メガセンタートライアル中間店がオープン、スマートショッピングカートの全国稼働数は約6000台に拡大

2022.04.25

2022.04.13

トライアルカンパニーは4月13日、福岡県37店目となるスマートストア「メガセンタートライアル中間店」をオープンした。

IoT(モノのインターネット)機器の画像はイメージ

全国では57店目のスマートストアとなり、今回、セルフレジ機能付きの買物カート「スマートショッピングカート(SSC)」が200台導入されたことで、SSCの全国での稼働台数は約6000台になる。これは世界一の稼働数になるという。

専用のプリペイドカードをカートに登録の上、付属するスキャナーでお客自らが商品バーコードを読み取ることで通常のレジでの商品登録や会計の手順を省く他、専用ゲートを通過するだけでキャッシュレス会計を済ますことができる。レジ待ちの時間を大幅に短縮すると共に店舗オペレーションの省力化の実現に寄与するとしている。

また、売場でスキャンした商品に応じたレコメンドをカート付属のタブレット画面に表示したりその場で使えるクーポンを配信したりするといった機能も搭載するなど、販促、マーケティングでの活用の可能性も広がっている。

中間店で86台が導入される「デジタルサイネージ」では映像と音によって「惣菜などの出来たて」や「お薦め商品」を知らせ、 購買行動の約8割といわれる非計画購買への働きかけも図るなど販促、マーケティングの場は広がりを見せている。

「スマートストア」は、小売りに特化した「リテールAI(人工知能)カメラ」やSSCなどトライアルが独自に開発したIoT技術やAI技術を導入し、 データの利活用を基に新しい購買体験を提供したり、効率的な運営を可能にしたりする店舗形態を指す。

AI化によってお客、働く人(従業員、メーカーなど)の便益を図るだけでなく、SSCによる非対面会計など「新しい生活様式」の側面においても新たな購買体験を提供できるものとなっている。

今回オープンする中間店では、取扱商品のローカライズとして生鮮に注力、「自社製手包みおはぎ」を目玉商品とする。北海道産のアズキと熊本県産のヒヨクモチを使用し、一つ一つ手包みで製造、自社製造による内製化によって1個160gという圧倒的なサイズを実現した。大きいながらも低糖で甘さ控えめな味付けとなっているという。

目玉商品の「自社製手包みおはぎ」。内陸ならではの昼夜の寒暖差により風味が良いアズキになる傾向があることから北海道産を選んだ。熊本県産のヒヨクモチはもちもち感が抜群で今回のおはぎに合う素材として選定した。売価は1個120円(総額、以下同)、3個300円、5個500円、8個800円

メガセンタートライアル中間店概要

オープン日/4月13日

所在地/福岡県中間市上蓮花寺寺2-1-1

営業時間/24時間

駐車場/有

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