global Powers of Retailing』は今年で調査開始から25回目を迎える。