アフターコロナ

  • 2020.10.31

    米国ウォルマートが「小売新時代」に向けた新たなオペレーションの店を実験

    ウォルマートは、リアル店舗を店内のお客だけでなく、オンラインのお客にニーズにも応えられるような柔軟性を獲得するために迅速に動いている。そのための実験店として、リアル店舗を売場として活用すると共に、物流センターとしても活用する方法を模索する店舗を設けることとした。 全国4店をテストセンターとして選定、従業員がよりよく、より簡単にお客に対応することを目的に新しいテクノロジーやデジタルツール、物理的な強化などを試していく。現在2店で始まっていて、今後2店が追加される見込み。 プロダクトとテクノロジーのチームは店に張り付きながら、ソリューションをプロタイプ化し、テストを繰り返すことをリアルタイムで実践…

  • 2020.10.27

    広がるBOPIS、綿半グループ、ネットショッピングの店舗受け取りサービス「わたピック」「わたドラ」を開始

    綿半グループは、 綿半オンラインショップで買った商品を、 希望する店舗のサービスカウンターで受け取れる「わたピック」、 駐車場で乗車したまま受け取れる「わたドラ」の2種類のサービスを開始する。 海外では数年前から、日本でもここに来て急速に広がりを見せるBOPIS(バイ・オンライン・ピックアップ・イン・ストア)の取り組みで、綿半グループとしては買物時間の短縮や3密回避につながる取り組みを通じて、お客が安心して買物できる環境づくりを目指すとしている。 「わたピック」の対象店舗は長池店、稲里店、千曲店、松本芳川店、中野店、伊那店、諏訪店、須坂店、箕輪店、豊科店、塩尻店、可児店の14店、「わたドラ」の…

  • 2020.10.01

    業務効率化だけじゃない「DXの意義」とは? 第2回

    第2回 小売業における「リモートマネジメント」の可能性を考える ナレッジ・マーチャントワーク代表取締役 染谷剛史 Withコロナの環境下において、従業員・お客の感染予防のため、SV(スーパーバイザー)の「臨店業務」が制限されるようになりました。また多くの企業出張などの頻度を少なくし、販売管理費の削減を考えるようになっています。このような環境変化が店舗経営に大きな影響を及ぼす中で、遠隔で店舗をマネジメントする「リモートマネジメント」へのニーズは急速に高まっています。 P.Fドラッカー氏が提唱する「マネジメント」から考える まず、「マネジメント」とは何かということですが、この概念の発明者であるP.…

  • 2020.09.25

    イトーヨーカ堂が「新しい生活様式」に対応した非食品売場を開発

    イトーヨーカ堂がイトーヨーカドーたまプラーザ店の2階を改装し、「新しい生活様式店舗」として9月25日にオープンする。同店は1979年オープンで、今年で42年目を迎える。 昨年8月には特に非食品の直営売場適正化の流れの中で3階にビックカメラをテナントとして導入し、非食品売場を2階のワンフロア約800坪の売場として集約。商圏や面積の関係から住居用品と肌着などに絞り込んだ売場としていた。 2018年1月15日付の機構改革で従来の衣料事業部と住居事業部を統合し、「ライフスタイル事業部」を発足させている。「イトーヨーカ堂の食品以外、衣料品や住居関連を扱う部門」(梅津尚宏・執行役員ライフスタイル事業部長)…

  • 2020.09.20

    シルバーウィーク期間、イオンリテールの首都圏店舗が38都道府県の商品を販売する「小売業の社会的機能」的な意義

    イオンリテールは9月18日(金曜日)から22日までの5日間、主にシルバーウィークの期間をターゲットに、北は北海道から南は沖縄県まで、38都道府県の約200品目の産品を南関東カンパニーの管轄する東京都、神奈川県、千葉県、山梨県の総合スーパー(GMS)「イオン」「イオンスタイル」77店で展開する。「おうちで旅気分」との統一POPを用いて各店でコーナー展開、合計販売点数は28万点に及ぶ見通し。 通常、シルバーウィークをはじめ連休の前は、帰省などの手土産として銘菓などの需要が高まるため、特に首都圏の店舗では、東京都や神奈川県産などの商品を中心に品揃えしている。 また、例年であれば、「シルバーウィークは…

