凸版印刷が、バーチャルショッピングモールアプリ「メタパ™」を開発。第一弾としてb8taが出店へ
2022.04.22
2021.12.07
凸版印刷株式会社は、メタバース市場の拡大を見据えて仮想空間上に構築した複数の店舗を、ショッピングモールのように1つに集約したスマートフォンアプリ「メタパ™」を開発した。2021年12月15日(月)より提供を開始する。
企業・店舗は、仮想空間上でバーチャル店舗の構築/アプリへの搭載/ECサイトへの連携をワンストップで実現できるという。「メタパ™」出店店舗の第一弾として、ベータ・ジャパン合同会社の「Virtual b8ta」がオープンする。
目次
開発の背景とは?
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、買い物の手段としてECサイトの活用が定着しています。しかし、友人や家族と一緒に物を選んだり、店員に詳細を聞いたりなどの相互コミュニケーションを取ってショッピングする機会が減り、満足のいく買い物ができないことが課題となっている。
このような課題に対し、凸版印刷は店舗を仮想空間上に構築し、リアル店舗とも連携して相互に行き来できるサービス「IoA Shopping™」を2021年3月に開発。実証実験を行ってきた。今回、これまで実現していなかった、ショッピングモール感覚で複数店舗の周遊を実現し、店舗レイアウトをシンプルにすることでCG構築コストを抑え、より多くの店舗が参加しやすいサービス/アプリとして「メタパ™」を開発した。
「メタパ™」の特長
① 1つのアプリで複数の店舗を周遊することが可能
「メタパ™」は、仮想空間上に構築された複数店舗が1つに集約されたアプリであるため、出店している企業のバーチャル店舗をめぐって買い物することが可能。
② 友人や家族とグループでショッピングすることが可能
バーチャル空間に、遠隔地にいる家族や友人と同時に接続し、それぞれのアバターでバーチャル店舗を自由に移動でき、空間内にいる人と音声会話やテキストチャットが可能だ。また、共有した人しかバーチャル店舗に入れないプライベートルーム機能も今後実装予定。
③ バーチャル上のユーザーの行動分析が可能
バーチャル店舗上のアクセス人数/商品閲覧数/ECサイト遷移数などのデータを分析することで、商品開発やマーケティングに活用することも可能。
④ シンプルな店舗レイアウト
バーチャル店舗の構築をシンプルにしてスムーズな操作感を実現。シンプルな構造にすることで、安価かつスピーディに「メタパ™」上へ出店することが可能。
⑤ VRやARで商品の設計や使用イメージを確認
3DCG化された商品をさまざまな角度から確認できる。同時にAR機能により、実際のサイズ感や部屋に置いた時のイメージを確認するなど、バーチャルならではの買い物体験が可能だ。
凸版印刷は、「メタパ™」に出店する企業/店舗を募集し、2021年度内に月間1万人以上のアクセス数を目指す。また今後は、ショッピングだけでなく、ショールームやオフィス、スポーツや観光などもできるメタバースを構築していくという。