  • 2020.09.18

    中期事業計画「スパーク2022」のモデル店として西友が福生店改装

    西友は9月17日、JR青梅線福生駅東口から徒歩1分、駅前立地の総合スーパー(GMS)タイプの福生店1階食品売場を改装オープンした。 西友は「地域のみなさまに、良いものを安く」を実現するため、2019年に中期事業計画「スパーク 2022」を発表。「お客様がもう一品買いたくなる差別化の実現」「フレッシュ(生鮮品)へのこだわり」「オムニチャネルのポテンシャルを解き放つ」「EDLC(エブリデー・ロー・コスト)」を柱とし、生鮮食品、惣菜、プライベートブランド(PB)、価格、店舗、オムニチャネルのそれぞれを戦略的に強化している。 今回、これらを強化したモデル店舗として福生店を改装オープン。モデル店舗のオー…

  • 2020.09.17

    近畿圏出店続くライフが阪神鳴尾店オープン、一番店目指す水産強化、在宅ニーズに向けてはサラダ、スイーツを強化

    近畿圏の新規出店が続くライフコーポレーションが9月16日、兵庫県西宮市にライフ阪神鳴尾店をオープンした。全社276店、近畿圏156店目となる。ちなみに、5月オープンの西宮北口店(兵庫県西宮市)から約2.9㎞、8月オープンの夙川店(同)からは約4.5㎞の距離にあり、西宮店への3店連続出店となった。 阪神本線の鳴尾・武庫川女子大前駅前に立地し、線路を挟んで国道43号線の北側に位置している。鳴尾・武庫川女子大前駅周辺には教育施設が点在するため、通学で駅を利用する学生などの乗降客が多く、店舗周辺には戸建住宅の他、集合住宅などが混在している。 商圏内の年代別構成比では10~40代の構成比が高く、学生や高…

  • 2020.09.11

    三越伊勢丹が伊勢丹新宿店に店内「ガイドマップ」のショップ「イセタンシード」を開発

    三越伊勢丹は9月2日、伊勢丹新宿店本館1階に「毎日が広がる、 デイリーライフライブラリー」をコンセプトにした「ISETAN Seed -Daily index-」をオープンした。 「百貨店は広すぎてどこに何があるのか分からない」「何か欲しいけれど、欲しいものが見つからない」「長時間の滞在を避けたい」などといったお客の声を受け、「繋がるための、 ガイドマップ」 をエリアコンセプトに、伊勢丹新宿店の各フロアから売れ筋を中心に約100ブランド、約1300アイテムを選定し、1つの売場として編成した。お客と商品が出会う場と位置付ける。 「あたらしい時代に、 あたらしいショッピングスタイルを。」 同売場を…

  • "クリーンラベルとは? アフターコロナで、食のグローバルトレンドはこう変わる"

    2020.08.07

    クリーンラベルとは?アフターコロナで、食のグローバルトレンドはこう変わる

    最近、Innovaへの問い合わせで最も多いのが「Covid-19(新型コロナウイルス)により、食品トレンドはどうなっていくのか」といったもの。急激な変化の時代を迎え、どの企業担当者も今後の方向性について頭を悩ませている。 健康志向はどのように変容するのか? プラントベース食品にブレーキがかかるのでは? サステナビリティへの影響は? などなど、検討しなければならない項目は多岐に及ぶ。その「読み」次第で、新型コロナは大きなリスクにもなり、チャンスにもなり得る。では、これだけ不確定要素が多い状況下で、何をどう考えれば良いのだろうか? 世界中の食品を隈なく分析してきたInnovaだからこそ言える、重要…

  • 新ディスカウントの台頭か ポストコロナ時代 小売業の針路

    2020.08.07

    新ディスカウントの台頭か ポストコロナ時代 小売業の針路

    島田研究室 島田陽介 コロナ後についての悲観と楽観 買物・消費を決めるのは、現在自由にできる現金ではなく、未来の収入の確実性である。いま1万円の現金しかなくても、来月から確実に続けて30万円の現金が入ってくるなら、いま借金してでも買物する。だがいま100万円持っていたとしても、今後の収入が不確実なら、100円使うのにも用心深くなる。ではコロナ後の未来はどうなるか。 Ⅰ まずコロナ後について悲観と楽観と中観がある。悲観とは、これから不況が、リーマン・ショックはもとより1929年の大恐慌をはるかに超えると同時に、自然災害と異なり、その影響は全世界全国に及び、被害地域を非被害地域がカバーすることが、…